アジアハイウェイ路線とその現状
アゼルバイジャンのアジアハイウェイ路線は、首都バクーと他国の首都及び国内の主要都市を結ぶ路線、ならびに飛び地であるナフチバンと他国の首都を結ぶ路線から構成されている。アゼルバイジャンにおけるアジアハイウェイ路線の概要を以下の表-1に示す。
表-1 アゼルバイジャンのアジアハイウェイ路線
路線番号
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起 終 点
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延長
(km)
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選定基準
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AH5
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バクー→アラット→ガジマメッド→ウジャール→ガザフ→レッドブリッジ(グルジア国境)
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515
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*首都間連絡
*主要港湾連絡
*工業中心地/農業集積地連絡
*コンテナ・ターミナル連絡
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AH8
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サムール(ロシア国境)→グバ→バクー
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208
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*首都間連絡
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アラット→レンケラン→アスタラ(イラン国境)
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243
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*主要港湾連絡
*コンテナ・ターミナル連絡
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AH81
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サダラック (アルメニア国境)→ナフチバン→ジュルファ(イラン国境)→オルドゥバッド(アルメニア国境)
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173
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*工業中心地/農業集積地連絡
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アガバンド(アルメニア国境)→バグラムタパ→ガジマメッド
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289
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AH83
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ガザフ→ウズンガラ(アルメニア国境)
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14
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*工業中心地/農業集積地連絡
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合 計 (合計4路線)
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1,442
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データ出典:Asian Highway Database 2005
なお、アゼルバイジャンでは、紛争の影響で隣国であるにかかわらずアルメニアとの間の国境は閉鎖されているが、TRACECA路線が設定されている関係から、2002年5月の専門家会合において、アゼルバイジャン側の提案により、アルメニアとの国境までの2路線が、将来の国境再開を視野にいれて追加された。
日本の援助動向、日本との関係
アゼルバイジャンに対する日本の援助は、援助対象国となってから日が浅く、かつ政治・治安情勢が不安定なことから、研修員受入に限定されていたが、97年に無償資金協力が実施され、さらに98年2月には円借款の交換公文に署名した。表-2及び図-1にアゼルバイジャンに対する日本の援助の内容を示す。
表-2 アゼルバイジャンに対する日本の援助の推移 (支出純額、単位:百万ドル)
暦年
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贈 与
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政府貸付
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合 計
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無償資金協力
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技術協力
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計
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支出総額
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支出純額
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1994
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-
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0.04
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0.04
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-
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-
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0.04
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1995
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-
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0.06
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0.06
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-
|
-
|
0.06
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1996
|
-
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0.30
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0.30
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-
|
-
|
0.30
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1997
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2.48
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0.36
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2.84
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-
|
-
|
2.84
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1998
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2.77
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0.68
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3.46
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0.01
|
0.01
|
3.46
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1999
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6.50
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1.34
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7.84
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2.99
|
2.99
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10.83
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2000
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5.51
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6.33
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11.84
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24.56
|
24.56
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36.39
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図-1 アゼルバイジャンに対する日本の援助の推移
また、アゼルバイジャンの道路整備に対する日本の協力実績をまとめて表-3に示すが、アゼルバイジャンに対する道路整備関連の協力は、2002年度に初めて2件実施されている。
表-3 アゼルバイジャンの道路整備に対する日本の協力実績
アジアハイウェイ
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案件名
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援助の種類
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年次
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金額
(百万円)
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○
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バクー市都市交通改善計画調査
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開発調査
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2000-02
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-
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○
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主要道路修復用機材整備計画
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無償資金協力
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2000
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372
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