受け入れ国・地域のご紹介

アメリカ合衆国

(1)アメリカ合衆国の概要と歴史

アメリカ合衆国は、北アメリカ大陸中央部を占める連邦共和国で、首都はワシントンD.C.。50の州で構成されています。面積962.8平方kmに3億人以上が住む大国で、地域によって文化や人種比率はさまざまです。気候は大部分が温帯に属し、四季がはっきり分かれているが、亜熱帯の南部、亜寒帯の北部、乾燥地帯の西部など例外もあります。アメリカ先住民以外は、ヨーロッパ諸国からの移民、または奴隷貿易によってアフリカ大陸から移ってきた人々の子孫です。1775年にイギリス本国とイギリス領の13植民地の間に勃発したアメリカ独立戦争を経て、翌年の7月4日には独立宣言を発表。1783年のパリ条約によって、13州が正式に独立しました。現在は政治、経済、文化などあらゆる面で世界をリードする国家として、強い存在感を放っています。

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(2)基本情報

国・地域名: アメリカ合衆国
英 語 名 The United States of America
主要都市: ワシントン(Washington D.C.)
言  語: 英語
宗  教: キリスト教(プロテスタント 35% カトリック 24%)、ユダヤ教 3%
気 候 帯 大部分が温帯に属し、南部は亜熱帯、西部は乾燥地帯もある。
四  季: 国が広大なため、地域により気候は大きく異なり、北のアラスカは北極気候、ハワイやフロリダは一年中暖かな熱帯性気候、同じ緯度でも中部や山岳部では気候は大きく異なる。
時  差: 東部標準時:日本との時差は-14時間。サマータイム期間は-13時間。
中部標準時:日本との時差は-15時間。サマータイム期間は-14時間。
山岳地帯標準時:日本との時差は-16時間。サマータイム期間は-15時間。
太平洋標準時:日本との時差は-17時間。サマータイム期間は-16時間。
通  貨: 米ドル
査  証: 90日以内は査証不要。ただし、電子渡航認証システム(ESTA)の申請(有料)が必要。

パスポート残存有効期間:帰国時まで有効なもの。入国時90日以上が望ましい)

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(3)教育プログラムの特徴やポイント

世界の教育と研究をリードするアメリカ合衆国は語学学校から、2年制大学、4年制大学、大学院にいたるまで数多くの学校があり、ニーズに合わせたプログラムを提供しています。

【アメリカ合衆国海外教育旅行のポイント】
  • 1. 多民族国家での体験を通じて多様性を学べる
  • 2. 世界最大の経済大国
  • 3. 世界最高レベルの教育機関やスポーツ、
     エンターテイメントに触れることができる
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(4)主な教育プログラムのご紹介

※記載のプログラムは新型コロナウイルス感染症拡大以前に実施されたプログラムです。
各国・地域の規制により中止されているプログラムが含まれています。

学校や企業等訪問
◆インディアナ州

インディアナ州では、これまでに日本アウトリーチイニシアチブやGEN-Jプログラムなど、日本からのいくつかの教育交流を受け入れてきました。また州内のいくつかの団体が日本の中等教育学校との教育交流を主催しています。これらには、インディアナ日米協会、インディアナ州の大学など、各都市の学区などの組織が含まれます。

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短期語学研修(モンタナ州)
◆短期カスタム研修プログラム

州内の州立大学が2校外国人向け短期カスタム研修プログラムを提供しています。英語プラス何かをテーマに日本の学校や行政(県、市町村がその地域の生徒を選抜)と直接やり取りを進め、それぞれ希望する内容に沿ったプログラムを作っています。引率の先生用のプログラムも別途作成されるため、引率の先生方も期間中、生徒と別に様々なプログラムを受講されています。期間についても2週間から数か月と対応可能で、滞在方法も大学の寮、ホームステイ、ホテルとそれぞれの希望に沿った形で対応しています。

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短期語学研修(1~ 2 週間)(オレゴン州)
◆ポートランド州立大学~International Special Program(ISP)

アメリカ合衆国でのホームステイ体験、留学体験を通じ、まずは自ら考え、行動してみる力、ちょっとハードルが高くても勇気を持って飛び込んでみる力、自ら困難な状況を切り開く力、状況が変わっても柔軟に受け入れる力を身につけることができるようにプログラムが組まれます。2021年のプログラムは、オンラインのみで実施されました。

午前:会話中心の英語クラス
午後:フィールドトリップ

  • 地元の学生と一緒にダウンタウンをクイズ形式で散策
  • 地元企業を訪問し、クラフトマンシップや業務内容、環境保全への取組などを学ぶ
  • 消防署、警察署を訪問。職場見学を通じ、日本との共通点や相違点を探る
  • オレゴンコーストやマルトノマの滝、コロンビア渓谷などスケールの大きなオレゴンの大自然に触れる
  • ラフティングやハイキング、フルーツピッキングなど季節ごとのスポーツや行事を体験 など
◆Pacific International Academy at Warner Pacific University

留学生を主体にした英語語学学校で、ホームステイ、見学ツアー、学校外でのアクティビティ、現地でのボランティア活動など全てを取り扱っています。
高校生と大学生を対象とした1週間から5週間の短期語学研修もカスタマイズされています。

短期語学研修(最低 1 週間から 1 か月)(ミネソタ州)

日本の学生用に特別な語学研修講座を設定。研修期間は、最低1週間から1ヶ月、学生の語学レベル、アメリカ人学生との交流など、日本からの条件や希望に沿って、クラスのサイズや語学のレベル、日程を構築していきます。宿泊施設は高校や大学によっては、学校の寮がありますので、寮が空いている時には寮を利用します。特に6月から8月の間は一般学生が寮から出ているので、寮を利用できる確率が高くなります。

<過去に受入実績のある高校・大学>

  • Minneapolis Southwest High School(public)
  • St. Croix Lutheran High School(private)
  • University of Minnesota(public)
  • St. Olaf College(private)
  • Bethel College(private)
  • Minnesota State College Mankato(public)
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探究型学習プログラム(現地フィールドワーク等)
◆オレゴン州ポートランド

ポートランドは自然とシティライフの共存がうまく融合した場所で、街に出れば至る所に街づくりの工夫が見られます。お洒落なカフェやレストランでの食事、ギャラリーでのアート鑑賞などを楽しむことができます。街中に緑が広がる公園が多いのも特徴です。

オレゴン日系レガシーセンター:
オールドタウンにあるオレゴン州の日系移民の歴史的資料が展示されている
市町村街づくり開発視察:
ポートランドの街づくりに関わる人たちの関係、街づくりの過程やポイントなど、様々な角度からの視察見学
小売・リサイクル業視察:
地域に根差し、コミュニティとの関係を大切にしているお店や業者の視察見学
駅ビル関連開発業視察:
ポートランドらしいものづくり、街づくり、人との繋がり等多角的にヒントを得る視察見学

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(5)海外教育旅行実施に向けて
(新型コロナウィルス感染症対策など)

外務省海外安全情報 新型コロナウィルス感染症に係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国に際しての条件・行動制限措置(米国)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

在日米国大使館・領事館 アメリカ合衆国への渡航に必要とされるCOVID-19検査の要件
https://jp.usembassy.gov/ja/us-travel-requirements-ja/
(国際)CDC international travel guide(英語)
    https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/travelers/noncitizens-US-air-travel.html
(国内)CDC domestic travel guide(英語)
    https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/travelers/travel-during-covid19.html

(6)衛生状態

アメリカ合衆国の衛生事情は概ね良好ですが、以下の点については留意してください。
◆大気汚染:カリフォルニア州の都市部など、主に西部地域で不良な地域があります。
◆食中毒:レストラン等でA型肝炎や食中毒が発生することがありますので、生もの(特に貝類)には注意してください。また、腸管出血性大腸菌(病原性大腸菌O-157等)、リステリア症(生乳や殺菌が不十分なチーズやヨーグルト等)、サルモネラ菌感染(冷凍の業務用マグロ、鶏肉、ピーナッツバター、メロン等)なども報告されています。アメリカ食品医薬品局のサイトから食中毒の発生状況等が確認できます。
アメリカ合衆国の医療費は非常に高額です。病気やケガなどで入院すると一回の入院で数百万円から数千万円が必要となる場合があります。旅行出発前に海外旅行傷害保険に加入することはもちろんですが、長期滞在が予想される場合は、アメリカ合衆国の医療保険に加入することもご検討ください。

(7)治安

日米の人口差を考慮してもアメリカ合衆国における犯罪発生率は日本よりも格段に高く(例えば2019年の殺人事件発生総数は日本が950件であるのに対しアメリカ合衆国は16,425件)、治安情勢が大きく異なることをよく認識し、どのような地域でどういった犯罪被害に遭うリスクが高いのか、各地における犯罪の傾向と対策を把握することは防犯対策上とても重要です。例えば、一つの都市の中にも、比較的安全とされる地区もあれば、犯罪発生率が高く特段の事情がない限り立ち寄るべきではない地区もあります。

(8)食事(水)

アメリカ合衆国の食事で、一番驚くことは、「量が多い」ということでしょう、ジュースは花瓶ほどあるのではないか、と思えるようなカップに入り、ファストフードでフライドポテトを頼むと、一番小さなものでも日本のLサイズくらいあります。都市部では、世界各国のレストランがそろっており、ハンバーガーやピザ以外にも、健康的でおいしく食べられる食べ物が簡単に手に入ります。昨今の健康的な日本食ブームも衰えを知らず、寿司やみそ汁までもが、カフェで売られているという光景も目にします。
◆飲料水:主要都市の上水道は基本的に飲水が可能ですが、ミネラルウォーターの方が望ましい。