受入地域向け

新潟県妙高市

~ラーニングワーケーションで地域の独自性を~

  • 人口:31,253人(2021年1月)
  • 概要:新潟県南西部に位置する。長野県と隣接し、「妙高高原」一帯は観光地。8つのスキー場を有する日本有数の豪雪地帯。また、7つの温泉地、5つの泉質、3つの湯色を楽しめる湯どころ。東京から北陸新幹線で約1時間50分の近さ。

ワーケーションを取り組み始めた経緯は?

  •  ワーケーションという言葉をあまり知らなかったのですが、他の地域でやっていた親子ワーケーションというイベントに参加してみました。そこで、色々な学びを得て、出会いもあり、妙高市でもワーケーションを推進しようということになりました。
     妙高市のワーケーションのターゲットは「企業」としました。特に、企業の人材育成のプログラムを提供する形でワーケーションを進める「ラーニングワーケーション」を目指すことになりました。ワーケーションを単なる「仕事+休暇」や「観光の延長」と捉えず、ワーケーションを通じて企業にも参加者にも価値のある内容を提供しようと考えたのです。また、研修を扱う企業とも国内2事例目という形で連携協定を締結しました。その企業とワーケーションを推進したことも取り組みが加速したきっかけとなりました。

ワーケーションを推進するために、具体的にどのような取り組みを実施しましたか?

  •  まず、推進するための体制を整えました。妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会にワーケーション業務を委託し、専従の職員2名を配置しました。この職員は関係人口を増やすためのコーディネーターです。また、妙高ワーケーションセンターを設立しました。各種プログラムや宿泊などに関する情報を提供するものです。このような体制、ハード面の整備をしながら、人材育成に資するプログラム開発もしました。地域内に研修ができる人材もおり、また連携協定を結んでいる企業もいたので、プログラム開発は問題なかったです。以上のような受入環境整備をしながら複数回のモニターツアーを実施し、利用者ニーズの確認や課題の洗い出しをしました。
     その他、ワーケーションを推進する上でパートナー企業と積極的に連携しています。旅行会社などの力を借りた営業展開や、パートナー企業がコワーキングスペースを駅前に整備・開設するなどの事例もあります。

今後の妙高市のワーケーションはどのように展開するのでしょうか?

  •  まず、参加者満足に繋げるために、様々なプログラムを開発します。森林ツーリズム、トレイルランニングなど妙高市が持つ強みを活かしたものを提供していきたいです。次にビジネスマッチングに力を入れます。都市部企業と地元企業のマッチングです。さらには、地元でテレワーク人材を育成したワークシェアリングの推進です。都市部から仕事をシェアして地域の人の雇用に繋げたいです。最後は、テレワーク研修交流施設を整備することです。これによりワークスペースが確保でき利用者同士の交流も生まれると思います。

ワーケーションに関するプロモーションはどのように進めていますか?

  •  ウェブサイト、パンフレット、動画などを整備しています。特に昨今はデジタルの力でプロモーションを推進することに力を入れています。また、企業などと面白い取り組みをすると、それがメディアから注目されて記事になったり、テレビで取り上げられたりすることもプロモーション的には効果があると思います。

導入・推進を考えている地域・自治体へのメッセージ
インタビューに答えてくれた人:妙高市役所企画政策課 未来プロジェクトグループ 斉藤 誠 さん

在宅ワークやテレワークの普及は、地方自治体にとっては大きなチャンスだと思います。今こそ地方が復活できる施策を考えて一緒に推進しましょう。地方自治体が手を取り合って協力していくことや情報共有を進めることが大切だと思います。

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