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_ Dialogue

民間での経験を生かし、
ミッションに挑む

民間企業での勤務経験を強みにして活躍する、キャリア採用の山下さんと山道さん。国土交通省の仕事は二人にとってどんな魅力があるのでしょうか。
国土交通省を選んだ動機や仕事のやりがいについてお話を伺いました。

_Member

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山下 泰史
令和4年入省(総合職技術系)
航空局安全部航空機安全課
航空機技術基準企画室
課長補佐

前職は航空会社勤務。

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山道 哲也
令和3年入省(総合職事務系)
航空局交通管制部
交通管制企画課
課長補佐

大手通信会社、外資系EVメーカーを経て現職。

Q1.国土交通省を選んだ理由は?

コロナ禍を機に、
行政制度の整備による
業界貢献を意識したから

山下 山下

私の前職は航空業界です。コロナ禍で業界全体の先行きが一気に不透明になってしまい、家族のことや今後のキャリアを考えた時に、フィールドを変えて航空業界に携わりたいと希望するようになりました。そんな時に国土交通省のWebサイトで募集を知り、思い切って挑戦しました。

山道 山道

私が転職した理由は二つあります。一つは「新しい分野に関わるには、制度づくりから取り組むのが一番早い」と考えたから。前職では外資のEVメーカーで電気バスの開発の仕事に携わっており、国土交通省とのやりとりが頻繁にありました。補助金を申請したり、制度面で相談したりするうちに、制度面からEV業界の発展に貢献したいと思うようになりました。

山下 山下

私も同じですね。もともと飛行機が好きで航空業界に入りましたから、苦境にある業界を何とかしたいという気持ちが強かったです。行政側から携われば、業界の閉塞感を打破できるかもしれないと希望を持ちました。山道さんのもう一つの理由は何ですか?

山道 山道

国のために働くことへの憧れです。コロナ禍で世の中のマスク供給がひっ迫した際、当時勤めていた会社が自動車メーカーであるにも拘わらず急遽マスクの生産を始め、結果的に世界一のメーカーになりました。経産省や厚労省によるマスク対策チームと密なコミュニケーションをとりながらマスクの供給に関わるなかで、彼らの姿を見て心を動かされたのです。「日本のためにこれほど本気で働いている人がいるんだ、なんてかっこいいのだろう」って。以来、国家公務員の仕事に憧れを持つようになりました。

山下 山下

山道さんも私も、コロナ禍がきっかけで仕事に対する意識が大きく変わったのですね。

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Q2.国土交通省で働いた印象は? 

インフラから空飛ぶクルマまで
多様な分野に関わる面白さがある

山道 山道

現在は航空局の交通管制部という、航空機が飛ぶためのインフラを担う部署にいます。管制官や飛行場を管理する運航情報官、エンジニアである航空管制技術官などが約4000人いるのですが、その人たちを支えるのが仕事です。民間でいうと経営企画室みたいなところですね。現場の業務支援から将来計画、広報、日々起きる課題の解決まで、幅広く担当しています。

山下 山下

私はいわゆる空飛ぶクルマやドローンといった次世代モビリティの安全基準づくりを担当しています。無操縦者航空機なども含め、新しいものが色々と世に出てきているので、その機体をどう安全に飛ばすのかという観点で制度づくり、基準づくりを行っています。

山道 山道

国土交通省で働きはじめて驚いたのは責任範囲の大きさです。そもそもプロジェクトの規模が巨大ですし、私個人の裁量も大きい。今受け持っているチームメンバーは30人ほどですが、日本の古い体質の企業ならこれくらいの人数のメンバーを持てるのは50代前後でしょう。30代から大人数を預かって仕事を回せることにとても驚きました。案件によってはスピードが大事な時があって、ベンチャー企業的な速さを感じる時がありますね。

山下 山下

そうですよね。案件次第ですが、急を要する仕事が突如発生する点は、民間より顕著です。大きな案件はトップダウンで降りてきますし、国会関係も急ぎが多い。時間的には非常にシビアだと感じることもあります。

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Q3.民間との違いはどこですか?

影響の大きい仕事だからこそ
常に最適解をめざす点

山道 山道

私たちが決定した事項がマスコミでは大きく報道されますし、航空業界には大きなインパクトを与えます。国家プロジェクトに関わっていると実感しますね。

山下 山下

やはり「公共の利に資する」ことを目標にするところが、個社の利益を追求する民間企業とは大きく違いますね。利害関係者が多数いますので、関係者に不公平とならないよう、全体を把握した上で最適解を取るよう心がけています。

山道 山道

それはありますね。全員を100%満足させるのは難しいので、業界全体、あるいは日本全体を俯瞰してどの策が最適かを意識し、バランスを取って考えるようになりました。そのためにも、現場を想像することが欠かせません。私の場合、航空保安業務に現場で従事する約4000人に関わっていますが、その先にいるエアラインや航空機利用者にも影響するため、極力様々な人の話を聞き、私たちが決定する事項の影響力を想像するように心がけています。

山下 山下

大事なことですね。実際に省庁で働いてみると、発言には責任が伴うことを実感しました。その責任を意識しながら、日々省内では熱い議論や雑談をしていますね。

山道 山道

そうですね。職員同士で話すと、できるためにどうするかを、みんなが真剣に考えていると思います。

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Q4.今後のキャリアプランは?

キャリア採用ならではの
強みを生かしていく

山下 山下

前職では、海外での業務経験を通じて、グローバルに戦える人材でありたいと思っていました。国土交通省でもそれを目指したいですね。また、キャリア採用ならではのスキルを生かさないと私が入省した意味がないので、航空のスペシャリストという専門性は持ち続けたいと考えています。

山道 山道

私はやはり現場で役に立つ政策を推進したいですね。国土交通省では、総合職事務系の場合、航空関係だけでなく運輸や建設など全ての管轄分野に異動する可能性がありますが、どの分野も今は変革期にあると思うのです。海外勤務で知見を手に入れたり、地方自治体への出向で現場により近いところで課題にあたったりなどして、時代に対応した仕事をしていきたいですね。

山下 山下

山道さんとお話しすると、やはり互いに似た部分があると感じます。キャリア採用同士で交流を持ち、我々の視点でしか見えない問題点や改善点に取り組めるとよいですね。

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山道 山道

そうですね。私も山下さんのお話を聞いて、キャリア採用ならではの強みを意識することは大事だと気づかされました。ぜひやりましょう。ここ最近、省としてもキャリア採用の強みや特性をより活用したいという機運があるようですしね。

山下 山下

キャリア採用職員同士の交流イベントなどをやっていこうという話も聞きました。様々なバックグラウンドを持ったキャリア採用の仲間とお互いの強みをどう生かしていくか、という話をどんどんしていきたいですね。国土交通省には色んなフィールドがあり、国際的にも活躍できるチャンスもあって、やりがいがありますね。

山道 山道

新しいことにチャレンジするのが好きな人は、この仕事に向いているのではないでしょうか。従来の制度ではうまく事が運ばない時に新しいことを考えて実行し、立てつけていくのがこの仕事の醍醐味ですから。前例のない中で取り組むことが多くあります。

山下 山下

確かにそうですね。興味がある方は、新卒、キャリア採用を問わず、どのタイミングでもいいので挑戦してみてほしいですね。

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