コラム

先行取組企業株式会社 リコー

vol.06
ワーケーションの風景 ワーケーションの風景 ワーケーションの風景

「いつでも・どこでも」働ける制度・環境

ワークライフ・マネジメントの実現

ワーケーションを取り組むきっかけとなった理由は?

2017年より全社で働き方変革に取り組み、ルールとツールの整備、意識と風土の変革を進めてきました。2020年10月には在宅勤務などリモートワークを新しい働き方として標準化し、「いつでも・どこでも」働ける制度・環境を整え、これによってワ―ケーションも実施可能になりました。
ワーケーションをリコーのリモートワークの一つと位置付けることで、時間と場所を有効に活用する柔軟な働き方の選択肢を広げ、社員の自律的な働き方とワークライフ・マネジメントの実現を促進することを狙いとしています。

実施しているワーケーションの具体例は?

会社主導で実施しているのは以下の2つになります。
(1) 2年目社員有志を対象にしたワーケーショントライアル @北海道富良野市
2020年度以降の新入社員はコロナ禍に入社し、約1ヶ月の導入研修は在宅だったため、同期で一度も集まる機会がなく2年目を迎えています。こうした2年目社員の仲間意識醸成を図ることも一つの目的として企画したワーケーションです。富良野では地域の事業者や学生との交流、自然の中での体験を通した環境・SDGs知見習得などを狙いとしたプログラムを実施しました。参加メンバーには、社内のワーケーション制度の更なる改善及び充実を図るため、会社に対する提言をさせています。
(2) 管理職社員有志を対象にしたワーケーショントライアル @和歌山県上富田町、白浜町
ワーケーションに対する社内の理解促進を図るためには、管理職社員にまず体験してもらうことが最重要と考え、和歌山県と連携してマネジメント層が体験できるプログラムを企画、実施。地域課題の解決や自身の働き方の見直しだけでなく、体験後に、イノベーションマインド醸成効果が期待できる部署メンバーにワーケーションを推奨してもらいます。それが、チームや会社の働き方の変革、ワーケーションを活用した企業価値の向上にもつながると考えています。

ワーケーションを導入する上で、まず取り組むべきことは?

大前提としては、リモートワークができる人事制度、ICT環境、マネジメントルールを整えること。そして、社員が時間と場所を有効に活用した柔軟な働き方をすることに対して、経営層(特にトップ)が理解し、自らも実践し、社員の活動を後押しすることが大切です。それによって、社員が「こういう働き方をしていいんだ」という気持ちになれます。
当社もまだまだ検証段階という状況ですが、ワーケーションに取り組むことで、「働きがいを高めることによる社員エンゲージメントの向上」「働く環境の変化によるイノベーションマインドの醸成」「地域との共創活動を通じた社会課題解決への貢献」というような効果が期待できると考えています。

DATA

社名
株式会社リコー
本社所在地
東京都大田区中馬込1-3-6
創業年
1936年
従業員数
78,360名(グループ連結/2022年3月31日現在)
事業内容
オフィス向け画像機器、デジタルサービス、ソフトウェア、商用・産業プリンティング製品、デジタルカメラなどの製造、販売、サポート。世界約200の国と地域で提供。
ワーケーション導入年
2020年

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