4.プログラムのご紹介

INDEX

01.
<東アジア・南アジア>

台湾

建築で未来を創る
台湾で学ぶ災害復興と伝統継承の実践型グローバル教育

くま川鉄道株式会社×熊本県立球磨工業高校

プログラム概要

熊本県立球磨工業高校伝統建築科の生徒を対象に、地域資源である木造建築の技術継承を実践的に学びながら、災害復興・木造建築の保全・宗教建築という3つの視点から国際的な知見を深めることを目的としています。

プログラムの教育効果

地域資源である木造建築の技術継承と発展を担うとともに、国際的な視野と多様な文化への理解を備えた人材を育成します。地域に根差しながらも世界とつながり、専門的技能を生かして地域振興や国際交流に貢献できる人材の育成を目指します。

特に、課題発見・解決力、異文化コミュニケーション能力、協働性を兼ね備えた次世代の建築技術者の育成を重視します。

プログラム行程

  • 1日目

    【AM】桃園出発 ✈ 熊本到着

    【PM】現地オリエンテーション、夕食

  • 2日目

    【AM】雲林科技大学(文化資産学科、デザイン学科)訪問交流

    【PM】台湾の伝統建築視察

  • 3日目

    【AM】台湾文化部伝統建築伝承塾見学

    【PM】台湾文化部伝統建築伝承塾授業

  • 4日目

    【AM】実践大学(建築学科)訪問交流

    【PM】実践大学(建築学科)授業参加

  • 5日目

    【AM】成果発表会

    【PM】熊本出発 ✈ 桃園到着

頁践大學校内に展示されている、木造建築模型の説明を受ける
頁践大學校内に展示されている、木造建築模型の説明を受ける
国立虎尾農工高校実習室にて生徒の製作の説明を受ける
国立虎尾農工高校実習室にて生徒の製作の説明を受ける
賣践大學建築設計学科デザイン課の教室にて説明を受ける
賣践大學建築設計学科デザイン課の教室にて説明を受ける

ここがポイント!

伝統技術の伝承から、
歴史資源を活かす「共創」の学びへ

事前視察を通じ、伝統建築科の教師陣が台湾の大学(実践大学・雲林科技大学)での教育手法や現場の熱量に直接触れました。

共通の図面を前に現地教授陣と議論を重ねる中で、日本の技術を伝えるだけでなく、台湾の「歴史資源を現代に活かす柔軟な発想」を取り入れる必要性を痛感。

この気づきにより、単なる見学ではない、生徒が能動的に現地学生と解決策を探究する共創型プログラムヘと内容を深化させる決断に至りました。

雲林科技大学にて学校説明後記念写真
雲林科技大学にて学校説明後記念写真
雲林科技大学文化選産学科及びデザイン学科の教授と意見交換
雲林科技大学文化選産学科及びデザイン学科の教授と意見交換

学校関係者のコメント:熊本県立球磨工業高等学校 右田木郎 先生

本校の伝統建築コースの生徒たちが、台湾文化部や文化財修復に高い専門性を有する大学との交流をとおして、日台の文化財の維持・保存技術等の共通点・相違点を学び、伝統建築というものをグローバルに捉えられる視点を身に付けさせたいと考えています。

さらに、現地の高校や大学と姉妹校提携を結び、お互いが行き来し、フィールドワーク等で両国共通の課題(建築技能者不足、防災等)の解決に取組んで欲しいと願っています。さらには、研修に参加した生徒たちが経験したことを持ち帰り、学校に好影響をもたらしてくれることも期待しています。

モンゴル

STEM交流プログラム

東武トップツアーズ株式会社 札幌支店×立命館慶祥高等学校

プログラム概要

理数系教育を国家戦略に掲げるモンゴルの教育機関と、学術的知見の共有を通じた共同研究プロジェクトを推進します。STEM分野を核に、現地の伝統・文化体験など、多角的な学習機会を提供。これらを通じて、単なる知識習得に留まらない次世代のイノベーターを育成するとともに、両国間の信頼に基づく強固な人的ネットワークを構築し、持続可能な協力関係の確立を目指します。

プログラムの教育効果

日本・モンゴル両国の未来を担う人材育成と関係強化を目的としています。生徒は技術習得に加え、異文化理解や国際共同の経験を通じ、世界を視野に入れた進路選択や学習意欲の向上を図れます。教員も異なる教育現場での経験を授業改善や指導法の研鑽に活かすことが可能です。こうした若年層からの草の根交流は、両国の友好関係をより深く、強固なものにする礎となることが期待されます。

プログラム行程

  • 1日目

    新千歳空港~成田空港経由~チンギスハーン空港
    (宿泊)ウランバートル市内

  • 2日目

    【AM】オリエンテーリング、アイスブレイク、共同研究活動準備

    【PM】現地校授業参加(共同研究担当教員による特別授業)、共同研究活動準備

  • 3日目

    【AM】現地校授業参加(コーセン担当教員による特別授業)、施設設備見学

    【PM】研究室実習、学生との交流

  • 4日目

    【AM】共同研究活動準備(プレゼンテーション制作)

    【PM】ウランバートル市内見学(国立歴史博物館、ガンダン寺、チンギスハーン広場など)

  • 5日目

    【AM】遊牧民との交流、乗馬体験、大チンギス騎馬像

    【PM】ウランバートル市内見学(ノゴーンノール公園、さくらミュージアム) ※日本抑留者の歴史に触れる

  • 6日目

    【AM】共同研修活動準備(発表準備)

    【PM】共同研究活動準備(プレゼン練習)

  • 7日目

    【AM】共同研究成果発表会

    【PM】修了式、フェアウェルパーティ

  • 8日目

    チンギスハーン空港~成田空港経由~新千歳空港

日本人抑留の歴史を学ぶ「さくらミュージアム」外観
日本人抑留の歴史を学ぶ「さくらミュージアム」外観
テレルジ国立公園の観光スポット”亀岩”
テレルジ国立公園の観光スポット”亀岩”
交流相手校「新モンゴル日馬富士学園」理事長日馬富士
交流相手校「新モンゴル日馬富士学園」理事長日馬富士

ここがポイント!

都市化が進むモンゴルは地域課題探究の宝庫

現地高校との連携作りを主目的として訪問をしたものの、現地での移動中に目の当たリにした風景から多くの教育的テーマの着想を得ました。

火力発電所と都市設計、ゲル生活と大気汚染、日本人抑留の歴史など、実は現代日本にとって、モンゴルは国際交流および地域課題探究の題材の宝庫であることがわかり、今後現地高校生と共に日本の高校生がそれらを訪問する活動を交流プログラムに取り入れる計画を立てています。

都市化が進むウランバートルを支える火力発電所
都市化が進むウランバートルを支える火力発電所
モンゴルは広大な土地を有しており、日本ではできないような実験実習が可能
モンゴルは広大な土地を有しており、日本ではできないような実験実習が可能

学校関係者のコメント:立命館慶祥高等学校 福田貴之 先生

実際に現地の学校(KOSENおよびK-12制度)を訪問し、モンゴル国民の教育への関心の変化や新設される私立学校に関する情報を得る中で、ウランバートルを中心に国際教育への志向が高まっていることを感じました。日馬富士学園においては、突然の訪問のお願いにもかかわらず、丁寧に情報交換を行っていただき、今後の連携に向けた相談の機会を得ることができました。

また、現地の方々との交流を通じて、一般的に閉鎖的・内向的と形容されるモンゴルの国民性は思慮深さの表れでもあると感じました。そのような特性を背景に、交渉力を有する国際関係担当の先生方とは、今後も密な連携が図れることが期待されます。

インド

新しい時代の未来を創造する旅!
〜インドの精神‧哲学から、創造性・柔軟性・余白を感じる 次世代スタディツアー〜

カモメツーリスト株式会社×新渡戸文化中学校・高等学校

プログラム概要

未来の日本を担う中高生に、多様性の国「インド」にある精神・哲学をありのままに体験することで、自身を取り巻く環境や地域・社会の『ウェルビーイング(Well-being)』について探究します。
●多様性(言語・宗教・文化・自然)の宝庫である「インド」を体感します。 ●独立への闘争の象徴「アカガーン宮殿」の体験や同世代間の交流を通じ、「非暴カ・不服従」「ジュガール精神」などインドの精神や哲学を学びます。

プログラムの教育効果

①世界でも数少ない多様性に富んだ国インド・プネの言語・哲学・文化と伝統を五感で体感します。 ②世界に人材を輩出するインドの教育機関・同世代の学生と共に学び、交流を深めます。 ③ヨーガや瞑想などのリトリートの時間を体験し、自分自身を見つめ直します。 以上を通じ、将来(2050年)の日本を想像し、自分の将来の目標や自分らしさを創造します。

プログラム行程

  • 1日目

    【AM】東京(成田又は羽田)空港から、航空機にてムンバイへ

    【PM】ムンバイ空港到着後、ホテルへ移動

  • 2日目

    【AM】地元高校生との交流会、日本文化紹介(書道/折り紙/伝統遊び等)・インド料理調理体験(食文化・多様性理解)

    【PM】インド伝統工芸・音楽・舞踊の鑑賞や体験、市場訪問や地域コミュニティとの交流
    アシュラム体験(精神性や哲学の理解)

  • 3日目

    【AM】ムンバイから列車にてプネへ、インドの列車文化を体験

    【PM】歴史‧文化体験(アガカーン宮殿、シャニワール・ワダなど)

  • 4日目

    【AM】教育機関訪問‧学術交流(SDH理念やカリキュラム・施設理解、MIT-ADT大学日本語学習者との交流)

    【PM】教育機関訪問‧学術交流(選択必修科目でもあるインドの芸術体験・交流)

  • 5日目

    【AM】インド政府AYUSH省(傘下の自律機関にて、自然医療療法レクチャーやヨガ瞑想体験・現地の方々との交流

    【PM】インド国内で最多の日本語学習者が在籍するプネ大学協力によるホームステイ体験

  • 6日目

    【AM】プネからムンバイへ列車にて移動(インドの列車文化を体験)

    【PM】ムンバイ市内散策(タージマハルホテル、ユネスコの世界遺産登録の鉄道駅など)
    夜:ムンバイ空港から、航空機にて東京(成田又は羽田)へ

  • 7日目

    【AM】東京(成田又は羽田)着

Dhobi Ghat(ドービー・ガート)
Dhobi Ghat(ドービー・ガート)
MIT-ADT University(経営幹部との謁見)
MIT-ADT University(経営幹部との謁見)
大学との交流プログラム連携を確認
大学との交流プログラム連携を確認
World Peace Dome(世界平和ドーム)
World Peace Dome(世界平和ドーム)

ここがポイント!

「自分らしく生きるとは何か」インドの多様な人・文化・生活・哲学のありのままの体験と気づき

MIT-ADT大学の関係者、プネ大学のマナシ博士、AAAWIのPRAVIN会長、各組織との共同プログラム・インド人学生との交流が可能です。

また、ITパークや金融街などグローバルの最先端を行く光景と、市場での複数の言語や宗教施設が混在する光景、インドの精神性に触れ、新たな価値観に気づく機会になります。

Chhatrapati Shivaji Maharaj Terminus 構内
Chhatrapati Shivaji Maharaj Terminus 構内
MIT-ADT University
MIT-ADT University

学校関係者のコメント:新渡戸文化中学校・高等学校 岩本むぎ 先生

インドは、急速な経済発展と長い歴史、そして宗教や精神文化が人々の生活に深く根付く国です。本プログラムでは、学校交流や都市・地方でのフィールドワーク、アシュラム体験などを通して、生徒一人ひとりが現地で感じた違和感や驚きを大切にしながら、自分自身の問いを立てていくことを重視しています。

貧富の差や価値観の多様性と向き合う経験は、物事を一面的に捉えず、世界を複眼的に見る力を育てるはずです。結論を急がず、「余白」を大切にしながら自ら考え続ける姿勢を身につける機会となることを期待しています。

02.
<東南アジア>

タイ

微笑みの国で拓く、Well-being探究の旅〜自由研究で見つける、私と世界のつながり〜

株式会社JTB 茨城南支店×茗溪学園中学校高等学校

プログラム概要

本プログラムはWell-beingを中核に据えた探究研修です。中学1年から身近な存在を起点に考察を続け、日本(今回はつくば)での経験を経てタイという「世界」へ学びを広げたことで、生徒はWell-beingを自分事として捉えました。自ら設定した自由研究をタイの社会・文化的文脈と結びつけ、バンコクでの班別研修等を通じ異文化での在り方を学び、将来世界でWell-beingを実現するキャリアを描く探究型研修です。

プログラムの教育効果

最大の効果は、参加者がWell-beingを軸に、多様な価値観の中で自身の在り方を再定義したことです。また、自由研究のプロセスを通じ、先行研究に基づいた仮説検証を行うことで、論理的思考力と探究心が深化しました。現地の生徒との深い対話から「世界を舞台にWell-beingを実現するキャリア」を自分事として捉え始め、異文化適応能力と同時に自国文化への誇りとアイデンティティを再認識しました。

プログラム行程

  • 1日目

    【AM】学校から成田空港へ移動

    【PM】スワンナプーム国際空港に到着後、ホテルへ移動。

  • 2日目

    【終日】現地校との交流(文化交流・授業体験)

  • 3日目

    【終日】現地校との交流(自由研究のポスターセッション)

  • 4日目

    【終日】班別研修及び団体研修(バンコク市内)

  • 5日目

    【終日】現地校との交流(文化交流・授業体験)→ホームステイ

  • 6日目

    【終日】ホームステイ

  • 7日目

    【AM】ホームステイ

    【PM】スワンナプーム国際空港へ移動

歌声と笑顔が、国境を超えた「welcome party」この日から最高の学校交流が始まった。
全歌声と笑顔が、国境を超えた「welcome party」この日から最高の学校交流が始まった。
自分の興味から生まれた研究が、タイの生徒との対話を動かした。
自分の興味から生まれた研究が、タイの生徒との対話を動かした。
準備が体験の深さを決める。現地校との綿密な打合せが、生きた学びの土台となった。
準備が体験の深さを決める。現地校との綿密な打合せが、生きた学びの土台となった。

ここがポイント!

体験が、世界を開く

バンコクでの班別自主研修や現地校交流を通じ、参加者は「本当の豊かさ」を問う経験をしました。

また、自らの興味関心に基づく自由研究をタイの文脈に紐付け、現地校での英語プレゼンと討論を実施。日本とタイの差異や普遍的なWell-beingへの理解を深めました。

これら一連の実体験は、自己効力感を高めるとともに、将来グローバルに挑戦し続ける強固な自信を育む、心を揺さぶられる貴重な成長の機会となりました。


自分たちの地図で、バンコクを歩いた。異国の空の下、仲間と並んだこの景色が、忘れられない1ページになった。
自分たちの地図で、バンコクを歩いた。異国の空の下、仲間と並んだこの景色が、忘れられない1ページになった。
伝えた言葉が、世界を広げた。自分の研究を、英語でタイの生徒に。その挑戦が、確かな自信に変わった。
伝えた言葉が、世界を広げた。自分の研究を、英語でタイの生徒に。その挑戦が、確かな自信に変わった。
言葉をさがしながら、心がつながった。その一生懸命さが、本物の交流だった。
言葉をさがしながら、心がつながった。その一生懸命さが、本物の交流だった。

学校関係者のコメント:茗溪学園中学校高等学校 大隅雄士 先生

「世界を舞台に、自分も他者も幸せになれる未来を作りたい」という高い志が生徒たちに芽生えたことが、本研修の最大の成果です。本校の生徒は中学1年生から、自分や友人、家族といった身近な存在を出発点として、Well-beingの本質を考え続けてきました。

つくば市でのフィールドワークを経て、今回のタイ研修という「世界」へと学びの場を広げたことで、抽象的な概念であったWell-beingを「自分事」として捉えられるようになりました。現地校での白熱したディスカッションや、バンコクの街を肌で感じた経験は、単なる知識の習得を超え、生徒たちが自らの手で未来を切り拓くための、確かなターニングポイントとなりました。

マレーシア

錫(すず)の歴史から最先端ロボティクス
および多文化共生社会を技術で読み解く

株式会社イクシル×公益社団法人 全国工業高等学校長協会

プログラム概要

世界的な製造拠点が集積するマレーシア・クアラルンプールを舞台に、錫(すず)の歴史から最先端ロボティクス、多文化共生社会を技術視点で読み解く8日間の教育旅行です。特に、世界の製造業を支える「機械を作る機械」の拠点(日系ロボットメーカー)や、日本の教育・技術輸出の象徴であるMJIIを巡り、グローバルな産業インフラの実態を学びます。

プログラムの教育効果

●技術進化の俯識:鋳造(アナログ)から自動化(未来)まで、工業の発展系統を1時間圏内で地続きに学習できます。また、工学・機械系だけでなく建築(都市開発)やプログラミング(ロボット相撲)などを通して、世界の視点でものづくりを体感して、自分の進路を考えるきっかけにします。 ●実用英語の体得:完璧さよりも「技術を伝える手段」としての英語に触れ、エンジニアに必要な折れないマインドを育みます。 ●多文化共生のマインド:異なる背景を持つ人々が共存する社会の仕組みを、インタビューを通して探究します。

プログラム行程

  • 1日目

    【AM】成田空港出発 → クアラルンプール(KL)

    【PM】到着、専用車でホテルへ移動

  • 2日目

    【AM】MJIIにてワークショップ開始

    【PM】現地バディと機体の設計・プログラミング

  • 3日目

    【AM】共同ビルド&テスト走行

    【PM】PDCAサイクルによる不具合改修と作戦立案

  • 4日目

    【AM】MJIIx工科高校 ロボット相撲大会実施

    【PM】リフレクション、交流会

  • 5日目

    【AM】錫鋳造体験(ロイヤルセランゴール)

    【PM】FANUC等の最先端企業訪問

  • 6日目

    【終日】KL市内フィールドワーク錫から先端技術に至る経済成長をバディと調査

  • 7日目

    【AM】市内観光

    【PM】夜にKLを出発

  • 8日目

    【AM】翌朝、日本到着後(NRT)に解散

ムルデカスクエア(独立広場)
ムルデカスクエア(独立広場)

ムルデカ118 高層タワー
ムルデカ118 高層タワー

ロイヤルセランゴール 製造現場
ロイヤルセランゴール 製造現場

ここがポイント!

工科高校向け!
「ものづくり」の本質と未来を体感

MJIIでのロボット相撲を通じ、コードが物理的な動きへ変換される「フィジカルプログラミング」の奥深さを体験した生徒は、理論と実機を繋ぐ調整の重要性に気づきます。

また、錫の歴史から先端ビル群へと続くKLの都市構造を建築的視点で巡る中で、技術が社会を形作るプロセスを実感します。

この経験から、英語への苦手意識は「技術を実装し、都市を創るための対話ツール」という認識に変わり、自らバディヘ仕様変更を提案する積極的な行動へと進化しました。

クワイチャイホン フィールドワークエリア
クワイチャイホン フィールドワークエリア
ロイヤルセランゴール 鋳造ワークショップ
ロイヤルセランゴール 鋳造ワークショップ

学校関係者のコメント:公益社団法人 全国工業高等学校長協会 事務局長 湯澤修一 氏

研修では、現地の学生との交流活動などを通じて、知識だけでなく国際的な視野も広げてほしいと感じています。

また、海外の工場や企業の現場(リアル)を知ることで、日本との違いや共通点を理解し、自分の専門分野をより深く捉えられるようになってほしいと思います。異文化の中でコミュニケーションを取る経験は、将来グローバルに活躍する工業人となるための大きな力となり、新しい環境に挑戦する姿勢を育み、自分の可能性を広げるきっかけになると期待しています。

フィリピン

ストリートチルドレン支援現場で学ぶ「産業福祉」実地研修

東武トップツアーズ株式会社 仙台支店×聖ウルスラ学院英智高等学校

プログラム概要

本プログラムは、フィリピン・ミンダナオ島サンイシドロにある児童支援施設「House of Joy」において、孤児やストリートチルドレンの自立支援活動を体験的に学ぶ海外研修です。特に「産業福祉(=働くことを通じた福祉的支援)」に焦点を当て、共感力や内省力の向上を図るとともに、現地社会との共生、貧困の構造、子どもたちの未来への支援のあり方について探究します。

プログラムの教育効果

渡航前の国内での学習および渡航後の現地での活動など、多角的な学習機会を用意することで、次のような効果が期待されます。
●社会貢献意識の醸成:実際の支援活動を通じて、社会的弱者に目を向け、自ら行動する姿勢を養うことができます。 ●自己認識と価値観の深化:孤児たちとの交流を通して、「自分にできること」を内省する機会を得ることができます。 ●異文化理解力の向上:日本とは異なる生活習慣や宗教観を持つ人々との関わりを通じて、国際的な視野を広げることができます。 このプログラムは、知識の習得にとどまらず、「自分の生き方そのものを問い直す」実践的かつ波及的な教育プログラムとなっています。

プログラム行程

  • 1日目

    【AM】飛行機にて一路、ダバオへ

    【PM】夜到着しホテルへ

  • 2日目

    【AM】ダバオのスモーキーマウンテン視察

    【PM】マティへ移動

  • 3日目

    【AM】マティでの研修①(※ウルスラ修道院)

    【PM】マティでの研修②(※Immaculate Heart of Mary academy(私立学校)※マティビーチ)

  • 4日目

    【AM】サンイシドロへ移動 児童支援施設 House of Joyでの研修

    【PM】※カカオ農園視察 夜はHouse of Joyに宿泊

  • 5日目

    【AM】ダバオ空港へ移動

    【PM】飛行機にて一路、日本へ
    ※学校様のテーマによって複数箇所選択可能

笑顔いっぱいの子どもたち(児童養護施設にて)
笑顔いっぱいの子どもたち(児童養護施設にて)
Immaculate Heart of Mary(私立学校)
Immaculate Heart of Mary(私立学校)
児童養護施設退所後も継続的な交流を維持している
児童養護施設退所後も継続的な交流を維持している

ここがポイント!

海外の孤児院経営等のリアルな現場に触れ、世界の課題を自分ごととして考える

フィリピン・ミンダナオ島の児童支援施設で産業福祉の硯場に直接触れ、貧困や共生を体験的に学ぶ研修です。

自らの無力さと視野の限界に気づきながらも、目を背けない姿勢を育みます。事前・事後学習を通じ、「支援/被支援」を超え「共に生きるとは」を問い続けます。各校の目的に応じた柔軟な探究設計が可能な点も、本研修の大きな特徴です。

ゴミ山のスラム街で暮らす子どもたち
ゴミ山のスラム街で暮らす子どもたち
スラム街にある保育園
スラム街にある保育園

学校関係者のコメント:聖ウルスラ学院英智高等学校 石井桃子 先生

本校では多彩な留学プログラムと海外姉妹校との交流を通して、世界とつながる学びを展開しています。フィリピン・ミンダナオ島の児童支援施設「House of Joy」での研修では、産業福祉の現場に触れながら貧困や共生のあり方を体験的に学びます。生徒にはあえて「己の無力さを知る」経験をしてほしいと願っています。

これまでの価値観や視点が揺さぶられ、知らなかった世界の広さに気づき、自分の見方の限界を知る。その上で、決してあきらめるのではなく、高い壁に真剣に向き合いながら考え続ける力・果敢に挑戦する力を育んでほしいと思っています。この研修が、自分を見つめ直し、多様な人と出会い学び続けるための最初の一歩となることを期待しています。

03.
<北米>

アメリカ合衆国

離島と世界を繋ぐ
~歴史から未来を創り人材を育む教育旅行プログラム~創出~

株式会社JTB 教育第二事業部x東京都御蔵島村教育委員会(御蔵島村立御蔵島小中学校)

プログラム概要

産業振興の担い手不足など課題を抱える御蔵島(離島)に暮らす子どもたちを対象に、アメリカ(ボストン近郊)を舞台に、グローバルな視点を形成し、アントレプレナーシップ教育、離島振興といったキャリア教育・まちづくりを学ぶことを目的としたプログラムです。御蔵島とマサチューセッツ州ニューベッドフォードの歴史上の繋がりを活かし、本プログラムをきっかけとして、将来的には御蔵島が抱えている課題解決に繋げていきます。

プログラムの教育効果

御蔵島と世界(アメリカ)の歴史上の繋がり(1863年御蔵島沖で座礁したアメリカ黒船「バイキング号」の乗組員の苦境を救った)を知ることで、御蔵島から世界に旅立とうとする契機と意欲を搔き立てます。アントレプレナーシップ教育と関係づけ、これからの人生の設計図を描くきっかけにしたいと思います。そして、御蔵島と自分の関りを改めて考え、将来、一度島を離れた子どもたちがUターンで戻った際、島内で事業を創出できる人材育成に繋げていきます。

プログラム行程

  • 1日目

    【PM】夜行フェリーにて移動(御蔵島港→竹芝港)

  • 2日目

    【AM】航空機にてボストンへ(直行便または経由便)

    【PM】現地到着

  • 3日目

    【終日】捕鯨博物館+記念碑、万次郎友好記念館等の見学(ニューベッドフォード/ホイットフィールド)

  • 4日目

    【終日】現地校または現地住民との交流会(ニューベッドフォード/ホイットフィールド)

  • 5日目

    【終日】離島振興に関する取組視察(ボストン近郊の離島)

  • 6日目

    【終日】現地大学訪問(ハーバード・マサチューセッツ工科大学等)、ボストン市内散策経済成長をバディと調査

  • 7日目

    【終日】航空機にて一路日本へ帰国(直行便または経由便)

  • 8日目

    【PM】帰国後、夜行フェリーにて移動(竹芝港→御蔵島港)

  • 9日目

    【AM】早朝 御蔵島到着

ニューベットフォード捕鯨博物館
ニューベットフォード捕鯨博物館
ビーコンヒル(ボストン)
ビーコンヒル(ボストン)
記念碑(ニューベットフォード捕鯨博物館)
記念碑(ニューベットフォード捕鯨博物館)

ここがポイント!

島を離れて気づく故郷の魅力。
考える自分の未来

歴史上の御蔵島とマサチューセッツ州ニューベッドフォードのつながりを知ることで、御蔵島に対する思いが深まります。島外(世界)から御蔵島を見つめることで、今まで気づかなかった地元の魅力を知ることができます。

また世界屈指の大学を訪れることにより、「自ら学ぶ・自ら問いを立てる」という意欲を向上させます。そして将来、学んだことを大好きな御蔵島のために活かしたいと思うマインドを醸成し、御蔵島の未来を創る人材育成へと繋げることが期待できます。

マサチューセッツ工科大学
マサチューセッツ工科大学
ニューベッドフォード街並み
ニューベッドフォード街並み

学校関係者のコメント:御蔵島村教育委員会 教育長 丹下知男 先生

人口約300人の御蔵島で育った子どもたちは、進学のため15の春を迎える年に島を出なければなりません「15歳の旅立ち」。島の文化・歴史及び島民の心情を学ぶとともに、先人たちの功績を称え、島に対する思いを深めさせた上で、歴史的にも関わりの深いアメリカの地(ニューベッドフォード)を訪れることは、これからの生き方に大きな変化をもたらすことが期待されます。

目的を果たすために、語学力・コミュニケーション能力の向上を計画的に取り組み、グローバル社会で活躍したいという思いをもたせたいです。さらに、将来は、生まれ育った御蔵島の発展に貢献できる力を身に付け戻ってくれることに期待しています。

04.
<ヨーロッパ>

ドイツ

Think globally, Act locally!
『グローカル人財育成プログラム』~職業観の醸成と持続可能な地域社会へ~

株式会社JTB 佐賀支店×佐賀県立有田工業高等学校

プログラム概要

有田町の伝統工芸技術に対する理解を事前に深めたうえで、ドイツ・マイセン市において世界的な陶磁器技術やその保護・継承・発展について学びます。さらに同世代との交流を通じて高校生の職業観を醸成し、持続可能な地域社会の実現に向けて主体的に行動できるグローカル人財の育成を目指します。

プログラムの教育効果

●マイセン陶器製作所において世界的な陶磁器技術や、その保護・継承・発展について学ぶことで、地元である有田町の伝統工芸技術の未来について考えます。 ●同世代との交流を通して、日本とドイツにおける進学・就職に対する考え方や制度の違いを理解し、自身の職業観を醸成することで、将来について考えます。 ●事事前・事後学習においては、立教大学大学院ビジネスデザイン研究所の監修のもと、キャリア、ビジネス、地域活性化など幅広い分野の知見から学ぶことが可能です。

プログラム行程

  • 1日目

    【終日】移動

  • 2日目

    【AM】マイセン市役所訪問(市長もしくは副市長表敬訪問)

    【PM】マイセン陶器製作所(職人養成所)見学・交流、市立博物館見学

  • 3日目

    【AM】ドレスデン企業訪問

    【PM】フラウンエン教会、ツヴィンガ一宮殿等見学

  • 4日目

    【AM】現地学生との交流・意見交換等

    【PM】参加者決意表明

  • 5日目

    【終日】移動

ドレスデン街並み
ドレスデン街並み
プロの作業を1工程ずつ見学ができる。生徒ができる体験をリクエスト中。
プロの作業を1工程ずつ見学ができる。生徒ができる体験をリクエスト中。
陶器製作所内の見学と学生との交流も可能
陶器製作所内の見学と学生との交流も可能

ここがポイント!

世界で伝統工芸がどのように守られているかを知り、自身の町と比較することにより、視野を拡げ、郷土愛の醸成に繋げる

実際に現地で職人として働くアーティスト等から直接話を聞けることが、本プログラムの大きな特徴です。

伝統産業を存続していくためには「日々追及し続けること」が大切であり、マイセンの働き方を学ぶことで自身の職業観の育成につなげることができます。

マイセン市で市長やアーティストにお会いし対話をする。
マイセン市で市長やアーティストにお会いし対話をする。
ガイドツアー付きマイセン陶器製作所訪問
ガイドツアー付きマイセン陶器製作所訪問

学校関係者のコメント:佐賀県立有田工業高等学校 髙田ゆう子 先生

有田町の姉妹都市であるドイツ・マイセン市で、陶磁器産業の町という共通点はあるものの、それぞれの文化、歴史的背景、製造技法の違いや技術継承の仕組みなどを学んでもらいたいです。また、現地での貴重な経験や交流を通して、これからの自分自身の進路や有田焼について考える機会になってほしいです。

チェコ

チェコ・プラハで日本を学ぶ
〜日本語・日本文化から始める海外研修の形〜

株式会社エモック・エンタープライズ×開智中学・高等学校

プログラム概要

本プログラムは、チェコ・プラハにおいて日本語や日本文化を学ぶ学生と共に学び、日本を海外の視点から捉え直すとともに、自身のローカルな経験をグローバルな体験へと昇華することを目的としています。滞在期間の大半を現地学生との交流に充てることで、相互理解を深め、将来的な相互訪問につながる関係構築を目指します。また、ホームステイを取り入れることで、費用を抑えつつ長期滞在を実現し、地域資源を活用した観光の時間も確保することにより、海外教育研修としての付加価値の向上を図ります。

プログラムの教育効果

事前学習を通して、相手国および自国の文化や言語に対する理解を深めます。特に、現地での日本語授業への参加や文化交流を通じて、日本を多角的な視点から捉え直す体験を行います。また、現地学生とともに世界遺産等を訪問し、感動的な体験を得ることで、歴史や文化に対する興味・関心の幅を広げます。さらに、英語を母語としない者同士による英語での交流を体験することで、国際交流の手段としての英語の価値を再認識します。加えて、オンライン交流や相互訪問を継続的に実施することで、長期的な関係性の構築を図ります。

プログラム行程

  • 1日目

    【AM】長距離フライトを体験

    【PM】現地到着、ホストファミリーと合流、ホームステイ

  • 2日目

    【AM】学校訪問:オリエンテーションと授業参加

    【PM】現地観光・文化研修、放課後はホストファミリーと過ごす

  • 3日目

    【AM】学校訪問・授業参加

    【PM】現地観光・文化研修・大学生とも交流

  • 4日目

    【AM】学校訪問・授業参加

    【PM】授業参加(終日、現地校の授業に参加)

  • 5日目

    【AM】学校訪問・授業参加

    【PM】大学訪問、キャンパスツアー(現地の大学生と交流)

  • 6日目

    【終日】(休日)ホストファミリーと過ごす(終日) または希望者で日帰り観光(チェスキークルムロフなど)

  • 7日目

    【AM】ウィーンへ移動、現地訪問

    【PM】授業訪問、文化交流、修道院訪問(キャンドルツアー)

  • 8日目

    【AM】ウィーン探究(現地生と行動)

    【PM】ウィーン探究(現地生と行動)、コンサート鑑賞

  • 9日目

    【AM】ウィーン美術館・博物館巡り(現地大学生と)

    【PM】帰国

日本文化を紹介
日本文化を紹介
ホストファミリーの生徒たち
ホストファミリーの生徒たち
新しい研修地の開拓
新しい研修地の開拓

ここがポイント!

海外研修が日本再発見の旅になる!
お互いの国で留学交流も実現

現地の高校や大学において、日本語を学ぶ学生や日本文化に対する興味・関心が高い学生が多く、日本語での会話が可能な学生が多いことに驚かされました。

表面的な文化交流にとどまらず、体験型や訪問型の交流に対するニーズも高く、伝統工芸体験や日本訪問の受け入れなどを企画・実践しました。

また、英語でのコミュニケーションを軸としつつ、日本語や日本文化を主題として正面から扱うことで、新たな視点による国際交流の可能性を見出すことができました。

プラハの大学生と会談
プラハの大学生と会談
現地の高校生とかるた大会
現地の高校生とかるた大会

学校関係者のコメント:開智中学・高等学校 国際教育主任、教頭補佐 三原忠 先生

本校の英語教師にチェコ出身の教員を採用したことで偶然始まったチェコ交流ですが、現地校との姉妹校提携、ホームステイの実現、大学で日本語を学んでいる学生との出会いなど、実際に訪問して交流を行うことで、新しい国際交流の形を驚くほどスピーディに展開することができました。

海外において日本に対する興味関心は非常に高く、日本を学ぶ学生たちをターゲットに交流を展開することは結果的に共通言語としての英語の学習意欲向上に繋がり、自国の文化を学ぶ機会にもなるなど、良い教育効果を生んでいます。継続させることが課題ですが、今回の視察でより広範囲により多くの現地の方々と新しい関係性を築くことができたので、今後に期待です。