ツバサの世界は日進月歩。安全なソラの旅を見守るため、最新のコンピュータシステムがツバサノシゴトを支えています。

管制情報処理システム
管制情報処理システムは、管制業務等を支援するためのシステムです。国内外の航空会社などから出された飛行計画情報、レーダーや人工衛星からの航空機位置情報、気象情報、その他の膨大な関連情報をリアルタイムに処理して航空管制官などに提供します。使用目的別に7つのサブシステムで構成され、航空機の安全運航と定時運航を支えています。
7つのサブシステム

FACE:フライトに関する情報(便名、飛行経路等)の管理、国内外の関係機関とのデータ通信を行い、他のサブシステムへ提供します。
ICAP:航空管制官による戦略的な意思決定を支援するため、航空機の予測情報等を計算し提供します。
TAPS、TEPS、TOPS:航空管制官による空港周辺、日本上空、太平洋上空を飛行する航空機の管制(飛行経路、高度等の指示)を行うため、航空機の位置や高度の情報等を提供します。
ADEX:航空機と航空管制官間のデータ通信及び国内外の管制機関間のデータ通信を行います。
TEAM:一定の経路や空港に航空機が過度に集中するのを未然に防止するため、予測情報等をもとに出発制限時刻等を計算し、航空管制官へ提供します。

サテライト空港運航管理卓
航空機は飛行する前に飛行計画の提出が必要です。サテライト空港運航管理卓は、パイロット等からインターネットを利用して提出された飛行計画を、航空管制運航情報官が審査し関係機関へ配信するためのシステムです。また、飛行するために必要な航空情報や気象情報を入手することもできます。

スポット管理システム
空港において、航空機が留まる場所を駐機場(スポット)といいます。スポット管理システムは、航空機の大きさや駐機する時間などの条件から空き状況やスケジュール等の管理を行うシステムです。航空管制運航情報官はスポット管理システムを利用して、公平かつ効率的なスポットの割り当てを行っています。

ランプパス管理システム
航空機の安全を確保するため、空港内への立入は厳しく制限されており、空港管理者から発行された「ランプパス」(カード)がなければ、立ち入ることはできません。
ランプパス管理システムは、空港内立入者の登録データを管理し、「ランプパス」(カード)を作成するシステムです。

EMMU
読み方:えみゅぅ
EMMUは、災害や航空事故などの緊急事態が発生した際に、関係者へ一斉に情報を伝達する装置です。
各空港には持ち運びできるタブレット端末が配備され、航空管制運航情報官が現場で撮影した写真や動画データもすぐに関係者間で共有することができます。
正式名:
Emergency Message Unit(緊急通報管理装置)

MAPS
読み方:まっぷす
MAPSは、全国に点在する非常用発電設備やUPS(無停電電源設備)などを通信ネットワークを利用して各空港事務所等と接続し、状態監視や制御を行うための装置です。停電発生の検知や、非常用発電設備の運転状態、UPSや空調機の運転状態、室温などを24時間リアルタイムで把握することができます。
正式名:
Machinery facilities Administration Preservation System(機械施設管理保全システム)

エプロン監視用ITV装置
エプロン監視用ITV装置は、駐機中の航空機や地上作業などの状況をカメラにより監視する装置です。
カメラは照明灯やターミナルビル屋上などの高所に設置され、駐機場の航空機の入出時刻を自動検知できる機能を持つものもあります。
航空管制運航情報官はこの装置により駐機状況を監視し、駐機場の割り当てを行っています。