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企業と企業を
つなぎ、運輸業界を
変えていく。

自動車局 貨物課 適正化推進係長

長沢 俊史平成18年(2006年)入省

[ Career ]

H30.10 自動車局貨物課適正化推進係長
H28.10 自動車局総務課人事第一係長
H26.4 自動車局安全政策課支払適正化指導係長
H25.4 自動車局旅客課企画係長
H24.4 自動車局旅客課
H22.4 観光庁総務課
H20.4 自動車交通局総務課
H18.4 自動車交通局技術安全部管理課

ひとつの企業だけでは、
労働環境改善に限界がある。

私は現在、トラック事業者の労働環境改善と生産性向上に取り組んでいます。近年は「働き方改革」として、あらゆる業界で職場環境の改善が進められていますが、その中でもトラック事業者の労働環境は非常に過酷であり、長時間労働や短時間での輸送を強いられるなど、数多くの課題があります。もちろん各事業者も労働環境改善に向けた努力をしていますが、自社だけで改善できる部分には限界があるのが現実。トラック事業者へ依頼する側である「荷主」の協力も必要ですし、ひとつの輸送品目だけでも関係事業者は多岐にわたり、それぞれの課題や考え方、目指す方向は異なります。メーカー側が「こうしたらうまくいく」と言っても、小売側からすれば「それはちょっと困る」というケースは少なくないのです。そこで各事業者をつなぐ立場にある私たちが「みなさん共同で検討していきましょう」と音頭をとり、検討会の開催や課題の整理、解決策の提案などを行っています。

私は現在の仕事を担当してまだ1ヶ月なのですが、入省してから最も濃い1ヶ月を過ごしてきました。私たちの取り組みに参画していただけるように、メーカーや小売業者、卸売業者など様々な企業に足を運んで各社の取り組みをヒアリングしながら、「一緒に検討していきましょう」と声掛けをし、共同での検討につなげています。その先には、課題解決のための実証実験や対応策のとりまとめを行い、トラック輸送に関わる皆様に広く展開していく、非常にやりがいのある仕事だと思っています。

課題解決の実現には、
アイデアと実行力が不可欠。

現在力を入れている施策のひとつに「加工食品物流における生産性向上及びトラックドライバーの労働時間改善」があります。これは加工食品業界における物流の課題や解決策を検証する取り組みです。そのために加工食品の輸送に関わる各業界に協力をいただいて懇談会を立ち上げ、現在、課題解決のための「実証実験」が検討されています。

加工食品の物流には様々な課題がありますが、そのひとつが「荷待ち」と呼ばれるもの。輸送先の倉庫等に複数のトラックが集中した際、一度に受け入れることのできるキャパシティを超えてしまい全てを捌き切れず、運送業者に待ち時間が発生してしまい、その分労働時間も長くなってしまう問題です。こうした課題にも、改善のアプローチは必ずあるはずです。

しかし優れたアイデアでも、それを実行するのは簡単ではありません。実証実験はこれまで誰も手をつけていない部分へのアプローチになるので、当然反対意見が出る可能性はあります。また多くの関連業者がいる中で、それぞれにメリットがある内容でなければ受け入れられません。実行は困難ではありますが、こうした取り組みは国が主導してこそ実現できること。関係各所にしっかりと説明をしながら、効果的な実証実験を通じて課題解決を進めていかなければなりません。

子供の頃から好きだった、
「乗り物」を支え続けたい。

私が国家公務員を志望した理由は、事業者と事業者を横串でつなぐ仕事がしたかったからです。それは各社の利益を追求する民間企業ではなく、公務員でこそできる仕事ではないかと考えました。そして国土交通省を選んだのは、子供の頃から乗り物が好きだったからです。自動車、鉄道、飛行機など様々な乗り物が好きで、ビジネスでもプライベートでも、移動の全てをつなぐ乗り物に興味がありました。入省後は大半を自動車局で過ごし、以前は貸切バスを担当して旅客にも携わっていました。また、現在担当している仕事は、まさに各分野におけるプレイヤーの方々をつなぐ仕事。学生の頃に抱いていた想いを実現できています。

乗り物好きは今も変わりませんが、国土交通省に入ってからはただ乗る側の視点から、その裏側の視点を持つようになりました。ひとつの移動や輸送は、様々な要素が関わって成り立っていることを強く実感しています。今はトラック輸送の物流を担当していますが、物流には世界とつながる航空物流もありますし、貨物鉄道輸送もあります。そうした物流全体をつなぐ仕事にも興味があります。そのためにも、まずはトラック輸送をもっと勉強して、業界に貢献したいです。

〔 私の休日の過ごし方 〕

休日は必ず子供と遊ぶようにしていて、週末はあちこち出掛けています。夏はキャンプ、冬は雪山と、アウトドアも好きですね。夫婦ともスノーボードをするのですが、2歳と5歳の子どもたちも少しずつ興味を持ち出しています。子供がもっと大きくなって家族一緒に滑るのが楽しみです。