受け入れ国・地域のご紹介

オーストラリア

(1)オーストラリアの概要と歴史

日本の約22倍、769万平方kmという広大なスケールの国、オーストラリアは海岸線が約3万6,735km続き、ビーチの数は約7,000ということからも自然に恵まれた国だということがわかります。ニュー・サウス・ウェールズ州をはじめ6つの州と1つの準州、首都キャンベラの特別地域からなり、大陸を縁取るように個性的な街が点在している。広大な土地に対し、人口は2,396万9,000人と人口密度が低いのも特徴です。先住民族のアボリジニは、現在も全人口の2%程度を占めていますが、現在のオーストラリアは、別名「移住者の国」といわれるほど、多くの民族が移住してきた国です。その歴史は1788年、シドニー郊外のボート・ジャクソン湾にイギリス船が上陸したことにさかのぼります。

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(2)基本情報

国・地域名: オーストラリア連邦
英 語 名 Commonwealth of Australia
主要都市: キャンベラ(Canberra)
言  語: 英語
宗  教: キリスト教(カトリック、英国国教会)64%、無宗教19%
気 候 帯 北部は熱帯性,中部は砂漠性、亜熱帯性、南部は温帯性気候。
四  季: 南半球なので日本とは反対で、9~11月が春、12~2月が夏、3~5月が 秋、6~8月が冬となる。
時  差: 首都特別地域/NSW(ロードハウ島除く):日本との時差は+1時間。
オーストラリアの方が進んでいる。サマータイム期間は+2時間。
QLD(ウィットサンデー島を含む):日本との時差は+1時間。
オーストラリアの方が進んでいる。サマータイムはない。
TAS:日本との時差は+1時間。オーストラリアの方が進んでいる。
サマータイム期間は+2時間。
NT:日本との時差は+0時間30分。オーストラリアの方が進んでいる。
サマータイムはない。
SA/ブロークンヒル:日本との時差は+0時間30分。
オーストラリアの方が進んでいる。サマータイム期間は+1時間30分。
WA(クリスマス島除く):日本との時差は-1時間。
ロードハウ島(NSW):日本との時差は+1時間30分。
オーストラリアの方が進んでいる。サマータイム期間は+2時間。
VIC:日本との時差は+1時間。オーストラリアの方が進んでいる。
サマータイム期間は+2時間。
通  貨: オーストラリアドル
査  証: 必要 観光ETA(3ヵ月以内滞在可能)の登録が必要。

パスポート残存有効期間:帰国時まで有効なもの(ETAの場合)

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(3)教育プログラムの特徴やポイント

異文化体験や現地生徒・コミュニティとの交流はもちろんのこと、グローバル人材育成やSDGsなど、特定の学習テーマにおける知識を伸ばすこと、またその体験に焦点を当てたプログラムが豊富にあります。

【オーストラリア海外教育旅行のポイント】
  • 1. 時差はわずか2時間以内
  • 2. 1年を通じて温暖
  • 3. 豊かな自然と世界遺産
  • 4. 英語が母国語
  • 5. 多民族・多文化国家
  • 6. 世界有数の親日国
  • 7. 意外に近いオーストラリア
  • 8. 安全でフレンドリー
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(4)主な教育プログラムのご紹介

※記載のプログラムは新型コロナウイルス感染症拡大以前に実施されたプログラムです。
各国・地域の規制により中止されているプログラムが含まれています。

教育的意義のある史跡等見学
◆ビクトリア州 メルボルン

ビクトリア州の州都であるメルボルンは、別名「ガーデン・シティ」ともよばれる、面積の4分の1を公園が占める緑豊かな街です。ゴールドラッシュと縁が深い街で、1950年に州内陸部で金鉱が発見されて以来、一獲千金を夢見た人々が、世界中から移住してきたという歴史をもちます。

■体験スポット(例)

  • メルボルン博物館:南半球最大の総合博物館で、州内の花や動植物、化石、歴史、先住民アボリジニの文化などについて学習できる「ディスカバリーセンター」は、ビクトリア州とオーストラリアについての知識を高めるのに最適です。
  • 移民博物館 : 1998年に開設したこの博物館はメルボルンの中心地にある旧税関の建物が利用され、この町の文化と歴史にとって重要な役割を担っています。世界中からビクトリア州に移住してきた開拓者の並外れた航海を称えた博物館です。メルボルン移民博物館では、芸術的で歴史上重要な展示や実演を通して、オーストラリア南部を開拓した人々の物語が伝えられています。
  • 王立展示館とカールトン庭園:1880年に開催されたメルボルン博覧会のために造られた万博会場で、現在も使われています。ビザンチン、ロマネスク、ルネッサンスなど数種の建築様式が混ざったヨーロッパ風の建物で、ドーム天井の装飾や細部にわたる緻密画が美しいです。敷地内のカールトン庭園と合わせて、2004年に世界遺産に登録されました。
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現地青少年との交流
◆タスマニア州

スタディツアープログラムが、公立学校(ホストスクール)で行われるので、交流を自然にすることができます。

◆ビクトリア州(語学留学)

ビクトリア州教育訓練省によるビクトリア州立校での教育旅行プログラム(3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、または12ヶ月の留学)があります。スポーツ、演劇、メディア、および食品技術など、従来とは異なる科目を取り混ぜたプログラムが提供されています。ビクトリア州の家庭にホームステイしながら英語を上達させることができます。

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学校や企業等訪問
◆タスマニア州

スタディツアーは、学校などのグループが一つにまとまってタスマニアを訪れ、何らかの目的のために研修を行うプログラムですが、教育旅行ではグループの目的に沿ったプログラムをその都度作って提供しています。タスマニアの自然を生かした環境に焦点を当てたプログラム等は人気のあるスタディツアーです。研修目的によって、いろいろな要素を組み合わせたオーダーメイドのスタディーツアーを相談しながら作っていきます。

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◆西オーストラリア州

西オーストラリア州では学校訪問などの窓口を州政府内に設置していないため個別対応で調整となります。現地校訪問やホームステイは州政府が認定した留学エージェントやツアーオペレーターが斡旋します。各社とも効果的な交流プログラムを開発しており、公立校、私立校ともにニーズに合った学校を手配することができます。

◆南オーストラリア州

日本の高校や生徒のそれぞれのレベルや希望に合わせた、より学習効果の高いプログラムの提供に努めているため、基本的に全てのプログラムはオーダーメイドとなります。南オーストラリア州政府日本事務所が学校のご相談内容、ご希望に沿ったパートナーやプログラムをご提案します。

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ホームステイ(生活体験・文化交流)
◆タスマニア州

ホームステイが基本ですが、シングルプレースメントは難しくなってきています。特に日本の夏休みは集中しますので注意が必要です。

探究型学習プログラム(現地フィールドワーク等)
◆タスマニア州

目的によってオーダーメイドのプログラムを作ります。現在行っているスタディツアーはタスマニアの自然を生かした環境科学、サステナビリティに焦点を当てた、リサーチ、フィールドワークが含まれた多彩なプログラムです。

◆西オーストラリア州
  • 持続可能な自然の島で再生可能エネルギーを学ぶ
    パースの沖合い約19kmに浮かぶロットネスト島は、東西約11km、南北約4.5km、早くから再生可能エネルギーの創出に取り組んでおり、この分野で国内外から注目を集めています。風力発電、ソーラーパネルの再生可能エネルギーで島の45%の電力 をカバーしています。
  • 先住民族の文化を学ぶ
    キングスパークは、約400haの広大な公園で、豊かな自然の中で先住民族アボリジ二の文化を学ぶことができます。ブーメランや伝統のペイント、ダンスでの自然と共生の表現を見て、伝統楽器ディジュリドゥなどの演奏も体験できます。
  • 豪州の食文化や異文化に触れる絶好の機会
    オーストラリアの教育旅行ではすっかり定番となっているファームステイ。
    西オーストラリア州でも多くの農家が積極的に日本人学生を受け入れています。
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(5)海外教育旅行実施に向けて
(新型コロナウィルス感染症対策など)

渡航が可能な旅行者のオーストラリア入国については、ビザ交付機関も含むオーストラリア連邦・州政府当局の判断で、変更される場合があります。具体的な渡航に関する勧告や、新型コロナウイルス感染症の発生状況が渡航に及ぼす影響が日々変化している現状を踏まえ、旅行を計画されている方は、オーストラリア保健省やオーストラリア内務省など、関連する政府や保健当局から最新の情報を得 るようにしてください。
新型コロナウイルス感染症に関連する渡航情報と出入国の状況について(オーストラリア政府観光局)
  https://www.australia.com/ja-jp/travel-alerts/coronavirus.html#disclaimer
COVID-19 and the border(Australian Gvernment Department of Home Affairs)
  https://covid19.homeaffairs.gov.au/

(6)衛生状態

オーストラリア国内の医療機関は、地方都市を含めて医療機関は高い水準にあり、救急医療も医療先進国と遜色のないレベルとなっています。ただし、独特の家庭医(GP)制度を取っていることから、自ら病院や各科専門医を受診することができません。検査を含めて、GPの指示がないと受けられず、全ての医療はGPが入り口となります。また、1年を通じて花が咲き、日本にはないものを含めいろいろな種類の花粉が舞っているので、花粉症の人や花粉アレルギーのある人は、あらかじめ対策を講じておくことが必要です。特にかかりやすい病気というようなものはありませんが、オーストラリア首都特別地域/キャンベラは、乾燥が強いため、これに伴う皮膚の疾病が多い傾向にあります。また、オーストラリア人には皮膚癌が多くなっています。原因として、紫外線が強いためと言われています。日差しから皮膚を守る様にしてください。

(7)治安

オーストラリアは比較的治安の良い国と思われがちですが、日本と比較すると一般犯罪が非常に多く発生しており、慎重な行動が求められます。各種犯罪発生率は低い数値となっていますが、日本と比較すると、罪種により犯罪発生率が日本のおよそ数倍から数十倍近くを示しており、決して安全であるとは言えません。また、オーストラリアで、保護の対象となっている昆虫や爬虫類等を安易な気持ちで国外に持ち出そうとして罪に問われる事例も報告されています。

(8)食事

オーストラリアは、様々な国からの移民の人達が集まっている国です。そんな国だからこそ食事も色々な種類があり、国際色豊かな食べ物を手軽に楽しめます。レストランは、イタリア、中国、日本、ベトナム、タイ、マレーシア、インド、スリランカ、トルコ、ギリシャなど、とてもインターナショナルでどれも本格派です。街の店やマーケットの屋台どこも本格的でボリューム満点でこの量がまたオーストラリアならではです。食べ過ぎに注意しましょう。中でもオーストラリアが誇るものを一つ挙げるなら、誰もがうらやむような質の高いシーフードがいくらでも食べられることでしょうか。もちろん素敵なレストランで申し分なく調理されたこの国のご馳走を味わうことはできますが、そのような最高品質のシーフードを生み出している自然環境を知り、実際に自分の手を使って捕まえるなど、他ではできない楽しい体験をすることができます。

(9)交流先選定及び調整等に関して

オーストラリアにおける留学・教育旅行プログラムの計画立案、現地のパートナー探し、事前・事後研修などに関するお問い合わせは下記まで。
オーストラリア大使館商務部japan@studyinaustralia.gov.au
(個人の方からのお問い合わせは受け付けておりません。)
なお、実際の手配は請け負っておりませんのでご了承ください。