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バングラデシュ

基礎情報

基本事項

国・地域名

バングラデシュ人民共和国(People's Republic of Bangladesh)

面積

147,000km2(日本の約4割)

人口

1億6,935万人(2021年、世界銀行)

首都

ダッカ

民族

ベンガル人が大部分を占める。ミャンマーとの国境沿いのチッタゴン丘陵地帯には、チャクマ族等を中心とした仏教徒系少数民族が居住。

言語

ベンガル語(国語)、成人(15歳以上)識字率:75.6%(2020年、バングラデシュ統計局)

宗教

イスラム教徒88.4%、その他(ヒンズー教徒、仏教徒、キリスト教徒)11.6%(2020年、バングラデシュ統計局)

出典

外務省「各国・地域情勢 バングラデシュ 基礎データ」(令和6年1月24日)

政治体制

政体

共和制

元首

モハンマド・シャハブッディン大統領

議会

一院制(総議席350)

出典

外務省「各国・地域情勢 バングラデシュ 基礎データ」(令和6年1月24日)

経済

主要産業

衣料品・縫製品産業、農業

名目GDP(10億米ドル)

302.6(2019年)、323.1(2020年)、357.1(2021年)

一人当りGDP(米ドル)

1,856(2019年)、1,962(2020年)、2,147(2021年)

GDP成長率(%)

3.5(2019年)、6.9(2020年)、7.1(2021年)

消費者物価上昇率(%)

5.7(2019年)、5.4(2020年)、5.3(2021年)

貿易額(100万米ドル)

〔輸出〕

35,919(2019年)、30,746(2020年)、39,249(2021年)
(FOB)

〔輸入〕

55,095(2019年)、45,858(2020年)、67,283(2021年)
(CIF)

主要貿易品目

〔輸出〕

縫製品(ニット含む)(85.0%)、繊維類(2.6%)、皮革・皮革製品(1.9%)、魚介類(1.2%)、野菜(0.5%)

(2022年度(バングラデシュ会計年度)、バングラデシュ銀行)

〔輸入〕

鉱物石油製品(16.9%)、綿花(13.3%)、原子炉・機械(9.3%)、鉄鋼品(5.7%)、プラスチック及びその成形品(4.3%)、電気機械(3.8%)

(2021年度(バングラデシュ会計年度)、バングラデシュ銀行)

貿易相手国

〔輸出〕

米国(17.0%)、ドイツ(11.7%)、英国(8.1%)、スペイン、フランス、ポーランド、インド、イタリア、オランダ、カナダ、デンマーク、日本(12位、2.0%)

〔輸入〕

中国(24.5%)、インド(17.3%)、シンガポール、マレーシア、インドネシア、米国、日本(3.1%)

(2021年度(バングラデシュ会計年度)、バングラデシュ銀行)

対日貿易(100万米ドル)

〔輸出〕

1,720(2019年)、2,001(2020年)、2,436(2021年)

〔輸入〕

1,200(2019年) 1,184(2020年)、1,354(2021年)

(バングラデシュ輸出振興庁(輸出)およびバングラデシュ中央銀行(輸入))

主要対日貿易品目

〔日本の主要輸出品目〕

鉄鋼、船舶、原子炉関連、車両、機械・電気製品、光学・精密機器

備考:2021/2022年度
出所:バングラデシュ中央銀行

〔日本の主要輸入品目〕

縫製品、ニット製品、革・革製品、靴・帽子、革製品等

備考:2021/2022年度
出所:バングラデシュ輸出振興庁

日本からの直接投資(百万米ドル)

60.12(2019~20年)、49.87(2020~21年)、122.72(2021~22年)
(バングラデシュ銀行)(単位:百万ドル)

通貨

タカ

為替レート

1米ドル=97.81タカ(2023年度平均、バングラデシュ統計局)

在留邦人

1,122人(2023年10月1日現在)

日系企業数

338社(駐在員事務所含む、2023年5月時点)

出典

〔主要産業、主要貿易品目、貿易相手国、通貨、為替レート、在留邦人〕

外務省「各国・地域情勢 バングラデシュ 基礎データ」(令和6年1月24日)


〔実質GDP成長率、消費者物価上昇率、対日貿易、主要対日貿易品目、日本からの直接投資、日系企業数〕

日本貿易振興機構(JETRO)「国・地域別に見る バングラデシュ 概況・基本統計」(2023年7月21日)

労働力関係

失業率(%)

5.2(2020年)、5.1(2021年)、4.7(2022年)

労働時間

標準的な就労時間は1日あたり8時間以下である。しかしながら別途残業手当が支給される場合には、1日当たり10時間以内の就労が認められる。労働者は週48時間を超えて就労してはならない。ただし、別途残業手当が支給される場合は、週当たり60時間以内の就労が認められるものとするが、年間平均週56時間以内に留めることが必要である。

賃金(米ドル)

ダッカ
  • ワーカー
  • 基本給:127
    年間負担総額:2,222
  • エンジニア
  • 基本給:268
    年間負担総額:4,456
  • 中間管理職
  • 基本給:765
    年間負担総額:4,456
  • スタッフ
  • 基本給:393
    年間負担総額:6,514

(年間負担総額は基本給、諸手当、社会保障、残業代、賞与などを含む。退職金は除く。)

ワーカーは正規雇用の一般工職で実務経験3年程度/エンジニアは正規雇用の中堅技術者で専門学校もしくは大卒以上、かつ実務経験5年程度/中間管理職は正規雇用の営業担当課長クラスで大卒以上、かつ実務経験10年程度/スタッフは正規雇用の一般職で実務経験3年程度(非製造業)

出所:2022年度 海外進出日系企業実態調査(アジア・オセアニア編)、2022年8~9月ジェトロ実施、米ドルへの換算は22年9月の平均為替レートを適用。

法定最低賃金(米ドル)

  • 69

改定日:2018年12月1日、出所:バングラデシュ最低賃金局

出典

〔失業率〕

Trading Economics


〔労働時間〕

日本貿易振興機構(JETRO)「バングラデシュ労務管理マニュアル-労働法および労働規則のポイント解説」(2019年3月)


〔賃金、法定最低賃金〕

日本貿易振興機構(JETRO)「投資コスト比較 ダッカ(バングラデシュ)

生活環境

気候

熱帯モンスーン気候で、雨季(4~9月)と、乾季(10~3月)に分けられる。このうち4~5月は夏に相当する。

治安、医療、危険度

【本情報については日々更新される可能性が高いため、常に最新情報を外務省HP等でご参照ください】

〔治安〕

シンクタンク等からの情報によると、治安当局による検挙率が増加している一方で、殺人、強盗、誘拐等の凶悪犯罪の発生率は依然として高く、中でも薬物事犯が急激に増加している。また、首都ダッカ市内では、日本人旅行者や出張者などの短期滞在者がひったくりや強盗事件などに遭い、人的被害を受けるケースも発生している。

〔危険度〕

チッタゴン(チョットグラム)丘陵地帯(カグラチャリ県、ランガマティ県、バンドルボン県)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

上記を除くバングラデシュ全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

〔医療〕

医師や医療スタッフの数が不足している。専門的な治療や入院を要する場合は、日本、バンコク、シンガポールへ出て治療を受けるのが現状である。

宗教・慣習等の留意点

憲法上イスラム教は国教とされ、日常生活の行動規範もイスラム教の影響が強いため、以下の点に留意。
・女性の単独行動はなるべく避け、また、外出する際は肌の露出が多い服装は避ける。
・政治的スピーチやデモが行われ、それが大規模化、暴徒化する場合がありその際、モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることがあるため、特に(集団礼拝日とされている)金曜日には不用意に宗教施設に近付かないようにする。

アルコール類の購入について、以下の点に留意。
日本人がアルコール類を購入し、また、自宅に運搬する場合には、
・購入者である日本人が、個人的に消費するものであることを証明できるようにする。
・日本人が購入したアルコール類をバングラデシュ人に転売するのは違法であり、摘発の対象となる。
・バングラデシュ人に対しては、アルコールに係る国内規制があるため、日本人が大量のアルコール類を購入・運搬し、また、運転手以外のバングラデシュ人が同行している場合等、バングラデシュ人への転売の可能性が疑われる際には事情聴取等が行われる可能性がある。

出典

〔気候〕

外務省「世界の医療事情 バングラデシュ」(2022年10月)


〔治安、医療、宗教・慣習等の留意点、危険度〕

外務省「海外安全ホームページ バングラデシュ 安全対策基礎データ」(2023年3月17日)

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