受け入れ国・地域のご紹介

カナダ

(1)カナダの概要と歴史

約2万年前、氷河期の終わりにモンゴル系民族が、当時陸続きだったベーリング海峡を渡って北米大陸に移動してきた頃がカナダの歴史の始まりと言われています。豊かな自然環境をもつカナダは、世界中から住みやすい国として高く評価されています。現在、世界の森林の約10%がカナダで生育しており、再生可能な淡水の約9%が供給されているといいます。平均寿命も高く、人口の3分の1が天然資源や環境関連の仕事から収入を得ている。豊かな自然環境を次世代が受け継いでいけるように、カナダ人は国内外で指導者的役割を果たしています。

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(2)基本情報

国・地域名: カナダ
英 語 名 Canada
主要都市: オタワ(Ottawa)
言  語: 英語、フランス語(公用語)
宗  教: キリスト教(カトリック 46%,合同教会 17%,英国国教会12%等)
気 候 帯 太平洋岸の一部が温帯の他は冷帯と乾燥帯に属している。
四  季: 地域によって気候の違いがある。バンクーバーは夏は過ごしやすく冬は雨が多く、寒さは厳しくない。カナディアンロッキーの山岳地帯では、夏は涼しく冬はマイナス20~30度まで気温が下がる。中部平原、湖岸地帯は一日の温度差が激しく冬はマイナス20度以下になる。
時  差: ニューファンドランド標準時:
日本との時差は-12時間30分。サマータイム期間は-11時間30分。
東部標準時 :日本との時差は-14時間。サマータイム期間は-13時間。
中部標準時 :日本との時差は-15時間。サマータイム期間は-14時間。
山岳部標準時:日本との時差は-16時間。サマータイム期間は-15時間。
太平洋標準時:日本との時差は-17時間。サマータイム期間は-16時間。
大西洋標準時:日本との時差は-13時間。サマータイム期間は-12時間。
通  貨: カナダドル
査  証: 最大6か月以内の観光は査証不要。電子渡航認証 eTAの取得が必要。

パスポート残存有効期間:カナダ出国予定日+1日以上。

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(3)教育プログラムの特徴やポイント

多種多様な文化が混在しており、豊かで美しい自然や安心して学べる環境が整っています。海外修学旅行や語学研修などに最適な国といえます。

【カナダ海外教育旅行のポイント】
  • 1. 訪問者に対しフレンドリーな人々が多く安心
  • 2. 広大な国土で見るべきものが豊富
  • 3. 人種や性別、宗教などに関係なく互いを尊敬
     しあう風土
  • 4. 多文化共生を学べる
  • 5. 高い教育水準を実感できる
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(4)主な教育プログラムのご紹介

※記載のプログラムは新型コロナウイルス感染症拡大以前に実施されたプログラムです。
各国・地域の規制により中止されているプログラムが含まれています。

教育的意義のある史跡等見学

◆体験スポット(バンクーバー)

  • バンクーバー博物館:カナダ建国100周年を記念して造られた博物館。バンクーバーの自然や、文化に関する歴史や、先住民族と移民の歴史などが展示されています。
  • ギャスタウン:バンクーバー発祥の地。レンガを敷きつめた舗道、クラシックな造りのレストラン、ブティック、アンティークの店など、しゃれた街燈のある街並みがあり、街のシンボルである1977年製の蒸気時計が立っているのが特徴です。近年はエリアの開発が進み、おしゃれなお店やレストランが増えています。
  • UBC人類学博物館:1949年の設立。ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)内にあり、トーテムポールの展示や地元の先住民族によるアートなど、約53万5,000点に及ぶ民族学・考古学的収蔵物を誇る博物館です。
学校や企業等訪問
◆カナダの学校体験グループプログラム

中学生・高校生向けプログラムでカナダの田舎町(Small Town)でカナダ人と交流し、カナダの文化・生活を体験しながら語学を学びます。このプログラムは自治体及び現地の教育委員会と連携して行う、主に短期の学校企画向けです。日本人生徒とカナダ人生徒がバディとしてペアになり、お昼休みや授業中一緒に過ごします。これは、カナダ文化への理解を深めるだけでなく、お互いの生活についてよく知る機会になります。バディは、参加生徒と同年代のカナダ人生徒が担います。

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ホームステイ(生活体験・文化交流)
◆ホームステイ体験プログラム(2~8週間)

家族や地域の一員として、日常のアクティビティに参加しながら英語を学ぶことができます。カナダの家族は多様で、様々な民族文化的背景をもっています。いわゆる「カナダ的な」ライフスタイルだけでなく、家族のルーツがある国の文化を大切にしている家庭もあります。外見や人口統計に関係なく、ホストファミリーは、外見や特性に関係なく、生徒を思いやり、自分の子どもとして受け入れる準備ができています。

探究型学習プログラム(現地フィールドワーク等)(トロント)
◆シティ滞在型プログラム(2~3週間)

シティ滞在型プログラムは、世界でも高水準の語学学習を提供しています。都市生活を好み、新しい文化について学び、世界中から同じように参加している若者と関わり合いを持ちたいと思っている若者にピッタリです。様々な場所の選択があり、大学のキャンパスを拠点として、カナダで最も優れた学校の設備を利用することができます。専門的で知識豊富なスタッフが、フォーマルでありながら楽しくコミュニケーションが取れるクラスの雰囲気の中で、英語を学ぶことができます。一日または、半日の小旅行を通してコミュニティの素晴らしさを紹介し、楽しく安全で示唆に富むアーバンライフを経験することができます。

◆国連世界を変えるための17の目標SDGs

SDGsを達成するためにカナダと日本がそれぞれ行ってきたことについて学びます。様々なアクティビティの中から希望のテーマに沿ったものを選ぶことが可能で、生徒が自らの行動を振り返り、社会問題や環境問題について論理的に考えることができるよう構成されています。

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■体験スポット

  • トロントエスニックタウン訪問:同じ国の人々が集まってコミュニティを形成しているエリア
  • 地域の寄付ボックスシステム:街中にある、使わなくなった洋服などを入れられるドネーションステーション(ボックス)
  • エバーグリーン・ブリック・ワークス訪問:トロントの北にある廃屋工場と化していた歴史あるこの場所は、2010年にその姿を変え、現在ではエコ・環境にちなんだ商品を展示するショールームや、催し物を開催できる多目的スペースになりました。オーガニックの野菜やデリ、お菓子、雑貨などの販売を行うファーマーズマーケット、自然を楽しめる様々なアクティビティ、ギャラリー展示などが開催されます。カナダの環境保護チーム「エヴァーグリーン(Evergreen)」によって運営されています。

(5)海外教育旅行実施に向けて
(新型コロナウィルス感染症対策など)

Public Health Agency of Canada(公衆保健庁)と現地の地方自治体が、検疫を受けている旅行者が義務と検査要件を遵守しているかどうかを確認するトラッキングシステムがあります。
カナダ観光局は、カナダに渡航する旅行客、カナダ国内に滞在する旅行客に正確な情報源や情報を提供する為に新型コロナウイルス感染症に関して情報源をリンク集として下記にまとめています。情報収集や判断に役立ててください。
COVID-19関連の旅行者向け情報(カナダ観光局ウェブサイト日本語)
https://jp-keepexploring.canada.travel/covid-19-traveller-guidance
COVID-19: Travel, testing and borders(カナダ政府ウェブサイト英語)https://travel.gc.ca/travel-covid

(6)衛生状態

カナダの医療は国民皆保険制度を採用しており、原則として患者の自己負担はなく、全てを税財源で公的に負担しています。移民、留学生(ワーキングホリデイ含む)等の加入条件は州によって異なり、加入まであるいは加入できない場合の医療費は有料になります。歯科診療、処方薬剤(入院中は無料)、リハビリ治療等は全額個人負担となります。高額な医療費請求に備えて、渡航前には旅行傷害保険に加入しておくことをお勧めします。
バンフ及びジャスパー国立公園では野生動物と出会うことがありますが、絶対に近付かないでください。餌を与えることは法律で禁止 されています。

(7)治安

一般的に治安が良いと言われていますが、犯罪発生率(人口10万人当たりの犯罪認知件数)は日本の約8倍の水準となっています。空港やホテル、レストラン等で旅行者を狙ったスリや置引き等が多発しているため、パスポートや現金などの貴重品を盗まれないよう注意する必要があります。被害に遭った日本人旅行者の多くが、貴重品を入れたバッグをほんのわずかの時間、足元や近くの椅子の上に置いた隙に盗まれています。荷物は常に視界に入る位置に置くよう心掛けるとともに、貴重品は必ず身につけて携行するようにしてください。

(8)食事(水)

水道水は衛生上問題がある地区もあるので、直接飲むことは避け、ミネラルウォーターの飲用をお勧めします。食事は多くの国からの移住者で構成されている国だけあって、名物料理も州や地域によって様々です。東・西海岸の地域では新鮮な魚介類、内陸部では肉類を使った料理が多く、食材のよさを活かして調理してあり、調理方法や味付けはとてもシンプルです。