コラム

先行取組自治体北海道 鹿追町

vol.03
アクティビティの風景 施設内の風景 町の特徴 鹿追型ゼロカーボンシティ(環境を学ぶ)

地域課題解決

シカソン

地域活性化起業人

ワーケーションを取り組み始めた経緯は?

ワーケーションには2019年から取り組み始めました。「移住体験住宅とWi-Fiを整備した施設があり、観光地やアクティビティなどが充実している私たちの町であれば人を呼び込めるだろう」という気軽な発想からで、最初は何をして良いかわからなかったというのが正直なところでした。
その後、コロナ禍において地方回帰やテレワークの動きなど国内情勢が変化していく中で、鹿追町の強みを活かして、地域の課題を解決する方法がないか考え出したのが、2020年12月頃です。
「コロナ禍で激減した観光客の回復・誘導」「環境分野における関係人口・交流人口の拡大、企業との連携による地域課題解決」を、ワーケーションを活用することでできるのではないかという思いで、2021年から本格的に取り組んでいます。

鹿追町ならではのワーケーションの取組とは?

2022年からは鹿追型のワーケーションを「シカソン」という名称でプロモーションしています。「シカソン」とは、ゼロカーボンシティ宣言のまち(第1回脱炭素先行地域)、日本ジオパークのまち、国立公園のまち、SDGs推進のまち、過疎のまち「鹿追(シカオイ)町」を訪れた方と共に、環境をテーマに一緒にマラソンを走るかのように学び、考え、持続可能なゴールを目指すショートステイプログラムで、「環境を考える、未来を考える 鹿追町」がコンセプトです。
鹿追町だけではなく、参加企業だけでもない、「シカソン」はお互いの課題を解決するための入口となるプログラムだと考えています。

ワーケーションの取組を続けるにあたって大切なこと、意識していることとは?

私たち鹿追町には、先行取組自治体であるというような意識はありません。町だけではなかなか解決が難しかったことを、これまでワーケーションの委託業務として民間の事業者と共に取り組んでいますし、これからももちろんそうあり続けると思います。
「シカソン」を行政側も企業側もお互いのパートナーに出会うためのきっかけづくりに活用できればよく、お互いの課題が5年後か10年後かはわかりませんが解決されたときに、「『シカソン』のプログラムで鹿追町に来たのが始めだったよね」というようになれば、素晴らしいと思っています。

ワーケーションによって生まれた効果は?

まだまだこれからの取組ですが、その中でも、ワーケーションを進めていくにあたって協力していただいた企業や、ワーケーション参加企業と地域の課題解決に向けて一歩ずつ歩みを進められているのではないかと感じています。
その一つが、地域活性化起業人という制度による企業からの人材派遣制度の受け入れです。「課題解決型」という形でワーケーションを謳ってしまうと、聞こえは良いのですが、行政側の負担も急に大きくなるような気がしています。行政・企業の方向性をお互いが理解した上で、中長期的な視点に立って、こういった連携体制をとることができたのは、一つの大きな効果であったと思います。

DATA

名称
北海道 鹿追町
所在地
北海道河東郡鹿追町東町1丁目15番地1
ワーケーションに取り組み始めた年
2019年

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