第1章 ITSの効果と取り組み

期待されるITSの効果

年間1.2兆円の渋滞解消効果

ITSによる渋滞解消効果は、2015年には年間1.2兆円に達すると試算されています。
  • VICS(2-10, 11, 12, 13)の利用率が全国で30%になれば全渋滞損失の6%を削減できます。
  • ETC(2-1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9)や走行支援システム(2-43, 44, 45, 46, 47, 48, 49, 50, 51, 52, 53, 54)などにより高速道路における渋滞の約7割を解消できます。
  • このほか、道路交通情報、駐車場の満空情報、公共交通機関情報等のリアルタイムな提供は、パークアンドライド等の促進による公共交通の利用支援やTDM(交通需要マネジメント)による効率的な道路利用支援に有効です。

    渋滞の現状


    混雑時平均旅行速度の比較(1999年)

    グラフイメージ
    ※首都圏:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県「1999年度道路交通センサス」より

    交通渋滞による時間損失(全国)

    国民1人あたり年間約42時間、国民全体で53億時間、全体で金額換算約12兆円/年
    注)数値は「1997年度道路交通センサス」より試算

    高速道路の主要渋滞箇所の道路構造別割合(1997年)

    イラストおよびグラフイメージ
    注)サグ:道路構造上の下り坂から上り坂への変化点。ドライバーが上り坂となっても気づかずに下り坂と同じアクセル操作をすることで速度が低下して渋滞の原因になる。


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