住宅

【令和2年度】自然を楽しむ街の家

最終更新日:令和5年3月16日

埼玉県川越市の事例です。

事業概要

●建設地:埼玉県川越市
●地域区分:6 地域
●設計者:(有)綾部工務店一級建築士事務所
●竣 工:令和 3 年 12 月
●用 途:専用住宅
●構造・階数:木造軸組・地上 1 階
●敷地面積:355.72 ㎡
●延床面積:89.23 ㎡
●建築面積:95.72 ㎡
 

提案概要

●歴史的な街並みの残る川越に位置し、敷地周辺に旧酒蔵をはじめ漆喰や無垢板を用いた歴史的建物が多く残る一方、商業施設や高層マンションが立ち並ぶ新旧混在した複雑な景観や環境を形成している。その中で、敷地に極力表土を残すことでコンクリートとアスファルトに囲まれた街中環境下であっても自然との共生を目指した石場建ての住宅。

●敷地の南東から西方にかけて開放される土地の利を活かし、大開口や高窓、引戸形式の内部建具の設置による通風利用や、深い軒庇による季節に応じた日射調整などによって、設備に依存せず快適性を得られる計画としている。

●中心市街地で低エネルギーかつ気候風土に適応した暮らし方を実現するため、建物の基礎や外構をコンクリートで覆わず植栽への連携と一体化に配慮するとともに、自然浸透による雨水の適切な浸透と蒸散で土中環境の健全化を目指し、自然石を用いた割栗基礎事業、緑被率の向上、輻射熱低減のための板塀設置などの取り組みを行っている。

●地域の歴史的建物に多く採用されてきた漆喰塗りや無垢板張りを使用し、街並み景観の向上に配慮するとともに、地域の職人と連携した維持管理が行いやすい計画としている。
 

地域の気候風土への適応・環境負荷低減対策

●続き間:リビングダイニングを中心に畳の間と寝室1、寝室2につながる続き間とし、引き戸で仕切ることにより空間に可変性をもたせている。
●深い軒庇:南北面に軒の出1,186mmの深い軒庇を設けている。
●板壁(落とし込み板壁等):外壁、間仕切り壁は厚さ30mmの落とし込み板壁の木ダボ接合としている。
●欄間:リビングダイニングと寝室の間仕切り上部に、開閉可能な引戸形式の欄間を設けている。
●複数の窓の位置による通風への配慮:大開口や腰高窓により、東西、南北方向の通風を確保している。高窓を設けることにより、温度差換気を図っている。
●開放的な床下(石場建て):床下の通気性向上による耐久性向上と、浸水後の速やかな復旧がし易い開放的な床下工法としている。
●敷地等建物周囲の環境配慮:残土を出さず適切に地盤形成をすることで、雨水の浸透性の向上を図り、豊かな植栽及び土壌の育成に取り組んでいる。
●地域産の材料の使用:構造材、仕上げ材に西川桧、西川杉の天然乾燥材を使用している。
 

お問い合わせ先建築

国土交通省住宅局参事官(建築企画担当)付
電話 :03-5253-8111

住宅局基本情報

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