国際

MEET高級事務レベル会合

国土交通省は、2009(平成21)年6月17~18日、「交通分野における地球環境・エネルギーに関する高級事務レベル会合」を主催しました。

会合の趣旨

 
  • 2009(平成21)年1月14~16日に日本で開催したMEET大臣会合では、世界の交通分野CO2排出量の約7割をカバーする主要国交通担当大臣が、気候変動・大気汚染問題に対する交通分野の今後の取組の方向性を示す政治的メッセージ(大臣宣言)を発出しました。
  • 今回のMEET高級事務レベル会合は、大臣宣言で示された方向性を具体化するための、各国の取組を促進するとともに、必要な国際連携を強化することを目的として開催されました。

会合の結果

  • 日程: 2009年6月17日(水)~18日(木) → 主要日程 (PDF形式)
  • 場所: 函館国際ホテル(北海道函館市)
  • 参加国・機関等: 21か国、11機関・団体 → 首席代表リスト (PDF形式)
    • 国:オーストラリア、ブルネイ、カンボジア、カナダ、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、日本、韓国、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、ロシア、シンガポール、タイ、英国、米国、ベトナム
    • 機関等:EC(欧州委員会)、ASEAN事務局、ADB(アジア開発銀行)、IEA(国際エネルギー機関)、ITF(国際交通フォーラム)、JBIC(国際協力銀行)、TRL(英国交通研究所)、UITP(国際公共交通連合)、UNCRD(国連地域開発センター)、UNEP(国連環境計画)、世界銀行
  • 会合には、主要国の交通政策担当次官、国際機関・団体の専門家等約80名が参加し、2日間にわたり、活発な情報共有・意見交換を行いました。
  • 交通システムは、各国の経済社会に長期的な影響を与えることから、戦略的に整備を進めていく必要があります。一方、交通プロジェクトの実施には多額の資金を確保する必要があります。また、様々な施策を組み合わせて効率的・効果的な交通政策を展開するため、特に途上国の政策立案・実施能力を向上させることも重要です。こうした観点から、今回の会合では、「戦略」「資金」「能力向上」という3つの視点を中心に議論を行いました。
  • 2日間の議論のポイントは、次のとおりです。なお、会合の結果は、議長総括文書として取りまとめられました。
    1. 戦略的な気候変動・大気汚染対策:各国が戦略的な行動計画を策定して着実に対策を進めていくことが重要。また、各国や国際機関等が連携しつつ途上国のこうした取組を支援していくことで一致。
    2. 資金メカニズム:公的資金に加え、多様な制度、基金等を補完的に活用しながら、交通プロジェクトに必要な資金を確保していくことが重要。また、ポスト京都枠組みにおいて、交通分野に適した資金メカニズムの整備・改善に向けて協力していくことで一致。
    3. 政策遂行能力の向上:燃費改善政策や公共交通整備等の分野における途上国の能力向上を着実に推進することで一致。統計データ整備とそのための国際協調の重要性を指摘。
    4. 今後の取組:今後、各国の交通政策当局が様々なレベルでの意見交換ネットワークを発展させることで一致。2010年春、第2回大臣会合を主催するイタリアのイニシアティブを歓迎。
     
  • 議長総括文書 (正文(英語)) (日本語仮訳) (PDF形式)

プレゼンテーション

セッション1(持続可能な交通と今後の方向性)

セッション2(戦略)

セッション3(資金)

セッション4(能力向上)

最終更新日:平成21年06月25日

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