イギリス
(1)イギリスの概要と歴史
イギリス(正式名称「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」)はロンドンやマンチェスターといった世界有数の商工業都市のほか、広大な自然が広がる国立公園も有しています。イングランド、スコットランド、ウェールズを含むグレート・ブリテンと、北アイルランドからなるイギリスの歴史は、イングランドが13世紀にウェールズを統合したことに始まり、18世紀にスコットランドを統合して大ブリテン王国を形成し、アイルランドの統合や独立を経て1921年、現在の形になりました。また、立憲君主を国家元首とする議会制民主主義の国で、英国王室の現女王・エリザベス2世は、英国国教会を統括するとともに、国家元首です。
(2)基本情報
国・地域名: | グレートブリテン及び北アイルランド連合王国 |
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英 語 名: | United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland |
主要都市: | ロンドン(London) |
言 語: | 英語公用語は英語。他にゲール語、ウェールズ語、スコットランド語など。 |
宗 教: |
英国国教会が半数以上。他カトリック教、イスラム教、 ヒンドゥー教、ユダヤ教など。 |
気 候 帯: | 春は雷を伴った嵐が多く、夏はサマータイムを実施しており、夜は21時頃まで明るい。9月は紅葉シーズンとなり、冬至の頃は16時頃には日が落ち、朝は8時頃まで日が昇らない。 |
時 差: |
日本との時差は-9時間。サマータイム期間(2021/3/28~2021/10/31)は -8時間。[2021年情報] |
通 貨: | 英ポンド |
査 証: | 不要 6か月未満の滞在は原則査証不要。 |
パスポート残存有効期間:帰国時まで有効なもの。
(3)教育プログラムの特徴やポイント
英語発祥の地、イギリスは英語を学ぶ場所として世界で最も人気のある国です。英語学習市場の約50%ものシェアを誇り、毎年推定70万人の留学生が英語を学ぶためにイギリスを訪れています。キャリア、教育、趣味など、全ての年齢・目的・能力に対応する豊富なコースを開講しており、イギリスの文化、歴史に実際に触れて得た発見は将来への貴重な財産になります。
イギリスの教育プログラムは、学生が知識や技術を習得し、自由な発想を持って最大限の能力を発揮できるようにサポートをするのが特徴です。イギリスの教育機関は、政府や教育団体が定めた厳しい基準を満たしているため、将来の留学先としてもお勧めできます。
【イギリス海外教育旅行のポイント】
- 1. 豊かな歴史と文化
- 2. 世界中から集まる留学生
- 3. 安全性
- 4. 国内、欧州内への抜群のアクセス
- 5. 世界トップレベルの大学
(4)主な教育プログラムのご紹介
※記載のプログラムは新型コロナウイルス感染症拡大以前に実施されたプログラムです。
各国・地域の規制により中止されているプログラムが含まれています。
教育的意義のある史跡等見学
◆国立美術館やギャラリーは無料で入場、美術館のほとんどが学生割引で入場可能
イギリスは、国全体がまるで大きな博物館のようです。新石器時代の巨大環状列石「ストーンヘンジ」をはじめ、イギリス全土に31もの世界遺産があります。古代ローマ時代の浴場施設が残るバース、中世の面影を残す古都ヨーク、古城やアーサー王伝説ゆかりの遺跡が点在するウェールズ各地など、散策しているだけでタイムスリップしたかのような感覚に陥るでしょう。また、ロンドンの大英博物館は、世界最古で最大規模の博物館であり、歴史の教科書でもおなじみのロゼッタ・ストーンなどの世界の至宝の数々を、間近でじっくりと観察することができます。しかも何百とある博物館や美術館の多くは、無料か学生割引料金で入場できます。
■体験スポット
・大英博物館 | ・ウエストミンスター寺院 |
・ロンドン塔 | ・ナショナルギャラリー |
・バッキンガム宮殿 | ・国会議事堂 |
・タワーブリッジ |
短期サマーコース
◆SOAS University of London
SOASは、ロンドン大学に所属し、アジア、アフリカおよび中近東の研究を専門に行う場として、英国唯一で世界最大の教育・研究機関です。正規課程の学生40%以上が各国からの留学生という国際色豊かな大学でもあります。インターナショナルサマープログラムは、ロンドン中心部にあるSOASのメインキャンパスで実施され、キャンパスライフを体験しながら、ロンドンという大都市を堪能することができます。英語力の向上とアカデミックな科目の入門を目的とした、3週間と6週間のサマーコースを受講することで、英語圏の大学での勉強の入門編として最適な機会を得ることができます。また、オンラインコースは、週12時間の授業で構成され、ライブ授業は現地時間の午前中に行われます
■英語サポート付きテーマ別サマーコース
- アート・オブ・ザ・ワールド・イン・ロンドン
- 環境、開発、変化する世界観
- グローバルビジネス戦略
- グローバルビジネススタディーズ
- グローバル開発学
- 国際関係論
- メディア入門
- ロンドンの世界文学
中高生英国英語留学プログラム
中高生英国英語語学プログラム(ブリティッシュ・カウンシル認定限定)では、Accreditation UK認定校54校から提案されたコースのうち、安全性、価格の適切さ、ユニークさ、地域の4項目を基準に厳選された、9校のコースを推進しました。各コースは、JAOSに加盟する9つの留学エージェント各社により、2017年7~8月に1~4週間の日程で提供されました。単なる語学学習だけでなく、ボーディング・スクールの寮での宿泊、名門大学での学生生活体験、ゲームを取り入れた授業など、ユニークな内容も特長です。
◆伝統あるケンブリッジ大学キャンパスで学ぶ
- 伝統あるケンブリッジ大学のキャンパスライフを体験できます。
- 日本人が比較的少ない環境で、存分にイギリスの生活を満喫することができます。
- 日本人スタッフが同行するので、初めての留学でも安心して参加いただけます。
◆名門ロンドン大学で学生生活体験を模擬体験
- 40年以上の歴史を持つロンドンの老舗語学学校「Frances King School of English」が主催するサマーキャンプ。名門ロンドン大学を構成するHeythrop College内で開催され、イギリスの大学生活を疑似体験できます。
- コースは週20時間の英語レッスンと午後のワークショップ、周辺観光、週1回の日帰り遠足で構成されています。授業はスピーキング能力の向上に重点が置かれており、遠足ではバッキンガム宮殿やウィンザー城などにも訪れます。日本人スタッフによるケアもあり安心です。
- Heythrop Collegeは70の個室を備える小さなカレッジで、サポートは24時間体制。教師及びサポートスタッフと生徒の比率は、キャンパス内で最小1対6(アクティビティの際は1対12)で、きめ細かいケアが提供されます。
◆学生の街オックスフォードで学びながらホームステイ体験
- ロンドンから約1時間の大学の街オックスフォードにある1979年設立の小規模でアットホームな語学学校が運営します。
- ヨーロッパからの学生が多く、授業やアクティビティを通じて様々な国の学生と交流ができます。
- 毎週日曜日出発、期間も1週間から4週間までを選ぶことができます。
(5)海外教育旅行実施に向けて
(新型コロナウィルス感染症対策など)
2022年1月7日(金)より、英国に入国するワクチン接種済みの旅行者および18歳未満に対する検査および国境措置が変更になりました。これらの人々は、渡航前に検査を受ける必要がなくなり、到着後に自己隔離を行う必要はありませんが、到着後の検査は行わなければなりません。1月9日以降、ワクチン接種済みの渡航者および5歳以上の有資格者は、到着後2日以内にPCR検査またはラテラルフロー検査(簡易迅速検査)のいずれかを選択することができます。ラテラルフローテストを受け陽性となった場合、自己隔離を行い、無料のPCRテストを受ける必要があります。ワクチン未接種の渡航者に対するルールに変更はありません。(2022年2月現在)
Schools COVID-19 operational guidance(英語)
https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/1057106/220224_Schools_guidance.pdf
(6)衛生状態
(7)治安
イギリスの治安は比較的良好というイメージがありますが、2019年に警察に報告のあったイングランド及びウェールズにおける犯罪の総数は約580万件であり、これは日本の2019年の刑法犯総数の7.7倍になります。犯罪の種類別に見ても、イングランド及びウェールズにおける凶悪犯・粗暴犯の件数は日本の約29倍、性犯罪は約10倍、窃盗は約3.5倍、強盗は約55倍になり、犯罪件数は人口比でみると日本よりも格段に高いことが分かります。
・過去5年間のロンドンにおける犯罪発生件数は、おおむね右肩上がりの傾向となっており、イギリス政府の治安対策の強化が報じられてはいるものの、犯罪の増加に歯止めが掛かる兆候はみられません。
・窃盗は夏場と冬場に増加しています。これは観光客が多く訪れる夏と冬に、観光地等におけるスリや置き引き、ひったくりなどの犯罪が多くなることが考えられます。
・強盗は、路上など屋外で待ち伏せする手口が多く、冬場は屋外での待ち伏せには適さないため若干減少がみられるものの、全体としては増加が続いています。
(8)食事
イギリスの名物・お勧め料理は、スコーン、ショートブレッド、紅茶、フィッシュアンドチップス、スモークサーモン、ローストビーフ、ヨークシャープディング、ハギス(スコットランドの伝統的内臓料理)などです。国際色豊かなイギリスには、かねてより世界各国のさまざまな料理が集まってきました。今や多くの都市で「Sushi」や「 Bento Box」と書かれた看板を掲げる日本食レストランや、アジア食材の店を見つけることができます。
(9)英国政府観光庁
留学専門機関、旅行会社、ランドオペレーター会社が窓口となります。