住宅

【令和2年度】風と生きる花ブロックの家

最終更新日:令和5年3月16日

沖縄県沖縄市の事例です。

事業概要

●建設地:沖縄県沖縄市
●地域区分:8 地域
●設計者:松田まり子建築設計事務所
●竣 工:令和 3 年 3 月
●用 途:専用住宅
●構造・階数:鉄筋コンクリート造・地上 1 階
●敷地面積:188.66 ㎡
●延床面積:80.20 ㎡
●建築面積:103.22 ㎡
 

提案概要

●小高い丘の低層住宅地において、1年のほとんどの期間が快適温度域内にある外部環境や年間を通じて吹く多方向からの風を活かし、空調をなるべく使用せずに暮らすことを目指した住宅。

●高温多湿な亜熱帯海洋性気候における結露対策として、室内で発生する水蒸気と屋外から流入する湿気の動きに配慮した間取りや開口部の工夫をしている。また、床下空間を設けず土間コンクリートに断熱材を敷設することで、地中熱によって室内で発生する結露を防止している。

●花ブロック、屋根通気ブロック(遮熱ブロック)、白色塗料などの日射遮蔽技術を採用している他、紫外線や塩害に対する耐候性にも配慮している。

●年間を通じて多方向から吹く風と台風来襲時の強風対策として、花ブロックを設置することで大開口への風圧力軽減と防災効果の向上に配慮している。また軒庇、地窓や引戸の採用、常時開放窓の設置によって、日常空間に微風が常に流れるように、開口部の位置を計画している。
 

地域の気候風土への適応・環境負荷低減対策

●緩衝空間:リビングダイニング、キッチン、寝室の室外に花ブロックと軒庇を設置することにより、日射取得軽減を図っている。
●深い軒庇:北東面に軒の出1,000mmの深い軒庇を設けている。
●高天井:リビングダイニングの天井高さを2,850mmとしている。
●引戸形式の内部建具:室内建具はすべて引戸とし、日常空間に微風が常に流れるように配慮している。
●大きな窓:テラスに面して大きな窓を設け、花ブロック前面の植栽を通じて冷やされた風を取り込んでいる。
●複数の窓の位置による通風への配慮:東面の地窓、西面の坪庭に面したジャロジー窓と常時開放窓により通風に配慮している。
●屋上緑化及びそれに類するもの:屋根に通気ブロックを設置し、建物全体を白色塗装とすることで、屋根の日射熱取得及び天井からの輻射熱軽減を図っている。
●敷地等建物周囲の環境配慮:外壁の外側に花ブロックを設け、日射遮蔽及び台風時の防災対策を図っている。
 

お問い合わせ先建築

国土交通省住宅局参事官(建築企画担当)付
電話 :03-5253-8111

住宅局基本情報

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