国土交通省は、日本とベトナム社会主義共和国が締結した覚書に基づく「下水道分野における技術協力に関する第17回日越政府間会議」、及び「日越技術セミナー」をベトナム国ハノイ市において開催しましたので概要をお知らせします。 |
第17回日越政府間会議
国土交通省、ベトナム社会主義共和国建設省において、覚書に記載された重点協力活動分野に関して、前回
政府間会議以降の技術協力の活動成果を確認するとともに、今後の重点協力活動について認識を共有しました。
(1)日 時:令和6年11月26日(火)13:30~16:30(現地時間)
(2)場 所:ベトナム国ハノイ市 ホテル会議室
(3)議 事:別紙参照
(4)出 席 者:
ベトナム建設省、ハノイ市、ホーチミン市、ドンタップ省、国土交通省、大阪市、横浜市、北九州市、福岡市、
JICAベトナム事務所・専門家、学識者、日本下水道事業団等、約40名参加
(5)会議結果概要
・国土交通省より、下水道法の整備について、計画策定、財政システム、構造基準など我が国の事例を交えながら
説明がありました。
・JICA専門家より、ベトナムにおける下水道の法制度への支援について説明がありました。
・ベトナム側からは、これまでの技術協力について感謝するコメントと共に、推進工法や料金徴収対策等について
熱心な質疑が多数寄せられました。
・ベトナム国建設省技術インフラ局ビン局長より、今後も国土交通省と密に連携し、JICAや本邦企業等の協力のもと、
ベトナム国における法制度の整備を推進していきたい旨の発言がありました。
・国土交通省松原大臣官房審議官からは、重点協力活動について積極的に協力していくことを伝えました。
・今後の重点協力活動は下記のとおりです。
1.下水道法の整備 2.効果的な都市浸水対策のための政策立案
3.下水道分野のプロジェクト策定促進 4.中央・地方政府関係者の能力開発
5.推進工法の国家基準化
日越技術セミナー ~気候変動の影響を踏まえた都市洪水対策~
気候変動の影響を踏まえた都市洪水対策をテーマに、日本とベトナムの両国の取組みや、それらに貢献しうる
日本の技術について情報交換を行い、議論しました。
(1)日 時:令和6年11月26日(火)8:30~12:00(現地時間)
(2)場 所:ベトナム国ハノイ市 ホテル会議室
(3)議 事:別紙2参照
(4)出 席 者:
ベトナム建設省、ハノイ市、ホーチミン市、ドンタップ省、ハノイ土木大学、ハイフォン下水道排水公社、
国土交通省、大阪市、横浜市、北九州市、福岡市、JICAベトナム事務所・専門家、学識者、
日本下水道事業団、本邦企業、現地日系法人企業等、約100名参加
(5)会議結果概要
・国土交通省松原大臣官房審議官からは、2010年からの協力関係について謝意を示すとともに、今後の協力関係の
深化について言及がありました。
・国土交通省より、日本における都市の浸水対策について説明がありました。
・横浜市より、横浜市における下水道事業について説明がありました。
・本邦企業より、ベトナムの排水技術に寄与できる技術等について説明がありました。
・ベトナム側より、ベトナムにおける都市洪水の現状と課題、及びハイフォン市の都市排水システムの現状と対策に
ついて説明がありました。
・ベトナム国建設省技術インフラ局ビン局長より、ベトナムでは2025年に上下水道法を制定する予定であり、法制度に
基づき下水道の整備を推進していきたい旨の発言がありました。

セミナー集合写真 政府間会議集合写真