アジアハイウェイ路線とその現状

トルクメニスタンのアジアハイウェイ路線には交通量の集中している首都アシュカバードを含む南部の道路が主として位置付けられている。トルクメニスタンにおけるアジアハイウェイ路線の概要を表-1に示す。
表-1 トルクメニスタンのアジアハイウェイ路線
路線番号
|
起 終 点
|
延長
(km)
|
選定基準
|
AH5
|
ファラップ(ウズベキスタン国境)→トルクメナバット→マリー→テジェン→アシュカバード→セルダール→トルクメンバシー
|
1,227
|
*首都間連絡
*工業中心地/農業集積地連絡
*主要港湾連絡
*コンテナ・ターミナル連絡
|
AH70
|
カザフスタン国境→ベクダシュ→トルクメンバシー
|
227
|
*工業中心地/農業集積地連絡
*主要港湾連絡
|
|
セルダール→グドゥロルム(イラン国境)
|
272
|
*コンテナ・ターミナル連絡
|
AH75
|
テジェン→サラフス(イラン国境)
|
120
|
*工業中心地/農業集積地連絡
*主要港湾連絡
|
AH77
|
セルヘタバット
(アフガニスタン国境)→マリー
|
315
|
*工業中心地/農業集積地連絡
|
AH78
|
アシュカバード→ガウダン
(イラン国境)
|
43
|
*工業中心地/農業集積地連絡
*主要港湾連絡
|
|
合 計 (5路線)
|
2,204
|
|
データ出典:Asian Highway Database 2005
アジアハイウェイ路線の現状は表に示すとおりである。これらの表から明らかなように、トルクメニスタンのアジアハイウェイは、AH70号線のカザフスタンに向かう区間の一部が未舗装の他はすべて舗装2車線以上の道路である。
表-2 トルクメニスタンのアジアハイウェイ路線の現状
|
総延長
|
舗装道路
|
未舗装道路
|
未開通
|
路線番号
|
(km)
|
2車線
|
1車線
|
砂利道
|
土道
|
区間
|
|
|
以上
|
|
|
通年可
|
四駆可
|
|
AH5
|
1,227
|
1,227
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
AH70
|
499
|
475
|
-
|
24
|
-
|
-
|
-
|
AH75
|
120
|
120
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
AH77
|
315
|
315
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
AH78
|
43
|
43
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
合 計
|
2,204
|
2,180
|
-
|
24
|
-
|
-
|
-
|
比 率
|
100%
|
98.9%
|
-
|
1.1%
|
-
|
-
|
-
|
データ出典:Asian Highway Database 2005
日本の援助動向、日本との関係
トルクメニスタンに対しては、同国がDAC途上国リストに掲載される以前の91年から研修員の受入や専門家派遣などの協力を開始してきている。しかし、日本の援助に対する同国の理解が不十分であることから、援助は研修員受入に限定されていたが、97年より無償資金協力が開始され、また、同年9月には鉄道関係の円借款供与案件に関する交換公文署名が行われた。表及び図にトルクメニスタンに対する日本の援助動向を示す。
なお、道路整備に対する日本の援助はない。
表-3 トルクメニスタンに対する日本の援助の推移 (支出純額、単位:百万ドル)
暦年
|
贈 与
|
政府貸付
|
合 計
|
|
無償資金協力
|
技術協力
|
計
|
支出総額
|
支出純額
|
|
1993
|
-
|
0.09
|
0.09
|
-
|
-
|
0.09
|
1994
|
-
|
0.21
|
0.21
|
-
|
-
|
0.21
|
1995
|
-
|
0.52
|
0.52
|
-
|
-
|
0.52
|
1996
|
-
|
0.71
|
0.71
|
-
|
-
|
0.71
|
1997
|
0.24
|
0.55
|
0.78
|
-
|
-
|
0.78
|
1998
|
4.02
|
0.34
|
4.36
|
-
|
-
|
4.36
|
1999
|
-
|
0.34
|
0.34
|
1.35
|
1.35
|
1.70
|
2000
|
-
|
0.47
|
0.47
|
0.59
|
0.59
|
1.07
|
図-1 トルクメニスタンに対する日本の援助の推移
|