住宅

【平成29年度】一宮の石場建て

最終更新日:令和5年3月16日

愛知県一宮市の事例です。

事業概要

●建設地:愛知県一宮市
●地域区分:6 地域
●設計者:水野設計室
●竣 工:平成 30 年 12 月
●用 途:専用住宅
●構造・階数:木造軸組・地上 2 階
●敷地面積:223.41 ㎡
●延床面積:116.01 ㎡
●建築面積:88.97 ㎡
 

提案概要

●地方都市の準防火地域内の住宅系宅地に建つ住宅で、構造材や造作材の木材及び壁土に地域の素材を採用し、手刻み・土壁・石場建てによる伝統工法によって、意匠の継承と耐久性向上を目指している。
年間の降雨量の多さに対応するため、雨掛かりとなる妻壁は耐久性を高めるために杉板鎧下見板張り簓子仕様としている他、深い軒庇を採用し、夏の厳し日射への対応を図っている。

●地域の気候風土に応じた木造建築の要素技術については、土塗壁、開放的な床下(石場建て、足固め)を採用している。

●現行の省エネ基準では評価が難しい環境負荷低減に寄与する対策については、70mmの厚さをもつ土塗壁、45mm厚の杉板による床板張り、近県材(八百津産)の材料の使用、ペレットストーブ等の対策が講じられている。また、土壁には木質繊維断熱ボード20mmを付加し、さらに天井・屋根及び床にも木質繊維断熱材を使用することで、できる限り外皮性能の向上を図っている。
 

地域の気候風土への適応・環境負荷低減対策

●深い軒・庇:◯南面の濡縁の軒の出:1,810mm ◯西面のポーチの軒の出:2,720mm
●吹抜けと高窓:ダイニング上部に吹抜けが設けられ高窓による換気促進が図られている。
●土塗壁:厚さ70mm
●板張り外壁:雨掛かりとなる妻壁に鎧板張りによる板壁。
●開放的な床下(石場建て):通気・乾燥が見込める開放的な床下工法としている。
●床板張り:杉板45mm
●中庭:ダイニングに面して西側に中庭が設けられている。
●ペレットストーブ:ペレットストーブを採用している。
 

お問い合わせ先建築

国土交通省住宅局参事官(建築企画担当)付
電話 :03-5253-8111

住宅局基本情報

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