1.趣旨 |
将来の航空交通システムの構築に当たっては、航空交通量の増大や運航者、利用者の多様化するニーズに的確に対応し、効率的な航空サービスの実現を通じ我が国の経済の成長戦略に寄与していくとともに、地球温暖化対策といった世界共通の課題にも積極的に対応していくことが求められている。そのためには、現行の航空交通システムの大胆な変革が必要であり、産官学の関係者から構成される研究会を設立し,世界の動向も踏まえながら様々な角度から検討を重ね、「将来の航空交通システムに関する長期ビジョン(CARATS)」をとりまとめた。
◯将来の航空交通システムに関する研究会
CARATSに基づいて将来の航空交通システムを計画的に構築するためには、関係者間の連携により具体的な施策のロードマップを作成した上で、短期的な施策から順次実施するとともに、長期的な施策については、計画的に研究開発を進める必要がある。
また、施策の推進に当たっては、指標の評価、分析を定期的に行うことにより、目標の達成度を検証しながら効果的に進めていくことが重要である。
ロードマップの作成や指標の設定、目標の達成度の検証に当たっては、航空局だけではなく、学識経験者、運航者、研究機関、航空関連メーカー、関係省庁等の関係者の協調が不可欠であることから、「将来の航空交通システムに関する推進協議会」を設置することとする。
※CARATS・・・Collaborative Actions for Renovation of Air Traffic Systems
2.開催状況 |
3.CARATSの取り組み |
4.CARATS Open Data の提供 |
将来の航空交通システムの構築のためには産官学での研究開発の活性化が重要であることから、航空交通分野の研究開発に有用な定期航空便の時刻・位置等の航跡データ(CARATS Open Data)を提供することにより、研究開発への参画を広く促しています。現在、2012年~2020年までのデータを提供しています。
「CARATS Open Data」の取得方法については下記リンクをご参照ください。
◯ 「Open Data」の取得方法(提供の流れ)
◯ CARATS Open Data 利用申込書 ※Excelファイルが開きます
提供データ等の詳細は下記リンクをご参照ください。
◯ Carats Open Data 2012
◯ Carats Open Data 2013, 2014
◯ Carats Open Data 2015
◯ Carats Open Data 2016
◯ Carats Open Data 2017
◯ Carats Open Data 2018
◯ Carats Open Data 2019,2020
5.CARATS オープンデータ活用促進フォーラム |
◯ 第1回 平成27年 9月 4日
◯ 第2回 平成28年 12月 9日
◯ 第3回 平成29年 12月 4日
◯ 第4回 平成30年 12月14日
◯ 第5回 令和元年 11月27日
◯ 第6回 令和2年 12月 3日
◯ 第7回 令和3年 12月13日
◯ 第8回 令和4年 12月14日
6.ヘリコプター用計器進入方式、低高度RNAVの試行運用への登録手続き NEW! |
捜索救難・災害派遣・人命救助活動等において活躍されている小型航空機(主にヘリコプター)に対する利便性・安全性の拡大について、CARATSでは、低高度を飛行する小型航空機が悪天候時においても安全かつ確実に飛行できるようRNAV飛行経路(低高度RNAV)、ヘリコプター用計器進入方式(カテゴリーH)等を設定し、試行運用を行っています。
試行運用後、運航者からの評価結果、運航実績などを勘案しながら、正式導入に向けて評価を行っています。
低高度RNAV、カテゴリーHの実施には、以下の事前の登録手続きが必要となります。
低高度RNAV | 申込みフォーム | 評価シート |
カテゴリーH | 申込みフォーム | 評価シート |