国際

インド (India)

Asian Highway アジアハイウェイ

アジアハイウェイ路線とその現状


インド国内のアジアハイウェイ路線は、1993年のネットワーク見直しで7路線となり、2002年のネットワーク見直しでは、一部区間でバイパス等の完成により路線が変更されたものの、基本的には1993年の見直し結果に基づいたネットワークとなっている。下表にインド国内の新規アジアハイウェイ路線の概要を示すと共に、インド国内のアジアハイウェイ路線を下図に示す。

なお、2002年のアジアハイウェイ見直しのための専門家会合において、インド側代表は、バングラデシュの提案したインドのインパールとバングラデシュのシルヘットを直接結ぶ路線については拒否、ESCAPの提案したブータンとコルカタ(カルカッタ)等を結ぶインド国内の路線については二国間条約を締結した後に路線を考慮するということで留保した。

表-1 インドのアジアハイウェイ路線

路線番号

起 終 点

延長(km)

選定基準

AH1

 

モルチ(ミャンマー国境)→インパール→ナガオン→ダウキ(バングラデシュ国境)

606

*首都間連絡  
*工業中心地/農業集積地連絡

バンガオン(バングラデシュ国境)→コルカタ(カルカッタ)→バルヒ→カンプール→アグラ→ニューデリー→アタリ(パキスタン国境)

2,042

*首都間連絡  
*工業中心地/農業集積地連絡
*主要港湾連絡
*コンテナターミナル連絡

AH2

 

バングラデシュ国境→シリグリ→ネパール国境

35

*首都間連絡  
*工業中心地/農業集積地連絡

 

バンバサ (ネパール国境)→モラダバッド→ニューデリー

304

AH42

ラクサウル(ネパール国境)→バラウニ→ナワダ→バルヒ

457

*工業中心地/農業集積地連絡
*主要港湾連絡
*コンテナターミナル連絡

AH43

アグラ→グワリオール→ナグプール→ハイデラバード→バンガロール→クリシュナギリ→マドゥライ→ダヌシュコディ(スリ・ランカに至る)

2,481

*工業中心地/農業集積地連絡
*コンテナターミナル連絡

AH45

コルカタ(カルカッタ)→カラグプール→ブバネシュワール→ビシャカパトナム→ビジャヤワダ→チェンナイ(マドラス)→クリシュナギリ

1,937

*工業中心地/農業集積地連絡
*主要港湾連絡
*コンテナターミナル連絡

AH46

カラグプール→ライプール→ナグプール→ドゥレ

1,513

*工業中心地/農業集積地連絡

AH47

グワリオール→インドール→ドゥレ→ムンバイ(ボンベイ)→プネ→バンガロール

2,057

*工業中心地/農業集積地連絡
*主要港湾連絡
*コンテナターミナル連絡

 

合      計

11,432

 

データ出典:Asian Highway Database 2005

なお、新規アジアハイウェイ路線の現状は表に示すとおりであるが、AH1およびAH2の一部区間を除いては2車線以上の舗装道路となっている。

表-2 インドのアジアハイウェイ路線の現状

 

総延長

舗装道路

未舗装道路

未開通

路線番号

(km)

2車線

1車線

砂利道

土道

区間

 

 

以上

 

 

通年可

四駆可

 

AH1

 

606

598

8

-

-

-

-

2,042

2,042

-

-

-

-

-

AH2

 

35

-

35

-

-

-

-

304

304

-

-

-

-

-

AH42

457

457

-

-

-

-

-

AH43

2,481

2,481

-

-

-

-

-

AH45

1,937

1,937

-

-

-

-

-

AH46

1,513

1,513

-

-

-

-

-

AH47

2,057

2,057

-

-

-

-

-

合 計

11,432

11,389

43

-

-

-

-

比率 (%)

100%

99.6%

0.4%

-

-

-

-

データ出典:Asian Highway Database 2005
 

日本の援助動向、日本との関係

日本のインドに対する援助を97年までの支出純額累計で見ると、インドは日本の二国間ODA第5位の受取り国となっており、また86年以降90年を除いてインドにとって日本は最大の二国間ODA供与国となっている。しかし、1998年5月の2度の核実験実施により、新規の無償資金協力と円借款は停止されたが、現在は再開されている。表-3及び図-1にインドに対する日本の援助の推移を示す。

表-3 インドに対する日本の援助の推移
(支出純額、単位:百万ドル)

暦年

贈 与

政府貸付

合 計

 

無償資金協力

技術協力

支出総額

支出純額

 

1991

25.79

13.17

38.96

965.40

852.09

891.05

1992

23.94

16.62

40.55

505.47

384.64

425.20

1993

31.03

17.73

48.76

379.70

247.18

295.94

1994

34.64

23.61

58.24

997.36

828.28

886.53

1995

37.41

25.39

62.80

664.36

443.62

506.42

1996

35.18

21.83

57.01

728.39

522.26

579.26

1997

31.84

23.26

55.10

641.26

436.70

491.80

1998

23.10

20.51

43.62

681.88

461.33

504.95

1999

14.57

22.48

37.05

864.95

596.97

634.02

2000

3.47

21.38

24.85

630.64

343.31

368.16

 

図-1 インドに対する日本の援助の推移

また、インドの道路整備に対する日本の過去の協力実績をまとめて表に示すが、今後の道路整備長期計画の進捗に伴い、道路整備分野での協力要請も確実に増加していくものと考えられる。

表-4 インドの道路整備に対する日本の協力実績

アジアハイウェイ

案件名

援助の種類

年次

金額

(百万円)

カルカッタ都市交通施設整備計画

開発調査

1990-92

-

国道バイパス建設計画

開発調査

1996-97

-

首都圏高速道路整備計画

開発調査

1998-2000

-

ニザムディン橋建設計画

無償資金協力

1994-97

2,830

国道2号線拡幅・改良計画

有償資金協力

1991

4,855

ヤナム河橋梁建設計画

有償資金協力

1993

10,037

国道5号線拡幅・改良計画

有償資金協力

1993-94

11,360

国道24号線拡幅・改良計画

有償資金協力

1994

4,827

国道5号線拡幅・改良計画(II)

有償資金協力

1995

5,836

カルカッタ都市交通施設整備計画

有償資金協力

1996

10,679

 

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