受け入れ国・地域のご紹介

韓国

(1)韓国の概要と歴史

中国大陸の北東部の長白山脈から南側に突き出した朝鮮半島南部に位置する国が韓国(大韓民国)です。総面積約10万平方km、南北に細長く、北部は大陸性気候の影響で寒暖の差が激しく、南部は温暖な海洋性気候です。4世紀初頭、朝鮮半島を高句麗、百済、新羅が統治する三国時代を迎え、7世紀ごろからは統一新羅、高麗時代となりました。三国時代を経て朝鮮王朝時代に儒教に基づく国家体制を敷きました。1948年に大韓民国が樹立。11の世界遺産が登録されており、歴史的遺跡や寺院が数多く、食文化も魅力的な国です。

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(2)基本情報

国・地域名: 大韓民国
英 語 名 Republic of Korea
主要都市: ソウル(Seoul)
言  語: 韓国語
宗  教: キリスト教、仏教
気 候 帯 四季がある温暖な気候。雨季(7~8月)は最も暑く、12~1月は寒い。
四  季: 4月はさわやかな季節。6月下旬から7月上旬には梅雨に入り長雨が続く。梅雨が明けると蒸し暑い夏になるが、気温が30℃を超える日は少ない。
8月の半ば頃には朝晩の気温は下がり始める。秋は晴れの日が多く、春同様さわやかな季節。10月半ばを過ぎると、朝晩の冷え込みが強まり冬が近づいて来る。冬は長く、積雪量は少ない。また、三寒四温と言われるように寒い日と比較的穏やかな日が繰り返す。
時  差: 日本との時差はありません。
通  貨: ウォン
査  証: 不要 90日以内の観光は査証不要。
※2022年3月現在 査証免除措置停止中

パスポート残存有効期間:入国時3か月以上あるのが望ましい。

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(3)教育プログラムの特徴やポイント

日本全国からアクセスしやすい隣国「韓国」は、独自の歴史と伝統文化、学校間交流、平和教育、先端産業などの教育効果の高いプログラムが充実しています。

【韓国海外教育旅行のポイント】
  • 1. 日本全国の都市からのアクセス可能
  • 2. 日本との深いつながり
  • 3. 一生の思い出になる青少年交流プログラム
  • 4. 多様な体験学習プログラム
  • 5. 万全の受け入れ体制
  • 6. 整備された交通機関
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(4)主な教育プログラムのご紹介

※記載のプログラムは新型コロナウイルス感染症拡大以前に実施されたプログラムです。
各国・地域の規制により中止されているプログラムが含まれています。

教育的意義のある史跡等見学
◆歴史・文化学習プログラム

歴史ドラマでもおなじみとなり、知られるようになった韓国の歴史文化。韓国と日本のつながりは深く、古くから交流が盛んに行われていたため、多くの共通点を見つけ「発見」や「知的好奇心の刺激」を体験することができます。

■体験スポット

  • 景福宮: 韓国ソウルの中心部、ビルが立ち並ぶ一角にあるのが、人気の観光名所です。朝鮮時代(1392年~1910年)の正宮として、王の政務の場、王の生活の場として知られています。四季折々の姿が美しく、中にある多くの建物が周りの景色とよく調和して、韓国らしい姿を映し出しています。
  • 国立中央博物館:韓国を代表する博物館として、先史時代から20世紀まで韓国の文化遺産を保存および展示しています。常設展示館や様々なテーマの特別企画展があり、入館者のための展示解説プログラムなども充実しています。
  • 国立民俗博物館:景福宮内にあり、五重塔が目を引く博物館。韓民俗石器時代から現代までの生活様式や民俗を取り巻く社会にスポットを当て、ビジュアルで解説しています。(日本語オーディオガイドもあり)
  • 国立ハングル博物館:ハングルは1443年に誕生した朝鮮半島の固有文字。ここではは、ハングルの歴史や仕組みなどが学べます。
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現地青少年との交流
 ー 海外に友達ができる貴重な体験

日本の文化に関心の高い韓国の生徒との交流は共通の話題も多く、交流を通してお互いを知り、文化の違いなども学びます。相互理解を深められる初めての国際交流の機会として最適です。

◆文化交流 ー 練習を重ねてお互いの文化を披露

両学校の代表者からの挨拶に続いてお互いの国でよく知られている伝統舞踊、合唱、ダンスなど披露した後グループに分かれてコミュニケーションを図ります。

◆スポーツ交流 ー 人気スポーツの熱戦で心を通わせる

サッカー、バスケットボールなど人気のスポーツを通じて一体感を深め、言葉が通じなくてもジェスチャーを交えながらのプレーでコミュニケーションを図ります。

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◆グループ散策 ー 共同でプランを練り実践する

韓国と日本の生徒同士で合同のグループを作り、テーマを決めて交流しながら散策や観光を楽しみます。言葉の壁を乗り越えるだけでなく、感性が近い生徒同士が一緒に過ごすことで韓国の文化に気軽に触れることが出来、プランを作ることによって自らが調べ、学ぶ良い機会になります。

学校や企業等訪問
◆産業体験プログラム

韓国の産業は世界有数の技術力を備えています。IT産業や自動車産業はもちろん、日本でも人気の映画文化や、若い人たちの関心が特に高いコスメ、ファッション産業など、さまざまな分野の産業を見学、体験するプログラムです。

■体験スポット

  • サムソンイノベーションミュージアム(水原市)
    ~人々の生活を革新させてきた電子技術の発展
    世界的に知られる韓国最大の電子機器メーカー、サムスンは、1969年に事業をスタートさせました。このミュージアムでは、創業当時の様子から最先端のアイデアまで、サムスンの軌跡をたどる展示を見学することができます。
  • MBCワールド(ソウル)
    ~テレビ放送の歴史と最新のIT技術を同時に体験
    3大放送局のひとつであるMBC(文化放送)の体験施設で韓国コンテンツを楽しみながら、現代と未来の放送技術を体験することができます。ホログラムシアター、VR体験など最新技術を通じてMBCの歴史や現代の放送技術を知ることができます。
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探究型学習プログラム(現地フィールドワーク等)
◆自主行動プログラム

研修テーマを設定し事前に行動計画を立て少人数のグループに分かれ、言葉の壁を乗り越えて目的を成し遂げます。韓国は、治安も良く公共交通機関が発達しており、自主行動プログラムには最適な環境です。ソウルの繁華街には日本語を話せる赤いユニフォームを着た観光ガイドが配置されています。

■体験スポット

  • 北村韓屋村:朝鮮王朝から続く韓国の伝統的家屋である韓屋 (ハノク) が密集しています。宗廟と景福宮と昌徳宮の壮大な宮殿の間にあるこういった家の多くは民家とゲストハウスです。少数の文化センター、ギャラリー、工芸品の工房、レストラン、喫茶店、博物館などがあります。
  • 伝統市場:韓国に暮らす人々の日常生活が垣間見える場所です。ものを売る商人たちの力のこもった声、食欲をそそる香り、不思議なものであふれています。韓国人の温かい人情に触れ、ありのままの韓国を知ることのできる場所です。
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◆体験学習プログラム

異なる文化や習慣を自ら体験することできるさまざまな文化プログラムがあります。外国の文化に直に触れることで異文化への興味が芽生え、深く知りたいという知的好奇心を刺激して、国際理解を深めることができます。

  • 韓国料理作り体験~身体に良い料理作りを習う
  • 礼節体験~韓国の伝統的なマナーを学ぶ
  • 伝統音楽体験~伝統打楽器を演奏してみよう

(5)海外教育旅行実施に向けて
(新型コロナウィルス感染症対策など)

韓国政府は海外からの入国者に対する検疫と管理を強化し、2020年3月19日から特別入国手続きを実施しています。また、2020年4月1日から韓国政府指定の臨時生活施設で特定の期間(10日間(2021年11月基準))、自己隔離を義務付ける措置を実施しています(2022年3月現在)。詳細は、韓国観光公社「ウィズコロナ時代の安全な韓国旅行ガイド」にて確認してください。
https://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/AKR/AK_JPN_2_COVID.jsp

 ・入国手続き
 ・症状別入国手続き
 ・短期滞在外国人の場合
 ・隔離免除制度
 ・韓国の防疫指針 などの情報が得られます

(6)衛生状態

衛生施設等のインフラは相当整備されていますが、一見して衛生状態が良くない飲食店や屋台での食事、特に生ものには注意が必要です。医療機関の状況は、都市部には多数の病院がありますが、大半の病院では日本語が通じないため、外国人は国際クリニック(外国人診療所)を備えた病院を受診するのが一般的です(要予約)。ソウル市内で日本語が通じる病院については、在韓国日本国大使館ホームページに掲載の下記「安全マニュアル」の42ページをを参照してください。
https://www.kr.emb-japan.go.jp/people/anzen/safety_manual_2021.pdf

(7)治安

治安は比較的安定した状況にあるといえます。しかし、性犯罪発生件数については、統計の取り方や警察の事件の認知等が異なるため日本とは一概に比較できませんが、日本よりも高い値(人口10万人当たり)で推移しています。特に危険地域とされている場所はありませんが、各種トラブルを避けるため、歓楽街や夜間人通りの少ない場所の通行は控えてください。また、韓国では主要都市の中心部などにおいて大規模なデモ等が行われ、警察部隊との衝突や雑踏事故(混雑に伴う事故)が発生することがありますので、興味本位でデモ等の現場には近づかないでください。

(8)食事(水)

水道水は硬水であるため、市販のミネラルウォーターを飲用している方が多いようです。
食事に関しても韓国には多くの魅力があります。日本でも馴染みのあるメニューなどを本場で体験してみましょう。
肉料理:プルコギなど、スープ類:コムタン/サムゲタン/ユッケジャンなど、鍋物:キムチチゲ/コプチャンジョンゴルなど、ご飯類:ビビンバ/クッパなど、麺/粉類:冷麺など、宮廷料理、キムチ、屋台料理、茶、菓子類。
・プルコギ:プルコギは、薄切りにした牛肉を甘辛い醤油ベースのタレに漬け込み、焼いて食べるもので、かつては宮中やソウルの両班(ヤンバン)の家でのみ食べていた高級料理でした。プルコギは貊炙(メッチョッ)という料理に由来しており、「貊」とは今の中国の東北地方を指す言葉で、昔は高句麗を指して呼んでいました。貊炙は肉を串に挿して焼いて食べる料理でしたが、焼き網が作られて串が不要になってから今日のようなプルコギになったと伝えられています。 ・ビビンバ:ご飯の上に野菜や炒めた牛肉、ナムルなどを彩りよくのせ、混ぜ合わせて食べるビビンバは、韓国を代表する料理の一つとなっています。ビビンバの由来には3つの説があります。一つは、祭祀でお供えした食べ物のお下がりをいただく際、ご飯に種々の副菜を混ぜ合わせて食べていた風習に起因するという説。二つ目は、大晦日の晩に残った料理を一度に混ぜて夜食として食べていた風習から生まれたという説。そして最後に、農村で働く農夫たちがそれぞれ食べ物を持ち寄り、一ヶ所に集めて混ぜてから皆で同じように分けて食べていた食事がビビンバの始まりであるとする説があります。

(9)韓国観光公社より

韓国観光公社の東京支社、大阪支社、福岡支社へ直接ご相談ください。
日本の学校へヒヤリング(訪韓時期と期間、学校の特性、訪韓人数、教育旅行目的、スポーツ・文化交流、グループでの交流など交流会で何をしたいかなど)をさせていただいた上で、韓国修学旅行協会と連携して、交流校選定や情報の提供を行っています。