uc22-026

ARを活用した災害リスク可視化ツール

実施事業者株式会社福山コンサルタント
実施場所東京都板橋区 舟渡 / 新河岸 / 高島平地域
実施期間-
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時系列で変化する浸水範囲に応じた避難ルートの検索システムとARアプリケーションを開発。地域の水害リスク及びそれに応じた避難行動の重要性の理解を通し、防災に対する住民の意識向上を促す。

実証実験の概要

水害から身を守るためには、水害リスクに応じた適切な避難行動をとることが重要である。そのためには、災害リスクの事前把握と住民の災害に対する意識啓発が必要となる。今回の実証実験では、時系列の浸水深及び避難を開始するタイミングに応じた避難ルートを3D都市モデル上で表現し、水害範囲の拡大により避難行動が限定される様子を三次元的に可視化。さらに、これをARアプリケーションで可視化し、住民の防災訓練等で活用することで、住民の水害に対する意識の啓発や避難行動の変容を促進する。

実現したい価値・目指す世界

近年、水害の頻発化・激甚化が進み、その対策の重要性が増している。板橋区は荒川の破堤により、破堤後30分未満で浸水5mを超え、さらにその後2週間以上浸水が継続すると想定されるエリアを含む、水害リスクの高い地域である。さらに、安全な高台の避難所は荒川から3kmと遠方であり、地域の住民の水害リスクへの理解と避難行動の促進は重要な課題である。

こうした災害に対する適切な理解・行動を促すには、地域が受ける被害とそれを回避するために取るべき行動を具体的にイメージすることが有効であり、被害とそれに対してとるべき行動の一体的な理解を促すソリューションが必要である。

今回の実証実験では、3D都市モデル上で時系列で浸水深の推移を表現し、浸水範囲に応じた適切な避難ルートを検索・可視化するシステムを開発する。さらに、これによって算出された浸水範囲と避難ルートを実際の空間でリアルに表現するためのARアプリケーションを開発する。

避難ルートの検索・可視化においては、3D都市モデルを活用して時系列ごとの3次元的な浸水の広がりの表現に併せて、浸水の広がりを考慮した避難ルート検索により、時間の経過とともに浸水範囲が拡大することで、取りうる避難行動が限定される様子を表現し、早期避難の必要性を明らかにする。ARアプリケーションでは、避難ルートとともに当該箇所において想定される最大の浸水リスクをAR空間に表現し、普段見る風景に具体的な水害リスクを重ね、水害リスクの理解を促す。これらのシステム・アプリケーションを防災訓練で用いることで、住民の水害に対する意識啓発と避難行動の変容を促進する。

対象エリアの地図(2D)
対象エリアの地図(3D)