アジアハイウェイ路線とその現状
北朝鮮のアジアハイウェイ路線は、北部回廊プロジェクトでの検討結果より、板門店から平壌を経由して中国国境の新義州(シンジュー)を結ぶAH1と、東海岸の韓国国境である高城(ゴソン)ならびに平壌から元山(ウォンサム)を経由して東北海岸沿いにロシア国境の豆満江(トゥマンガン)に至るAH6、先鋒でAH6から分かれて中国国境の元汀を結ぶAH32の3本の路線が選定された。表に北朝鮮のアジアハイウェイ路線の概要を示すと共に、アジアハイウェイ路線網図を図に示す。なお、北朝鮮のアジアハイウェイの道路状況は不明であるが、北朝鮮代表の専門家会合における発言から、AH1ならびにAH6平壌~元山~高城区間の道路状況はある程度良好であるが、AH6のその他の区間の道路状況は悪いものと予想される。
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表-1 北朝鮮のアジアハイウェイ路線
路線番号
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起 終 点
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延長(km)
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選定基準
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AH1
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板門店(韓国国境)→開城→沙里院→平壌→安州→新義州
(中国国境)
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405
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*首都間連絡
*工業中心地/農業集積地連絡
*主要港湾連絡
*コンテナターミナル連絡
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AH6
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高城(韓国国境)→元山→威興→新浦→金策→清津→羅津→先鋒→豆満江(ロシア国境)
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675
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*首都間連絡
*工業中心地/農業集積地連絡
*主要港湾連絡
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平壌→元山
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180
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*コンテナターミナル連絡
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AH32
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先鋒→元汀(中国国境)
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60
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*工業中心地/農業集積地連絡
*主要港湾連絡
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合計
(3 路線)
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1,320
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データ出典:Asian Highway Database 2005
日本の援助動向、日本との関係
北朝鮮に対する日本の援助は、国交が正常化していないこともあり、実施されていない。
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