アジアハイウェイ路線とその現状

カザフスタンのアジアハイウェイ路線に関しては、北部回廊プロジェクトでの検討結果、ならびにネットワーク見直し作業を通じて、3路線が追加になると共に、一部路線の経路変更、路線番号変更が行われた。カザフスタンにおけるアジアハイウェイ路線の概要を下表、アジアハイウェイ路線網を下図に示す。
表-1 カザフスタンのアジアハイウェイ路線
路線番号
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起 終 点
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延長
(km)
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選定基準
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AH5
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コルゴス(中国国境)→コクタル→アルマティ→コルダイ(キルギス国境)
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570
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*首都間連絡
*工業中心地/農業集積地連絡
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メルケ(キルギス国境)→シムケント→ジベクゾリー
(ウズベキスタン国境)
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463
|
*コンテナ・ターミナル連絡
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AH6
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カラクガ(ロシア国境) →ペトロパブロブスク→チストエ(ロシア国境)
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179
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*首都間連絡
*工業中心地/農業集積地連絡
*コンテナ・ターミナル連絡
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AH7
|
カエラック(ロシア国境)→クスタナイ→ルザエブカ→ザクシー→アスタナ→カラガンダ→ブルバイタル→メルケ
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2,035
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*首都間連絡
*工業中心地/農業集積地連絡
*コンテナ・ターミナル連絡
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AH60
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プニルティーシュスコエ
(ロシア国境)→パブロダール→セミパラティンスク→タスケスケン→ウチャラル→サリーオゼク→アルマティ→ブルバイタル
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1,958
|
*工業中心地/農業集積地連絡
*コンテナ・ターミナル連絡
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AH61
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コルダイ→メルケ
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150
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*工業中心地/農業集積地連絡
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シムケント→キジロルダ→アラルスク→カラブタック→ウラルスク→カメンカ
(ロシア国境)
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2,093
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*コンテナ・ターミナル連絡
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AH62
|
ペトロパブロブスク→ゼズカズガン→キジロルダ
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1,358
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*工業中心地/農業集積地連絡
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AH63
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ポゴダエボ(ロシア国境)→ウラルスク→アティラウ→ドソール→ベイニュー→ウズベキスタン国境
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1,054
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*工業中心地/農業集積地連絡
*コンテナ・ターミナル連絡
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AH64
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クラズニーアウル(ロシア国境)→セミパラティンスク
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113
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*工業中心地/農業集積地連絡
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パブロダール→シデルティ→アスタナ→コクシェタウ→ペトロパブロブスク
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895
|
AH67
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バクティ→タスケスケン
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187
|
*工業中心地/農業集積地連絡
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シデルティ→カラガンダ→ゼズカズガン
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957
|
AH68
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ドスティック (中国国境) →ウチャラル
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184
|
*工業中心地/農業集積地連絡
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AH70
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コタエブカ
(ロシア国境)→アティラウ
|
289
|
*工業中心地/農業集積地連絡
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ベイニュー→ゼティバイ→アクタウ→ザナオゼン→トルクメニスタン国境
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704
|
*主要港湾連絡
|
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合 計 (11路線)
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13,189
|
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データ出典:Asian Highway Database 2005
アジアハイウェイ路線の現状は表に示すとおりである。これらの図表からも明らかなように、カザフスタン国内のアジアハイウェイでは未だに舗装1車線道路区間が約214km(1.6%)、未舗装区間が約642km(4.9%)存在し、それら問題区間が重要な幹線道路であることから早急な整備が望まれる。
表-2 カザフスタンのアジアハイウェイ路線の現状
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総延長
|
舗装道路
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未舗装道路
|
未開通
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路線番号
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(km)
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2車線
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1車線
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砂利道
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土道
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区間
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以上
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|
|
通年可
|
四駆可
|
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AH5
|
1,033
|
1,033
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
AH6
|
179
|
179
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
AH7
|
2,035
|
2,035
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
AH60
|
1,958
|
1,958
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
AH61
|
2,243
|
1,981
|
189
|
73
|
-
|
-
|
-
|
AH62
|
1,358
|
983
|
-
|
349
|
26
|
-
|
-
|
AH63
|
1,054
|
860
|
-
|
64
|
130
|
-
|
-
|
AH64
|
1,008
|
1,008
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
AH67
|
1,144
|
1,144
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
AH68
|
184
|
184
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
AH70
|
993
|
715
|
25
|
253
|
-
|
-
|
-
|
合 計
|
13,189
|
12,080
|
214
|
486
|
156
|
-
|
-
|
比 率
|
100%
|
91.6%
|
1.6%
|
3.7%
|
1.2%
|
-
|
-
|
データ出典:Asian Highway Database 2005
日本の援助動向、日本との関係
旧ソ連の崩壊後の新たな国際情勢の下での中央アジア地域の重要性を考慮し、日本は中央アジア5か国の市場経済導入の努力を積極的に支援する方針を打ち出している。カザフスタンに対しては、同国がDAC途上国リストに掲載される以前の91年から研修員の受入や専門家派遣などの協力を開始しており、人材不足、経済インフラの老朽化、環境悪化、モスクワ中心の産業・貿易構造の崩壊による経済の自立に向けての困難を考慮して積極的な支援を行っている。また、97年には無償資金協力、道路案件の有償資金協力が開始された。表-3及び図-1にカザフスタンに対する日本の援助動向を示す。
表-3 カザフスタンに対する日本の援助の推移 (支出純額、単位:百万ドル)
暦年
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贈 与
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政府貸付
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合 計
|
|
無償資金協力
|
技術協力
|
計
|
支出総額
|
支出純額
|
|
1993
|
-
|
0.85
|
0.85
|
-
|
-
|
0.85
|
1994
|
-
|
1.62
|
1.62
|
-
|
-
|
1.62
|
1995
|
0.51
|
3.89
|
4.40
|
-
|
-
|
4.40
|
1996
|
-
|
8.66
|
8.66
|
0.30
|
0.30
|
8.96
|
1997
|
7.03
|
10.22
|
17.25
|
25.84
|
25.84
|
43.08
|
1998
|
0.82
|
11.43
|
12.25
|
82.96
|
82.96
|
95.21
|
1999
|
8.66
|
11.15
|
19.82
|
47.64
|
47.64
|
67.45
|
2000
|
9.00
|
10.54
|
19.54
|
63.79
|
63.79
|
83.33
|
図-1 カザフスタンに対する日本の援助の推移
なお、カザフスタンの道路整備に対する日本の協力実績を表-4に示すが、1994年に開発調査が初めて実施され、また、1996年には幹線道路の橋梁建設、1999年には道路整備に対する円借款供与が合意された点が注目される。
表-4 カザフスタンの道路整備に対する日本の協力実績
アジアハイウェイ
|
案件名
|
援助の種類
|
年次
|
金額
(百万円)
|
○
|
西カザフスタン道路網整備計画
|
開発調査
|
1994-96
|
-
|
○
|
イルティシュ川橋梁建設計画
|
有償資金協力
|
1996
|
21,530
|
○
|
西カザフスタン道路改修事業
|
有償資金協力
|
1999
|
16,539
|
|