総合政策
手づくり郷土賞【一般部門】(全13件)
函館市において、平成16年から「綺麗な花を見て旅の疲れを癒やし、喜んでもらいたい」というおもてなしの気持ちで花を育む地域づくりを目的として、花による道路の美化・清掃活動を開始し、20年目の今年は約800人、7,500株にまで発展している。現在は冬季にもフラワーアイスキャンドル等を設置し、年間を通じて道路利用者を楽しませるとともに、幅広い世代の貴重な交流の場となっている。また、花植え以外に環境教育や防災体験イベントも行い、地域の将来を担う子供達の意識高揚にも寄与している。
釧路発祥の地であり、歴史や自然豊かな景観が魅力の元町地域において、人口減少に危機感を持った若者達が「若者・子育て世代が元町に来て、過ごしたくなるマチづくり」をテーマに「くしろ元町青年団」を結成。地域の魅力を歩いて感じる「フットパス活動」(年6回、各30人程度)や健康づくりと防犯活動を兼ねた「ゆるゆるラン&ウォーク」(月1回、各15人程度)、廃線跡の遊歩道化に向けた「つなぐ道プロジェクト」等に取り組んでいる。学生や子供達も参加し、地域資源の発掘や魅力発信に寄与している。
放置された大規模未利用緑地に不法投棄ごみが増加し、住環境が悪化。近隣小中学生とごみ撤去から始め、本格的な木道を整備し、補修・防腐塗装、周辺の草刈り等の維持管理作業を実施している。自然歩道を整備したことで、市内外から年間5~10万人が訪れるようになり、転入者も見られるようになった。近隣小中学生、企業(つくばエキスプレス等)、守谷市と協力しながら、大規模緑地を維持しつつ、緑地保全意識の増進、景観・雰囲気を加味した良質な社会資本の形成とその魅力づくりに貢献している。
大道沢にホタルが飛び交う環境を取り戻すため、地域で活動する仲間が集い活動を開始。公園内の小川に蛇篭を敷設し、土手の土壌改良を行う等、ホタルが生息できる環境を整備。公園全域のごみ取集なども行っている。また、小学校との協働活動として、生きもの調査やホタル幼虫の放流、環境や地域についての環境学習を行い、子ども達と地域に根ざした活動を展開。地域の文化祭等でパネル展示も実施。ホタルが飛び交う都市公園を実現させたことで、地域コミュニティが形成され、地域の交流が深まっている。
えちごトキめき鉄道(株)の開業に合わせ、無人駅である二本木駅を地域の新たな観光資源にする取組を平成27年より開始。 駅利用者の減少が進む中、スイッチバック駅としての知名度による地域外からの来訪者を迎える休息の場として、駅舎内の空きスペースを活用し、平成28年より「喫茶なかごうさとまるーむ」の運営を開始。地域居住者や二本木駅来訪者の憩いの場・交流の場となっており年中無休も相まって年間4,000人以上の来訪者がある。また、地域の活動団体と連携し鉄道まつりなど賑わいを創出し地域活性化に寄与している。
平成11年に「しのぶ砂防堰堤」が竣工した事を契機に、地域活性化を目的として砂防施設周辺の利活用の取組を開始。冬期は、当地の名所である「たるまの滝」や氷のオブジェのライトアップを「しのぶ砂防堰堤」を含め一体的に行うとともに、堰堤監査廊内にLED装飾を行い、幻想的な空間で、観光客から好評を得ている。また、砂防堰堤監査廊を活用し、蕎麦の実を熟成保存したものを春と秋に開催する蕎麦祭りで提供している。これにより、ライトアップでは、毎年2,500人、そば祭りでは、800人を超える参加者があり、地域活性化に寄与している。
来街者数が少ない一宮市中心市街を、「手づくり」文化の発信拠点とし、地域を活性化させること目的に平成17年より発足。行政と連携し、遊休地となっていた宮前三八市広場等の公共施設を、地域住民がイベントとして利用できる場として提供し、施設の良好な維持に貢献。例年開催している「杜の宮市」には、約380の出店ブースが設けられ、約4万人の来場者を集める。イベントには地元小学生から高校生から自主的にボランティアとして参加するなど地域住民が一体となり、地域活性化に寄与している。
奥播磨には、棚田景観、紅葉の映える渓谷や滝・清流など、まだまだ認知されていない魅力的なスポットがたくさん存在している。地域資源を発掘し、それらを活用した「フットパス」や「フェスタ」を開催し、地域の魅力発信を行っている。「フットパス」は2015年から年3~5回程度実施しており、兵庫県内からだけではなく、全国からの参加があり、地域間交流を推進している。 近年は河川の植物観察や美化活動へ派生させ、若い世代の参加も増えており、持続な可能な地域づくりを目指している。
戦争等の理由により未成線となった幻の鉄道遺産、今福線。平成20年に今福線コンクリートアーチ橋が推奨土木遺産認定されたことを契機に、この鉄道遺産を観光交流や地域活性化に活かすべく「今福線を活かす連絡協議会」を平成28年に結成。協議会は地元団体と技術士会から成り会員数31名。鉄道遺構の維持管理や調査・研究をしながらツアー受け入れや学生へのふるさと学習を実施。令和5年2月のウォーキングイベントには、参加者183名のうち県外から17名の参加もあり、インフラツーリズムとして好評。
斐伊川上流に平成24年3月末に完成した尾原ダムで、地域住民・活動団体が尾原ダム水源地域ビジョンに基づき、地域活性化に関するさまざまな取り組みを実施している。毎年3月第1土曜日に開催する「尾原ダムクレストゲ-ト点検放流」(毎年3月)は年々来訪者が増加、毎年10月に開催される「さくらおろち湖祭り」は約3,000人を集客するダム湖周辺における最大のイベントとなっている。また、ダム湖や周辺施設を利用したスポーツイベントや環境保全活動などを実施し、周辺地域の活性化に寄与している。
八幡浜市は人口減少・高齢化により低迷、まちの活気も減退する中、「みなとまち八幡浜の再生」を合言葉に、平成15年に市民が中心となり「八幡浜港みなとまちづくり協議会」を設立。 「八幡浜みなっと」では四国初の「みなとオアシスSea級グルメ全国大会」や各種団体と連携したイベントを積極的に開催し、本年10周年を迎えて累計1,000万人の来場者数を達成。また、全国各地のみなとオアシスを訪問し、各種シンポジウムで事例発表や講演を行い、各地でネットワークを広げるための活動にも取り組んでいる。
牧野公園は、牧野富太郎博士に由来しており、桜の名所として古くから知られていた。しかし、桜が散ると閑散としており、老木が目立つ様になる中、桜だけでは無く博士が愛した山野草も楽しめる公園にしようと平成26年から活動を開始。毎週水曜に整備活動を行い、小中学生へ教育の場として提供、公園案内、他団体と連携したイベント開催をするなど活発に活動してきた。朝ドラ「らんまん」の要望にも携わり、今年度の公園観光客は7月末で前年の2倍以上7.5万人を超え、観光振興・地域活性化にも寄与している。
平成11年に設立し、平成14年にNPO法人の認証を取得。地域の自然と環境に対して、実践活動を通して自然環境への理解を深め、自然と環境の保全及び環境教育を推進することを目的に活動。同年には活動地域である湿地「漫湖」がラムサール条約に登録。国場川河口域にある緑地帯の美化活動(総数1,000本のサガリバナ等を植栽)や水辺の緑化ボランティア活動を行っており、毎年度延べ100人を超す様々な世代の地域住民や団体等とコミュニケーションをとりながら継続的に活動を実施している。
手づくり郷土賞【大賞部門】(全2件)
平成12年、テレビドラマで下町商店街がロケ地となったことがきかっけで、ガイド付きの街案内ツアー「米米惣門ツアー」の運営を開始。豊前街道を活用したまち歩きツアーは、店主たちが代わる代わるガイドを務めるリレー方式で実施。外国人により感動が伝わりやすいように、実際に触れてもらい言葉に頼らないガイドを開始。ツアー参加者数は、新型コロナの影響により一時低迷したが、現在は回復傾向。豊前街道において歴史文化の継承や歴史的町並みなどの広報を続け、地域活性化に貢献している。
西都原古墳群と中心市街地を結び、神話にまつわる伝承地を巡る「記紀の道」。自然景観の保全及び創出、普及啓発・人材育成の活動が中心。新型コロナの影響で活動が中止となり、人材育成や地域活動の継承が断絶。映画をつくり地域の愛を未来に伝えようと「記紀の道」のドキュメンタリー映画を撮影し、郷土を学ぶ「さいと学」の授業で取り上げられる。記紀の道をランタンで飾りたいという学生のアイデアや新規のボランティア活動が生まれるなど、多くの市民に認知され、地域の宝は再びつなぎ、心を育くみだした。
過去の受賞案件概要