世界的な肥料原料の価格が高騰する中、肥料の国産化と安定的な供給、資源循環型社会の構築を目指し、農林水産省、国土交通省、農業分野、下水道分野が連携し、下水汚泥由来肥料の安全性・品質を確保しつつ、消費者も含めた理解促進を図りながら、各関係者が主体的に、下水汚泥資源の肥料利用の大幅な拡大に向けて総力をあげて取り組むことが重要です。
国土交通省では、下水道における具体的な案件形成を加速するため、下水汚泥の肥料利用の拡大や新たな取組を検討する下水道管理者に対して、汚泥中の重金属分析や、汚泥肥料の成分分析支援、汚泥肥料の流通経路の確保に向けた地域内勉強会の開催等の案件形成支援事業を実施します。 |
公募概要
下水汚泥の肥料利用の拡大や新たな取組を検討する下水道管理者に対して、(1)汚泥中の重金属と肥料成分等の分析支援、(2)汚泥肥料の流通経路の確保に向けた地域内勉強会の開催等の案件形成支援事業を実施します。
募集〆切:令和5年3月31日(金)17:00各都道府県必着
募集対象:下記、(1)、(2)の支援を希望する下水道管理者
(1) 重金属・肥料成分等の分析支援
分析を希望する下水道処理場を100処理場程度選定後、国土交通省の実施する調査業務を通じて、重金属・肥料成分等の分析を行います。選定された下水道管理者に対しては、後日分析結果を送付するとともに、肥料としての適否等に関する助言を行います。
- 分析対象:脱水汚泥、焼却灰等(分析対象については各処理場につき1種類までとします)
- 分析回数:年4回
- 分析項目:
(重金属)カドミウム、鉛、 クロム、 砒素、水銀、 ニッケル 等
(肥料成分等)窒素全量、りん酸全量、加里全量 等
(2)案件形成支援
肥料利用に係る案件形成支援を希望する下水道管理者を20団体程度選定後、国交省が別途委託する専門家(コンサルタント等)と共に、各地域内における流通経路の確保等に向けた課題解決に向けた検討を支援します。
自治体内関係部局等との連携体制の構築、肥料製造業者や農業関係者等へのヒアリング、
地域の肥料需要等の調査、肥料化における課題の整理、各自治体の農政局やJA等との勉強会の開催、
下水汚資源泥由来肥料のPR手法の検討 等
事業の詳細や応募方法については、以下の募集要領をご参照ください。
添付資料