アジアハイウェイ路線とその現状
グルジアにおけるアジアハイウェイ・ネットワークは、グルジアのアジアハイウェイ・プロジェクトへの参加が2000年であったことから、ESCAPが2001年に現地に調査団を派遣し、調査結果に基づいてアジアハイウェイ路線網の原案が作成された。その後、アジアハイウェイ・ネットワークの見直し調査を通じて、一部路線の追加ならびに路線番号の変更が行われた。グルジアにおけるアジアハイウェイ路線の概要を表-1に示す。
表-1 グルジアのアジアハイウェイ路線
路線番号
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起 終 点
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延長(km)
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選定基準
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AH5
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レッドブリッジ(アゼルバイジャン国境)→トビリシ→ムトゥスヘタ→カシュリ→クタイシ→テクラタ→ポチ→バトゥミ→サルピ(トルコ国境)
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489
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*首都間連絡
*工業中心地/農業集積地連絡
*主要港湾連絡
*コンテナターミナル連絡
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AH81
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ラルシ(ロシア国境)→ムトゥスヘタ
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139
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*首都間連絡
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トビリシ→サダクロ(アルメニア国境)
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64
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*工業中心地/農業集積地連絡
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AH82
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レセリゼ(ロシア国境)→スクミ→テクラタ
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259
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*工業中心地/農業集積地連絡
*主要港湾連絡
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カシュリ→アカルトシヘ→ズダノヴ(アルメニア国境)
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182
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*工業中心地/農業集積地連絡
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アカルトシヘ→ヴァレ(トルコ国境)
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21
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合計
(4 路線)
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1,154
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データ出典:Asian Highway Database 2005
これらのアジアハイウェイ路線の道路状況は、表-2に示すとおりである。これらの図表より明らかなように、グルジアのアジアハイウェイ路線は、すべて2車線以上の舗装道路となっており、アジアハイウェイの最低限の設計基準以上となっている。但し、現実には維持補修の欠如から、路面状態が悪化している区間も多くなっている。
表-2 グルジアのアジアハイウェイ路線の現状
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総延長
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舗装道路
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未舗装道路
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未開通
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状態不明
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路線番号
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(km)
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2車線
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1車線
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砂利道
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土道
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区間
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以上
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通年可
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四駆可
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AH5
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489
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489
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-
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-
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-
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-
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-
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-
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AH81
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203
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203
|
-
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-
|
-
|
-
|
-
|
-
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AH82
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462
|
462
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
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合計
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1,154
|
1,154
|
-
|
-
|
-
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-
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-
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-
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比率
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100%
|
100%
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-
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-
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-
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-
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-
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-
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データ出典:Asian Highway Database 2005
日本の援助動向、日本との関係
グルジアに対する日本の援助は、表-3及び図-1に示すとおり、1997年より本格的に開始されている。
表-3 グルジアに対する日本の援助の推移 (支出純額、単位:百万ドル)
暦年
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贈 与
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政府貸付
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合 計
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無償資金協力
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技術協力
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計
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支出総額
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支出純額
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1994
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-
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0.04
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0.04
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-
|
-
|
0.04
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1995
|
-
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0.10
|
0.10
|
-
|
-
|
0.10
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1996
|
-
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0.16
|
0.16
|
-
|
-
|
0.16
|
1997
|
4.13
|
0.22
|
4.35
|
-
|
-
|
4.35
|
1998
|
3.91
|
0.68
|
4.59
|
-
|
-
|
4.59
|
1999
|
8.83
|
1.39
|
10.21
|
-
|
-
|
10.21
|
2000
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6.53
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1.67
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8.20
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3.20
|
3.20
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11.40
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図-1 グルジアに対する日本の援助の推移
グルジアの道路分野に対する経済協力を表-4に示すが、道路分野への協力としては2001年に初めて道路建設機材を供与したものである。
表-4 グルジアの道路整備に対する日本の協力実績
アジアハイウェイ
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案件名
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援助の種類
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年次
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金額
(百万円)
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〇
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主要道路補修用機材整備計画
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無償資金協力
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2001
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304
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