uc22-035

XR技術を用いた体感型アーバンプランニングツール

実施事業者インフォ・ラウンジ株式会社 / サイバネットシステム株式会社
実施場所神奈川県横浜市
実施予定-
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3D都市モデルとXR技術を用いた体感型のアーバンプランニングツールを開発。デジタル技術を住民ワークショップで活用することで、高度なプランニング・合意形成を目指す。

実証実験の概要

行政機関やデベロッパーによる新規開発・再開発、にぎわいの創出、景観の保全などを目的とした、アーバンプランニングのプロセスにおいて、これまでも開発側のデベロッパーや行政は市民参画の促進を試みてきたが、実際には現状やプランの認知の難しさやコミュニケーションツールの不足といった課題があった。

今回の実証実験では、3D都市モデルおよびXRを用いた直感的かつ体感的なアーバンプランニングにおけるコミュニケーションツールを開発することで、市民参加を促進する。

実現したい価値・目指す世界

行政機関やデベロッパーが新規開発・再開発、にぎわいの創出、景観の保全などを目的とした計画立案や地域管理を行うアーバンプランニングのプロセスにおいては、市民参加の必要性が強く求められている。効果的に市民参加を取り入れていくためには、社会的、地理的、歴史的な背景を踏まえた都市全体の構造を理解し、その中で、個人の営みや活動が持つ多様な視点を位置付けるという、都市と個人の双方の視点を市民が持ったうえで、まちの現状の課題や潜在的なポテンシャルを発見し、その改善を目的とした具体的なソリューションを発想することが重要である。

今回の実証実験では、横浜市の市庁舎が関内駅前から馬車道駅に移転し、人の動線が大きく変化したことを踏まえ、これまでは人通りのあまりない街区であった新市庁舎周辺の大岡川沿いの街区をモデルエリアとして、3D都市モデルとXR技術を組み合わせたアーバンプランニングのためのコミュニケーションツールを開発する。具体的には、街の中で「居心地の良い場所」、「危険に感じる場所」、「眺めが良い場所」といった感性情報や、「道路陥没」、「工事中」といった他人と共有することで役立つ情報などをタグ(テキストおよび画像)として3D空間に配置(マッピング)できるスマートフォン用ARアプリケーションを開発し、街に暮らす人々が街をどのように感じ、観察しているかを可視化、共有する。また、住民ワークショップの中でARアプリから取得されたタグ情報やその他の情報を共有できるVRアプリケーションを開発し、「街の未来イメージ」を議論する。VRアプリでは、目の前の模型の配置を変えたり、入れ換えたりすることで、VR空間内のモデルも対応して変化する「タンジブルインターフェース」の技術を用い、議論に基づき参加者自らがインタラクティブな操作でその場で「街の未来イメージ」を具体化させることで、街に対する多様な視点の発見や議論の活性化を促す。

実証実験の結果を踏まえ、アーバンプランニングのプロセスにおける市民参加手法の確立につなげていくことを目指す。

対象エリアの地図(2D)
対象エリアの地図(3D)