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大臣官房人事課

地主 純
平成18年(2006年)入省

私のキャリア

幅広い政策分野を持ち、一つの課題に対して多様なアプローチをできる点に魅力を感じて国土交通省に入省。1年目は住宅局で住宅金融公庫独立行政法人化の法令制定を担当。その後内閣官房構造改革特区推進室、道路局での勤務を経てボストン大学へ留学。帰国後は観光庁や復興庁で地域観光資源の向上や東北観光復興などを手掛けた後、総合政策局で国際会議の調整を担当。2018年に1年間の育児休業に入った。

男性が1年間の育児休業をする。
誰もがあたたかく応援してくれた。

私は現在、1年間の育児休業をしています。子どもが生まれることになったとき、改めて家族それぞれの進んでいく方向を考えました。まず思ったのは、自分の子どもなのだから育児に「関わる」や育児を「手伝う」のではなく、自分自身のこととして育児と向き合うべきだということ。我が家は妻が演奏家をしているため、妻には育児休業という制度は存在しません。0歳からの保育園の入園が難しいタイミングだったこともあり、保育園に入園できるまでの間は妻が演奏家としての活動を休止して育児をするか、もしくは私が育児休業をするかという選択でした。子どもが生まれたら自分のやるべきことを諦めなければならないという考え方には違和感があり、自然な流れで育児休業することを決断。子どもがいずれ成長して大人になったときに、何かを理由にして自分のやるべきことを諦めるようなことはして欲しくないと思います。自分のこと以外に大切なものができたのであれば、どちらも大切に両立していく道を選んで欲しい。そういった意味でもよい選択ができました。

男性が1年間、育児のために休業する例はあまり多くないと思うので、職場では反対されるのではないかと心配していましたが、上司や同僚からはあたたかい理解と応援をもらうことができました。知人からも驚かれることが多いですが、応援してくれることこそあれ、ネガティヴな反応にあったことはありません。周囲の環境にはとても恵まれていたと思います。

仕事も育児もひとりではできない。
支え合う大切さに、改めて気づいた。

育児休業は法律で権利として認められているものですが、実際には取得しやすい環境、すなわち職場の理解と協力があって初めて成り立つものだと思います。国土交通省の仕事は巨大なチーム戦。育児休業に入る前に自分がいた席には別の人が座って大活躍してくれているわけですが、育児休業をしなければ自分が活躍を求められていた場所もあるはずです。一人の育児休業は、職場に迷惑をかけることになりはしないかと懸念していましたが、気持ちよく送り出してくれた上司や同僚には心から感謝しています。職場に復帰してからも育児は自分から離れていくわけではないので、家族で協力しながら、うまく仕事と両立する方法を模索していきます。またどんなに業務を効率化したとしても仕事の忙しさには波があるもので、勤務時間内に終えられない日が発生することも考えられます。それでも保育園のお迎えにはいかなければなりません。テレワークの実施の環境も年々整ってきているので、うまく活用しながら仕事をしていきたいと考えています。

育児は大変だとは聞いていましたが、本当に大変でした(笑)。それでもなんとかできているのは、妻が自宅で仕事をしていることが多く、一人で育児をしているわけではないこと、妻の実家から手厚いサポートをもらっていることが大きいと思います。ワンオペという言葉を聞くことがありますが、一人で育児をするのは無理だし、そういう状況にならないように周囲のサポートが不可欠であると身をもって知りました。今後は、育児をしながらも少しずつ自分の時間をコントロールできるようになりたいと思っています。家のすぐ近くに公営の体育館ができて、その中にジムのような施設があるので、まずは週1回、そこに通う習慣をつけることが第一歩です。いずれはトレイルランのようなものにも挑戦できるところまで体力をつくって、大きくなった子どもと一緒に参加できたら楽しいだろうなと思います。