報道・広報

「日・インドネシア環境セミナー」の開催結果について

平成24年1月20日

 国土交通省は、インドネシア運輸省と共同で「日・インドネシア環境セミナー」を開催しましたので、その概要をお知らせします。
環境セミナーは、平成21年12月の「第7回日ASEAN交通大臣会合」にて承認された「交通分野における環境に関する行動計画」の一環としてASEAN各国において開催しているものです。今回、インドネシアでは、国別の行動計画の策定への理解を深めることを目的として開催しました。
 当日は、各国において交通分野における環境施策を効果的に進めるためには行動計画を策定することが重要であるとの認識が確認されたほか、我が国の環境関連施策の効果や実施方法、インドネシアでのバイオ燃料普及のための課題などについて活発な意見交換が行われました。

1.日時: 平成24年1月17日(火)9:00~16:00
2.場所: インドネシア・ジャカルタ・サリ・パン・パシフィック会議室
3.出席者:
 インドネシア運輸省タタン次官、バンドン工科大学イマン・レクソワルドヨ研究所長、東京大学大学院工学系加藤准教授、流通経済大学林教授ほか、国土交通省、インドネシア運輸省及び交通関係者合わせて79名が参加

4.講演内容 (括弧内は講師)
(1)日ASEAN交通分野における環境に関する行動計画の概要
   (国土交通省総合政策局国際政策課)
(2)交通分野における環境対策と国別行動計画
   (東京大学大学院工学系准教授 加藤浩徳)
(3)自動車の排気ガス対策の展開とその活用
   (海外運輸協力協会特任研究員 ウティクル・ゴジャ) 
(4)物流分野における環境対策
   (流通経済大学教授 林克彦)
(5) 代替燃料の内燃機関への適用に関する研究
   (バンドン工科大学燃焼機関研究所長 イマン・レクソワルドヨ)
(6)インドネシアの交通分野における環境改善のための行動計画の現状
   (インドネシア運輸省上席顧問 ウインディ・アリテナン)
             
5.議事概要
(1)東京大学加藤准教授から、今後、成長が期待されるインドネシアでは交通分野での効果的な環境施策の実施のためには、行動計画の策定が極めて重要である旨説明を行いました。
(2)流通経済大学林教授からは、物流事業分野での環境対策の必要性について、我が国の事例の紹介を交えて説明しました。
(3)我が国における自動車の排気ガスの改善状況について海外運輸協力協会ウティクル特任研究員から、続いて、インドネシア・バンドン工科大学リマン・レクソワルドヨ燃焼機関研究所長からインドネシアにおけるバイオ燃料の利用に向けた研究状況等に関する説明がありました。
(4)インドネシア運輸省から、交通分野における温室ガス排出量削減行動計画の内容について報告がなされました。
(5)(1)から(4)について参加者から交通分野における環境行動計画の策定の重要性とPDCAサイクルの必要性について共通の認識が示されました。また、我が国の環境関連施策、とくにモーダルシフトについて高い関心が寄せられ、成功事例の共有の重要性について確認されました。

6.その他
今回のインドネシアでの環境セミナーの開催は、平成23年11月にラオスにて開催したものに続くものです。今年度は、引き続き2月にマレーシア、タイにて開催する予定です。

添付資料

日・インドネシア環境セミナー開催結果(PDF形式:138KB)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省総合政策局国際政策課 小田島、河野
TEL:(03)5253-8111 (内線25902、25916)

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