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ウォーカブルな空間設計のためのスマート・プランニング

実施事業者パシフィックコンサルタンツ株式会社 / 株式会社フォーラムエイト
実施場所東京都渋谷区
実施予定-
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まちづくりの将来像をバーチャル空間で共有。街の質的な変化が歩行者行動に与える影響をシミュレーションし、ウォーカブルな空間づくりを推進する。

実証実験の概要

近年、住民目線でまちなかにおける歩行者の回遊性を高め、賑わいを創出する「ウォーカブルなまちづくり」の実現に向けた空間再編の取組が活発に行われている。他方、歩行空間再編による空間の質的変化が歩行者行動にどのような影響を与えるのかを定量的に評価する手法は確立されておらず、EBPMに基づくまちづくり(スマート・プランニング)の推進が求められている。

今回の実証実験では、今後計画されている渋谷区道玄坂の道路空間再編の将来イメージを3D都市モデルを用いてバーチャル空間に構築。これを用いたVRアンケートを実施し、空間再編後の道玄坂への訪問意向の変化を把握する。アンケート結果や現状の人流データ、沿道建物の属性情報を取り込んだシミュレーションモデルの構築により、歩行空間再編による人流変化を予測し、施策効果をビジュアルと定量評価の両面からわかりやすく可視化する。

実現したい価値・目指す世界

近年、世界的にウォーカブルな空間の重要性が認識され、国内各地でも歩行者目線での街路空間の再編の取り組みが活発化している。他方、空間の質の変化を定量的に評価することは難しく、その変化が歩行者の行動変容に与える影響を予測する手法は未だ確立されていない。また、空間の将来像について関係者間で合意形成をするためには、施策効果をエビデンスとして定量的に示すとともに、関係者が共通のイメージを持つことが重要となるが、まだ見ぬ将来の姿を想像することは難しい。

今回の実証実験では3D都市モデルを活用して都市空間再編の将来像をビジュアルに共有しつつ、その効果を定量的に示すことで、まちづくりの合意形成を支援するツールを開発。これにより、施設配置や歩行空間等の質を変化させた際の歩行者の回遊行動の変化をシミュレーションし、データ・ドリブンなまちづくりを検討する手法(スマート・プランニング)の実現を目指す。具体的には3D都市モデルのデータを活用し、渋谷区道玄坂の歩行者空間再編後の将来イメージをバーチャル空間上で構築。これを用いた将来の都市内回遊をVRアプリケーションによって来街者・住民等に体験してもらい、回遊行動の変化をアンケートする。さらに、アンケート結果とともに、人流データや都市内の施設情報等を基にした個人行動を予測するシミュレーションモデルを構築し、ウォーカブルな空間再編が歩行者の行動に与える影響を定量的に算出するシステムを開発する。把握した予測結果を再びバーチャル空間上で可視化し、官民の様々な関係者間の合意形成を手助けするツールとしての活用可能性を検証する。

これらのスマート・プランニングの手法を確立することで、関係者の円滑な合意形成や効果的な空間設計を促進し、ウォーカブルなまちづくりの推進を目指す。

対象エリアの地図(2D)
対象エリアの地図(3D)