報道・広報

ホイール・ボルト折損による大型自動車等の車輪の脱落事故防止について

平成28年11月4日

(車輪脱落事故発生状況)
  • 平成27年度中の大型自動車に係る事故発生件数は41件(前年度比4件減/約1割減)、うち人身事故は1件。発生件数は4年ぶりに減少したものの依然として高い水準で発生。
  • 昨年11月から今年3月の冬期に24件と多発。積雪地域での発生率が高い!
 (適切なタイヤ交換作業を)
  • タイヤを交換する際には、規定の締付トルクでのホイール・ナットの確実な締め付け、一定走行後の増し締め、ホイール・ボルトの誤組み付け防止等の適切な作業が必要です!併せて、日常点検をはじめとした法定点検の励行が重要です!


1.今般、平成27年度中の大型自動車(車両総重量8トン以上のトラック又は乗車定員30人以上のバス)のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故の発生状況をとりまとめました。事故件数が4年ぶりに減少したものの、高い水準で発生している状況です。(別紙1参照)
 
2.大型自動車のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故防止のため、タイヤ交換時や日頃の点検時に次の点に注意してください。
 
 [1] 規定のトルクでの確実な締め付け
 車輪の締付け方式にはJIS方式とISO方式があります。トルクレンチを用いるなどにより規定の締付トルクで確実に締め付けます。なお、規定の締付トルクについては、以下のURLでもご覧いただけます。
 【(一社)日本自動車工業会HP】http://www.jama.or.jp/user/pdf/wheelnut.pdf
 [2] 一定走行後(50~100km)の増し締め
 締め付け後は初期なじみによってホイール・ナットの締付け力が低下します。
 50~100km走行後を目安に増し締めを行います。特に、JIS方式のダブルタイヤの場合の締め付け方法については、ご注意してください。
 [3] 日常(運行前)点検での確認
 一日一回、運行の前に、ホイール・ボルトの折損や緩み等がないか点検ハンマなどを使用して点検します。
 [4] 専用ボルト及びナットの使用
 スチールホイール、アルミホイールの履き替え時には、それぞれ適合するホイール・ボルト及びナットの使用が必要です。
 
 このほか、車輪の取り付け状態の確認は、法定点検(3ヶ月及び12か月)の項目となっていますので、確実な点検整備を行い、車輪脱落事故の防止をお願いします。
 点検内容はこちら http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha/tenkenseibi/images/t2-1/leaflet-1.pdf

 
 中型トラック等でも、ホイール・ボルト折損による車輪脱落事故が発生しています。車輪脱落事故防止のための留意事項は同様ですので、適切な作業の実施をお願いします。
 
3.国土交通省では、本日付で関係団体に対し、車輪脱落事故防止の徹底を要請する通達を発出しました。(別紙2参照)

お問い合わせ先

国土交通省自動車局整備課 平川、川津
TEL:(03)5253-8111 (内線42-412) 直通 03-5253-8599 FAX:03-5253-1639

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