アジアハイウェイ路線とその現状

キルギスのアジアハイウェイ路線は、首都ビシュケクから南部のオシュ周辺都市、バリクチ周辺の湖沼地域及び近隣国との接続が供給される形で配置された。なお、2002年のネットワーク見直し作業で、路線番号の一部が変更となっている。
キルギスにおける新規アジアハイウェイ路線の概要を表-1に示す。また、キルギス国内のアジアハイウェイ路線の現況を次頁の写真に示す。
表-1 キルギスのアジアハイウェイ路線
路線番号
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起 終 点
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延長
(km)
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選定基準
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AH5
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ジオルジエブカ(カザフスタン国境)→ビシュケク→カラタバルティ→チャルドバール(カザフスタン国境)
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126
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*首都間連絡
*工業中心地/農業集積地連絡
*コンテナ・ターミナル連絡
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AH7
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カラバルティ→カラコル→ジャララバッド→ウズゲン→オシュ→ウズベキスタン国境
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626
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*首都間連絡
*工業中心地/農業集積地連絡
*コンテナ・ターミナル連絡
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AH61
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トルガルト峠(中国国境)→トルガルト→ナリン→イシュククル→ビシュケク
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539
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*工業中心地/農業集積地連絡
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AH65
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イルケシュタム(中国国境)→サリタシュ→→オシュ
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262
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*工業中心地/農業集積地連絡
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サリタシュ→カラミク(タジキスタン国境)
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142
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合 計 (4路線)
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1,695
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データ出典:Asian Highway Database 2005
日本の援助動向、日本との関係
旧ソ連の崩壊後の新たな国際情勢の下での中央アジア地域の重要性を考慮し、日本は中央アジア5か国の市場経済導入の努力を積極的に支援する方針を打ち出している。キルギスに対しては、同国がDAC途上国リストに掲載される以前の91年から研修員の受入や専門家派遣などの協力を開始しており、95年に人材育成支援のためのキルギス日本センターを首都ビシュケクに開設したのをはじめ、96年度には「マナス空港近代化計画」ならびに「ビシュケク~オシュ道路改修計画」に対して、円借款の供与が行われたキルギスに対する日本の援助動向は以下の通り。
表-2 キルギスに対する日本の援助の推移 (支出純額、単位:百万ドル)
暦年
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贈 与
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政府貸付
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合 計
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無償資金協力
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技術協力
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計
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支出総額
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支出純額
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1993
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-
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0.78
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0.78
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-
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-
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0.78
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1994
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0.49
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4.27
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4.76
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39.73
|
39.73
|
44.49
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1995
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10.91
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4.44
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15.35
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30.45
|
30.45
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45.80
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1996
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13.93
|
3.96
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17.88
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26.39
|
26.39
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44.28
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1997
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11.21
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5.10
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16.31
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1.74
|
1.74
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18.05
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1998
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0.21
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7.89
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8.10
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17.07
|
17.07
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25.17
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1999
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8.11
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8.71
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16.83
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45.68
|
45.68
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62.51
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2000
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10.46
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3.55
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14.02
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33.77
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33.77
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47.79
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図-1 キルギスに対する日本の援助の推移
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