受入地域向け

和歌山県

~ワーケーションの先進地としてイノベーションの機会を創出~

  • 人口: 917,252人(2020年4月)
  • 概要:日本最大の半島である紀伊半島に位置し、和歌山城をはじめ多くの史跡をもつ。2004年に「熊野古道」で知られる熊野参詣道などからなる「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネスコ世界遺産に登録された。

ワーケーションを取り組み始めた経緯は?

  •  和歌山県では、もともと紀南地域(県内南部)を中心にふるさとテレワークの推進やIT企業の誘致に力を入れており、今もそれがベースにあります。ワーケーションという言葉を聞いたとき、移住や観光とは少し異なり、地域や地域の人々と関わる「関係人口」に繋がるのではないかと思いました。2019年には同じくワーケーションを推進していた長野県と協力して「ワーケーション自治体協議会」を設立しました。設立当時から65の自治体が会員として参加してくれて、和歌山県知事が会長になっています。

和歌山県のワーケーションの取り組み内容はどのようなものでしょうか?

  •  ワーケーションを推進し始めた頃は、モニターツアーと称して3泊4日ぐらいで体験会を開催しました。企業側や利用者に色々とアンケートでニーズを聞くと、「ワーケーション」というものの企業内での位置付けの難しさや曖昧さがわかりました。
     和歌山県でのワーケーションが認知され軌道に乗ると、興味を持っている企業からの問合せが多くなりました。どのようなことができるか、どのような施設があるかなどの問合せに対して、個別に対応するコーディネート力がワーケーションには必要なのだということもわかりました。またホームページの開設、パンフレットの作成など情報発信にも力を入れました。受入環境整備と情報発信の強化、この2点はワーケーションを推進する上でとても大切なものだと思います。他にも、地域住民に「ワーケーション」という概念を説明し、理解する活動にも力を入れました。

受入環境の整備はどのように進めていますか?

  •  受入環境整備で最も大切なのは「人」だと思っています。滞在する場所やプログラムも大切なのですが、やはり人が一番大切です。利用者がリピートする理由も人だと思います。あの人がいるからまた行ってみようと。和歌山県では、いわゆる旅行業上のコーディネーターのみならず地元の企業や人を上手に繋ぐコーディネーターもいます。
     施設については、今ある民間の施設を使うということにしています。今後はある程度ハード面の整備も必要ですが、まずは今あるものに目を向けることが大切です。

ワーケーション自治体協議会(WA J)とは

  •  長野県および和歌山県が全国の自治体に参加を呼びかけ、ワーケーションの普及促進を目的として2019年11月に65自治体により設立された団体。2021年2月時点、会員自治体が170となっています。会長に和歌山県仁坂知事、会長代行に長野県阿部知事、監事に鳥取県平井知事が就いています。ひとつの自治体ではなかなかできない情報発信について、自治体連携で解決しようと活動中です。公式フェイスブックでは積極的な発信をしています。政府に対する要望書の提出や、一般社団法人日本経済団体連合会や公益社団法人日本観光振興協会と全国的なワーケーションの推進に向けたモデル事業に関する覚書を締結するなど、積極的な活動で自治体におけるワーケーションの推進をけん引しています。

導入・推進を考えている地域・自治体へのメッセージ
インタビューに答えてくれた人:和歌山県企画部情報政策課長 桐明 祐治 さん

ワーケーションを推進するためにはストーリーが大切だと思います。また、地域の「ワーケーション資源」を把握して地域として提供できるものをぶれさせないことも大切だと感じます。ワーケーションという概念は幅広いです。枠にはめることなく自分達が考えるやり方で良いと思います。

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