住宅

【平成29年度】流山さんたろ

最終更新日:令和5年3月16日

千葉県流山市の事例です。

事業概要

●建設地:千葉県流山市
●地域区分:6 地域
●設計者:(株)里山建築研究所
●竣 工:平成 30 年 11 月
●用 途:専用住宅
●構造・階数:木造軸組・地上 1 階
●敷地面積:451.74 ㎡
●延床面積:82.62 ㎡
●建築面積:92.28 ㎡
 

提案概要

●首都圏郊外の比較的新しい宅地ではあるが歴史ある流山街道に近い敷地に建つ住宅で、歴史的景観に配慮し、日本瓦の屋根、下見板張りの外壁の他、県産材(山武杉)を構造材・造作材・建具材等に使用した伝統的な構法で家全体が構成されている。南側道路が低い比較的広々とした敷地特性を活かし、南面からの日射利用に配慮した広い縁側や土縁といった空間構成や、通風を得やすい条件を活かした地窓・越屋根・大きな掃き出し窓といった開口部が設けられている。

●地域の気候風土に応じた木造建築の要素技術については、縁側、小屋組み現しかつ野地板現し、地場製作の木製建具、土縁等を採用している。

●現行の省エネ基準では評価が難しい環境負荷低減に寄与する対策については南北に並ぶ続き間、深い軒庇、越屋根と小壁の横すべり出し窓による換気促進、伝統的な継手仕口を扱える大工職人の登用等、伝統的技術、機能・性能、景観・意匠をバランスよく配慮した設計となっている。外壁は落とし込み板壁の内壁+木摺+下見板張りで構成され、無断熱ではあるが、屋根、床、開口部で断熱化を図り、伝統的な意匠を採用しつつ、できる限り外壁性能を高めている。
 

地域の気候風土への適応・環境負荷低減対策

●続き間:南北2室が和室の続き間。さらにLDK含め3室が続き間で空間の可変性がある。畳は60mm厚の畳が使用されている。
●深い軒・庇:切妻の軒の出900mm北面の土間全面に柱を建て庇を掛けている。
●土縁:縁側に続く土縁がある。
●落とし込み板壁:落とし込み板(30mm)+木摺+下見板張りの外壁。
●越屋根:越屋根が設けられ、小壁に横滑り出し窓を設け換気を促している。
●縁側と木製建具:奥行1,212mmの縁側。地場製作の木製建具が使われている。
●床板張り:杉板30mm
●地窓:越屋根との組み合わせで通風経路が確保されている。
 

お問い合わせ先建築

国土交通省住宅局参事官(建築企画担当)付
電話 :03-5253-8111

住宅局基本情報

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