上下水道

カンボジア王国と下水道分野における 第6回日カ政府間会議及び技術セミナーを開催しました

国土交通省は、令和6年7月22日、カンボジア王国公共事業運輸省と締結した覚書に基づく「下水道分野における技術協力に関する第6回日カ政府間会議」及び「日カ技術セミナー」をカンボジア王国プノンペン都において開催しましたので概要をお知らせします。
 
  • 第6回日カ政府間会議

 日本国国土交通省、カンボジア王国公共事業運輸省参加のもと、「カンボジアにおける下水道事業の推進」
に関して議論しました。
(1)日 時:令和6年7月22日(月)9:00~12:00(カンボジア時間)
(2)主 催:国土交通省、公共事業運輸省
(3)場 所:カンボジア王国プノンペン都 ホテル会議室
(4)議 事:【別紙】参照
(5)出席者:公共事業運輸省(ロス・バンナ長官他)、地方州DPWT、プノンペン都副都知事、経済財政省、
       環境省(カンボジア王国)、内務省、工業科学技術革新省、国土交通省、在カンボジア日本国大使館、
       JICAカンボジア事務所、日本大学森田教授、北九州市、滋賀県、日本下水道事業団等、約70人参加
(6)政府間会議結果概要
 ・国土交通省の松原官房審議官から、プノンペン都での水処理技術の導入やタケオ州での水処理技術の実証、
  長期専門家の派遣、日本とカンボジアの都市間の協力など、これまでの政府間会議の成果について述べました。
 ・在カンボジア日本国大使館の栗林一等書記官から、プノンペン都での下水処理施設の建設、下水道運営の組織づくりや
  法整備などのための技術支援など、日本政府によるカンボジアにおける下水道分野の発展へのサポートについて述べました。
 ・公共事業運輸省ロス・バンナ長官から、国土交通省と公共事業運輸省の下水道分野における協力プロジェクト及び
  JICAの技術協力プロジェクトにより実施された下水道事業に関わる法的枠組みやガイドラインの策定プロジェクトについて、
  高く評価すると述べられました。また、両国の更なる協力を期待する旨の発言がありました。
 ・日本側より、下水道分野に関する二国間協力の成果、アジア汚水管理パートナーシップ(AWaP)活動計画に基づく
  日本とカンボジアの協力関係、下水道使用料の設定・徴収と啓発活動について発表を行いました。
 ・カンボジア王国より、中央政府と地方政府それぞれから、カンボジアにおける下水道事業の将来の方向性、
  プノンペン都の下水道整備事業、規制の枠組みについての発表を行いました。
 

  • 日カ技術セミナー
 カンボジア国の2都市を対象として実施したプレF/S調査の結果報告や下水道整備に貢献する本邦技術等の紹介を実施し、
日本カンボジア両国で情報交換を行い、議論しました。
 
(1)日 時:令和6年7月22日(月)14:00~17:00(カンボジア時間)
(2)主 催:国土交通省、公共事業運輸省
(3)場 所:カンボジア王国プノンペン都 ホテル会議室
(4)議 事:【別紙】参照
(5)出席者:公共事業運輸省、地方州DPWT、プノンペン都副都知事、経済財政省、環境省(カンボジア王国)、内務省、
       工業科学技術革新省、国土交通省、在カンボジア日本国大使館、JICAカンボジア事務所、日本大学森田教授、
       北九州市、日本下水道事業団、本邦企業等、約85人参加
(6)技術セミナー結果概要
 ・公共事業運輸省ロス・バンナ長官から、カンボジアの急激な人口増加や都市化により発生した水質汚染や廃棄物管理の問題
  に対して、本セミナーは日本の豊かな経験、ノウハウを共有する貴重な機会であると期待が述べられました。また、日本の
  企業がカンボジアでプロジェクトを実施する際には、ぜひ関係省と連携をとっていただきたい旨ご発言がありました。
 ・国土交通省からは、上下水道一体の協力について発表がありました。
 ・日本下水道事業団からは、カンボジア王国のスバイリエンとシェムリアップの下水道事業に関するプレF/S調査の概要について、
  発表がありました。
 ・日本大学森田教授からは、日本の推進工法の歩みと主な優良技術について、発表がありました。
 ・北九州市からは、北九州市における下水処理場の運転・維持管理について発表がありました。
 ・本邦企業からは、カンボジア王国で実証事業を行っている水処理技術や、掘進機、排水ポンプ、除塵機などの技術、
  下水道の管路管理システムなどについて、発表を行いました。
 ・カンボジア王国側からは、シェムリアップで実施されているWaSSIPプロジェクト及びタクマウで実施されている
  WASACプロジェクトについて、発表がありました。
 ・国土交通省の松原官房審議官から、本セミナーを通じて得た知見がカンボジアと日本における下水道事業の更なる発展に
  繋がることを期待するとともに、水道・下水道の両分野において一体的に協力していくことを伝えました。

                  
               日カ政府間会議 記念品交換                           会議の様子       


                                                  

お問い合わせ先

水管理・国土保全局上下水道企画課上下水道国際推進官 長谷川、国際展開推進係長 大塚
電話 :03-5253-8111(内線34172、34137)
ファックス :03-5253-1596

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