平成23年6月15日
水源地域は、水源を支える里として、また、日本の原風景や伝統文化を遺す地域として、維
持、保全が不可欠ですが、過疎化、高齢化が進む中で、集落、地域社会の疲弊が進んでいる
地域が多く、早急な対策が必要となっています。
本調査は、このような水源地域の活性化につながる活動の立ち上げ、試行段階からの支援を
行うことを通じて、その活動が地域の担い手により継続的に実施されることを目標としたもので、
国からの委託調査として実施されます。
本年度は、公募を経て選定された以下の3件を実施します。
実施地域 | 事業名 | 実施主体 | 概要 |
福井県越前市 | いきいきしらやま水源地域 里地里山保全再生事業 |
しらやま振興会 | 特産品の発掘や、豊かな自然、生物多様性といった水源地域なら ではの特色を活かした地域産品のブランディング(白山ブランド認証 制度の確立等)、地域イベントの拡充等に取り組み、インターネットに よる情報発信を行う。また、上下流連携による、里地・里山の管理・整 備にも取り組む。 |
香川県高松市 | 塩江地域の観光資源(人・ 自然・歴史)を活かした着 地型観光の推進による地 域活性化事業 |
特定非営利活動法人 しおのえ |
ダム、温泉、自然環境等を組み合わせた着地型観光の創出を行う。 具体的には、サイクリングコースやハイキングコースの整備、季節の 山菜採りや昆虫採取、農林業体験、農家民泊等の体験メニューの創 出を地域住民等により行う。 |
大分県日田市 | 大山ダム水源林再生、水源 地域活性化事業 |
特定非営利活動法人 初島森林植物園ネットワーク |
大山ダム集水域全域、特にダム湖周辺部の森林を対象に、森林の 公益的機能、特に水源涵養や生物多様性保全のための機能の維持・ 増進を目指した森林整備のあり方を検討し、上下流連携により実施する。 |