2023年度における日本の二酸化炭素排出量(9億8,900万トン)のうち、運輸部門からの排出量(1億9,014万トン)は19.2%を占めています。自動車全体では運輸部門の85.7%(日本全体の16.5%)、うち、旅客自動車が運輸部門の47.4%(日本全体の9.1%)、貨物自動車が運輸部門の38.3%(日本全体の7.4%)を排出しています。
一般に、輸送量が増加すれば二酸化炭素の排出量も増加します。輸送量は景気の動向等に左右されるため、運輸部門における二酸化炭素の排出量の削減を、輸送量の増減に関わらず確実なものとするには、効率のよい輸送を促進することが重要となります。
ここでは、我が国内の旅客輸送と貨物輸送において、効率の目安となる単位輸送量当たりの二酸化炭素の排出量を比較しました。
なお、これらの数値は、サイズや車種、船種、機種等を区別せず、輸送機関の分類のみを考慮しております。
旅客輸送において、各輸送機関から排出される二酸化炭素の排出量を輸送量(人キロ:輸送した人数に輸送した距離を乗じたもの)で割り、単位輸送量当たりの二酸化炭素の平均的な排出量を試算すると下図のようになります。
貨物輸送において、各輸送機関から排出される二酸化炭素の排出量を輸送量(トンキロ:輸送した貨物の重量に輸送した距離を乗じたもの)で割り、単位輸送量当たりの二酸化炭素の排出量を試算すると下図のようになります。
温室効果ガスインベントリオフィス資料:http://www-gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/nir-j.html
国土交通省の交通関係統計等資料:http://www.mlit.go.jp/k-toukei/index.html